半日陰でも育つ果樹6選|日当たりが悪くても大丈夫

半日陰でも育つ果樹とは?

コーヒーの木

「果樹を育ててみたいけど、うちは日当たりが悪いから無理かな…」

と考えていませんか?

果樹は植物ですから、たくさんの日光を浴びて光合成をし、生長するもの。

なので、ほとんどの果樹は日当たりを好むというのは紛れもない事実です。

ですが、まだ諦めないでください。

実は、半日陰を好む果樹もあるんです。

そこで今回は、そんな半日陰で育つ果樹をご紹介していきます。

半日陰で育つ果樹を知って、あなたの果樹園ライフをスタートさせましょう。

目次

  1. 半日陰でも育つ果樹とは?
  2. 日陰と半日陰の違いとは|あなたのお庭はどっち?
  3. 半日陰で育つ果樹6選
    1. 半日陰でも育つ果樹①:ラズベリー
    2. 半日陰でも育つ果樹②:ブラックベリー
    3. 半日陰でも育つ果樹③:ジューンベリー
    4. 半日陰でも育つ果樹④:クランベリー
    5. 半日陰でも育つ果樹⑤:グーズベリー
    6. 半日陰でも育つ果樹⑥:コーヒー
  4. まとめ

日陰と半日陰の違いとは|あなたのお庭はどっち?

日当たりの悪いところでも育つ果樹をご紹介する前に、日陰と半日陰の違いを解説していきたいと思います。

日陰とはその名の通り、木や山、家などに日差しが遮られて、1日中ずーっと陰になってしまう場所のこと。

一方半日陰とは、日陰になる時間もあるんだけれど、1日のうちの半分程度は日が当たる時間がある場所のことです。

果樹は基本的には日が当たるところが大好きなので、さすがに日陰で育てるのは難しいです。

果樹を育てるのであれば、せめて半日陰の場所が必要になってきます。

半日陰で育つ果樹6選

半日陰で育つ果樹は以下の6種類です。

・ラズベリー
・ブラックベリー
・ジューンベリー
・クランベリー
・グーズベリー
・コーヒー

ベリー類ばっかりですね(笑)

次項からは、1つずつ詳しくご紹介していきます。

半日陰でも育つ果樹①:ラズベリー

ラズベリー

可愛らしい赤い実をつけるラズベリー。

ラズベリーは基本的には日光を好みますが、半日陰でも育てることが可能です。

夏の暑さや乾燥に弱く、もともと暑い場所よりは耐寒性が強いこともあり寒い場所を好む果樹なので、半日陰の場所とは相性が良いのです。

ラズベリーを育てるのであれば、半日陰であることはもちろん、鉢植えで育てるのがおすすめ。

ラズベリーは地下茎で増える植物であるため、地植えにすると繁殖しすぎて隣のお家に侵食するなど大変なことになることもあるので注意しましょう。

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半日陰でも育つ果樹②:ブラックベリー

ブラックベリー

甘酸っぱい果実は美味しいだけでなく、栄養も豊富と言われているブラックベリー。

ブラックベリーも日当たりがよい場所を好む果樹ですが、半日陰でも生育に問題はありません。

ただ、日当たりが良い場所と比較すると、花付きや実付きは少々悪くなってしまいます。

また、乾燥に弱いので、夏の西日が強く当たる場所には植えない方が良いでしょう。

耐暑性も耐寒性もあり、病害虫も少ないので、初心者の方でも育てやすい果樹ですよ。

半日陰でも育つ果樹③:ジューンベリー

ジューンベリー

春に咲く白い花、初夏の新緑・結実、秋の紅葉と、年間を通して楽しみがあるジューンベリー。

そのため、シンボルツリーとしても人気が高い果樹です。

こちらのジューンベリーも、耐陰性があるため半日陰でも十分育てられるのです。

また、耐寒性もあるため、日本では東北から九州まで、広い範囲で育てることができます。

強い西日が当たって乾燥する場所に植えると実付きが悪くなるため、むしろ積極的に半日陰になる場所に植えたほうがいい果樹といえるでしょう。

半日陰でも育つ果樹④:クランベリー

クランベリー

丸く赤い実を付けるクランベリーは、アメリカを代表する常緑樹果樹です。

アメリカでは秋の感謝祭やクリスマスのごちそうとして、七面鳥とクランベリーソースが欠かせないものとされています。

そんなクランベリーは、アメリカの農場では湿地帯のような場所で育てられるほど水分を好む果樹。

暑さに弱いですが、寒さにはとても強く、-40℃まで耐えられると言われています。

そのため、暑くなりすぎず乾燥しにくい半日陰の場所で育てるのが適しているのです。

半日陰でも育つ果樹⑤:グーズベリー

グーズベリー

グーズベリーは、小さくて丸い宝石のような赤い実をつける可愛らしい果樹です。

冷涼な気候を好み、夏の西日・乾燥を嫌うため、半日陰こそが栽培に適した場所であるといえます。

グーズベリーは半日陰にさえ置いておけばほぼ放任でも実をつけるため、ほったらかし果樹としても人気を集めています。

ほとんど手間がかからないので、忙しい方でも簡単に収穫までこぎつけられますよ。

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半日陰でも育つ果樹⑥:コーヒー

コーヒー

「えっ!まさかあのコーヒー!?」と思われた方も多いかもしれません。えぇ。あの黒い液体のコーヒーです。

コーヒーの木は赤道付近の暖かい場所で育てられることが多いのですが、実は30℃以上の高温や直射日光が大の苦手。

そのため、コーヒー栽培をしている地域では、コーヒーの木を直射日光から守るために「シェードツリー」と呼ばれる日陰を作るための背の高い木を一緒に植えることが多いほどです。

こういったことからコーヒーの木は、夏の強い直射日光や西日に当たらないよう半日陰で育てるのが理想的なのです。

ちなみにコーヒーの木の生育気温は18〜25℃と言われています。また、5℃以下になると木が弱って最悪枯れてしまうことも。

コーヒーの木を育てる場合は、冬の間は部屋で育てるなど、温度管理をしっかりする必要があります。

まとめ

今回は、半日陰でも育てられる果樹を6種類ご紹介しました。

半日陰でも育つ果樹は、

・ラズベリー
・ブラックベリー
・ジューンベリー
・クランベリー
・グーズベリー
・コーヒー

です。

これらなら、「日当たりが悪いから果樹は無理かな…」と諦めていた方も大丈夫。

ぜひ半日陰でも育てられる果樹を手に入れて、果樹のある生活を始めてみてくださいね。

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この記事のライター

オータク

農業関係の仕事をしている果樹ライター。よく農家さんのところにお邪魔してお話しています。
たくさんの果樹を育ててみたいが家の庭の広さが足りず現在葛藤中。

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