常緑果樹のおすすめ7選|初心者にも育てやすい果樹をご紹介

常緑果樹のおすすめとは?

ぷちまる

「1年中緑が生い茂っている、常緑の果樹ってどんなものがあるんだろう?」と思っていませんか?

冬でもお家の目隠しとして活躍する常緑果樹。しかし、その種類はそこまで多くありません。

そこで今回は、そんな常緑果樹の中も、初心者の方にも育てやすいものに絞ってご紹介していきます。

また、植え付ける前に知っておきたい、落葉果樹との違いも一緒に解説。

育てやすい常緑果樹を知って、あなたの果樹ライフをスタートさせましょう!

目次

  1. 常緑果樹のおすすめとは?
  2. 初心者におすすめの育てやすい常緑果樹7選
    1. おすすめの常緑果樹①:ぷちまる
    2. おすすめの常緑果樹②:クランベリー
    3. おすすめの常緑果樹③:レモン
    4. おすすめの常緑果樹④:フェイジョア
    5. おすすめの常緑果樹⑤:ヤマモモ
    6. おすすめの常緑果樹⑥:オリーブ
    7. おすすめの常緑果樹⑦:ゆず
  3. 常緑果樹と落葉果樹の育て方に違いはある?
    1. 植え付け時期が違う
    2. 選定時期が違う
  4. まとめ

初心者におすすめの育てやすい常緑果樹7選

常緑果樹の中でも、初心者にも育てやすい果樹は以下の7種類です。

・ぷちまる
・クランベリー
・レモン
・フェイジョア
・ヤマモモ
・オリーブ
・ゆず

次章から、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

おすすめの常緑果樹①:ぷちまる

ぷちまる

数ある常緑樹の中でまず始めにご紹介してたいのがぷちまる。

ぷちまるとは金柑の一種。
金柑の中でも糖度が16〜21度と高く、甘みがしっかりしているのが特徴。

また、金柑には種がある品種も多いのですが、ぷちまるには種がありません。そのため、食べやすいと人気を集めているのです。

栽培面では、最高樹高が約1〜2mなので、管理がしやすいのが嬉しいポイント。

さらに病害虫にも強いため、初心者にピッタリな常緑果樹といえるでしょう。

耐寒性は常緑果樹の中では強い方ですがそれでも-5℃以下の気温が続くと枯れてしまうことも。

寒さが厳しい地域で育てる場合は、冬季は屋内に入れられるよう鉢植えで育てるのがおすすめです。

関連記事
大きくならない低木果樹6選|小さなスペースでも大丈夫
https://green-rocket.jp/post/135

おすすめの常緑果樹②:クランベリー

クランベリー

寒い地域にお住まいの方にはクランベリーがおすすめ。
暑さには弱いですが寒さにはとても強く、-40℃までなら耐えられるともいわれています。

また、アメリカでは湿地帯のような場所で育てられることも多いほど水分をよく好むのも特徴。乾燥が苦手なので、半日陰になる場所で育てるのがおすすめ。

横に這うように伸びる性質があるので、寄植えなどに使われることも。秋に実がなり冬に紅葉を楽しめるため、ガーデニングにも最適です。

果実は酸味が強いため、生で食べられることはあまりありません。クランベリージュースとして飲んだり、クランベリーソースにして料理にかけたりして食されることが多いです。

関連記事
半日陰でも育つ果樹6選|日当たりが悪くても大丈夫
https://green-rocket.jp/post/121

おすすめの常緑果樹③:レモン

レモン

レモンは「四季なり」と言って年に何回か花を咲かせ実を付けてくれるため、うまくいけば9月から翌年の5月とほぼ1年中収穫を楽しむことができます。何回も収穫できるのは嬉しいですよね。

レモンは品種によっては葉の付け根にトゲが付いているものもあります。トゲがあると、果実や葉を傷つけるだけでなく、収穫や剪定時に手を傷つけてしまうことも。

しかし最近では、トゲ無しの品種も出回っているため、トゲでの怪我が心配という方はこういった品種を選ぶのがおすすめ。

ジャムやパウンドケーキなどのお菓子づくりだけでなく料理でも活躍してくれる、用途の広さもおすすめの理由の1つです。

ただ、レモンは耐寒性が弱く、-3℃以下の環境では枯れてしまいます。そのため、暖地では庭植えできますが、寒冷地では庭植えせず鉢植えで育て、冬は屋内で育てるようにしましょう。

関連記事
【初心者でもできる】人気の家庭果樹!レモンの特徴と育て方
https://green-rocket.jp/post/62

おすすめの常緑果樹④:フェイジョア

フェイジョア

「せっかく植えるならあまり売っていない珍しい果樹がいい」という方には、こちらのフェイジョアがおすすめ。

フェイジョアは収穫してから完熟するまでが早いため、市場にほとんど流通しません。なので家庭栽培にこそ向いている果樹と言えるでしょう。

たまたま近所の道の駅で売っていたので食べたことがあるのですが、味はモモと西洋なしを足して2で割ったような感じです。ちょっと想像しにくいかもしれませんがなかなか風味豊かで美味しかったですよ。

また、最終樹高が3〜4m程とそこまで高くなりません。そのため、管理もしやすいですし、木にボリュームが出過ぎないので、お隣の家に日陰を作ってご迷惑をかけてしまうということもありません。

ちなみに寒さには強い方で、木自体は-7℃程度まで耐えますが、果実は-5℃以下の温度に合うと品質が低下してしまいますので注意が必要です。

多くの品種は自家受粉しないため2品種以上を植える必要がありますが、アポロやクーリッジなど、1本で実をつけるものもあるので、2本植えるスペースが無い方はこういった品種を選びましょう。

おすすめの常緑果樹⑤:ヤマモモ

ヤマモモ

ヤマモモは、果樹は育ててみたいけれど、忙しいから手間をかけられないという方に最適な常緑果樹。

年間の作業は収穫と剪定くらい。根に窒素分を固定する根粒菌が共生して栄養分を供給するため、ほとんど肥料を与える必要もありません。

さらに病害虫もほとんどつきません。虫嫌いの方でも育てやすくなっています。

ただ、ヤマモモには雄株と雌株があるため、実をつけるためには庭にそれぞれの株を植える必要があります。ある程度広いスペースを確保しておく必要があるのは注意しておきましょう。

また、寒さに弱いのもデメリット。栽培適地は関東以西となっています。

大果で日持ちの良い実がなる瑞光、酸味が少なく毎年よく実をつける森口が初心者におすすめの品種です。

関連記事
手のかからないほったらかし果樹8選【庭植え・鉢植え】|忙しい方でもできる
https://green-rocket.jp/post/115

おすすめの常緑果樹⑥:オリーブ

オリーブ

オリーブは果実を楽しめることはもちろん、美しいシンボルツリーとしても人気の高い常緑果樹です。

特徴はなんといっても美しい葉色。表面は葉っぱらしい緑色をしていますが、裏面がシルバーリーフのようになっています。風になびくと色の変化が生まれるため、軽やかな雰囲気を演出できますよ。

品種によっては樹勢が強く高木になるものもありますが、中には成長スピードが比較的ゆっくりでコンパクトにまとまってくれるものも。庭のスペースに合わせて品種を選ぶようにしましょう。

オリーブも他の常緑果樹と同様寒さに弱いため、関東以北での栽培は不向きとされています。-5℃以下の日が続くと枯死する可能性が高いため、寒冷地では鉢植えで温度管理するのがおすすめです。

果実の加工は渋みを取るために苛性ソーダにつけたりなど手間がかかりますが、体験としては珍しいので、手間を楽しめる方はぜひチャレンジしてみてください。

おすすめの常緑果樹⑦:ゆず

ゆず

柑橘類の中では耐寒性が高く、-7℃まで耐えられるゆず。南は鹿児島県から北は岩手県まで広い地域で栽培されています。

高木性の果樹で、最高樹高は約3〜10mほど。庭に植えれば、お家の目隠しとして活躍してくれるでしょう。

レモンと同じくゆずもトゲがある品種が一般的ですが、トゲ無しの品種もあります。家庭栽培するならトゲ無し品種がおすすめです。

ジャムやゆずはちみつドリンク、パウンドケーキにシャーベットなどの甘いものから、柚子味噌や柚子胡椒、ポン酢などの料理まで。さらには冬至には柚子風呂にも使えます。とても使い道が幅広いのも嬉しいポイントです。

常緑果樹と落葉果樹の育て方に違いはある?

常緑果樹と落葉果樹は葉のありなしだけでなく、実は育て方にも違いがあります。

それは、

・植え付け時期
・剪定時期

の2点です。

具体的にそれぞれどう違うのか、詳しく解説していきます。

植え付け時期が違う

植え付け

一般的に落葉果樹の多くは植え付け適期が11月〜3月頃となっていますが、常緑果樹は冬季でも根の休眠が浅いため、根の活動が始まる3月頃が適期となっています。

そのため、ネット通販で常緑果樹の苗を購入するのであれば2月後半から、遅くとも3月中旬までに注文しておくのがおすすめです。

お店によって購入から到着までの期間が違うため、どれくらいで届くのかをしっかり確認しておきましょう。

選定時期が違う

剪定

落葉果樹は葉を落とし、木が休眠中の12月〜2月頃に剪定を行います。果樹によっては夏季に追加で剪定するものもあります。

一方常緑果樹の剪定適期は、2月中旬〜3月頃となっており、落葉果樹より適期が短めになっています。間違えて早めに切ってしまうと木にダメージを与えてしまう可能性もあるので注意が必要です。

まとめ

初心者にも育てやすい常緑果樹は以下の7種類です。

・ぷちまる
・クランベリー
・レモン
・フェイジョア
・ヤマモモ
・オリーブ
・ゆず

また、常緑果樹と落葉果樹の育て方の違いは、

・植え付け時期
・剪定時期

の2点です。

ぜひともあなたに合った常緑果樹を見つけて、果樹園ライフをスタートさせてくださいね!

関連記事

この記事のライター

オータク

農業関係の仕事をしている果樹ライター。よく農家さんのところにお邪魔してお話しています。
たくさんの果樹を育ててみたいが家の庭の広さが足りず現在葛藤中。

おすすめの記事

この記事の関連商品