大きくならない低木果樹6選|小さなスペースでも大丈夫
ずっと背が低いままの果樹ってあるの?

「ずっと背が低いままの果樹ってないかな?」と思っていませんか?
・大きくなると管理が大変そう…
・植え付け予定地の真下に配管が通っている…
・お隣との距離が近いところに植えたい…
など、大きくならない果樹を探す理由は人それぞれあるかと思います。
そこでこの記事では、放っておいても大きく育たない低木果樹を6種類ご紹介。
また、実は高木の果樹でも小さく育てる方法もあるので、そちらも合わせて解説していきます。
それでは早速まいりましょう。
目次
大きくならない低木果樹のおすすめを6種ご紹介
果樹の中でも最高樹高の低い、低木果樹は以下の6種類です。
・金柑
・ブラックベリー
・ラズベリー
・ブルーベリー
・グーズベリー
・ユスラウメ
次章から、それぞれ詳しくご紹介していきます。
大きくならない低木果樹①:金柑(1〜2m)

甘酸っぱくほろ苦い、少し大人な味わいが人気の金柑。皮ごと食べられるため、食べやすいという特徴もあります。
そんな金柑は、最高樹高が約1〜2mの低木果樹。伸びても身長よりちょっと高いくらいなので、管理がしやすいでしょう。
個人的におすすめの品種なのがぷちまる。金柑は種がある品種もあるのですが、ぷちまるには種がないためより食べやすいのです。また、糖度も16〜21度と高く、甘みがしっかりしているという特徴も。
さらに病害虫も少ないから、初心者の方でも安心して育てられます。
ただ、-5℃以下になると枯れてしまう可能性があるので、寒い地域の方は注意が必要です。
大きくならない低木果樹②:ブラックベリー(1〜2m)

味が少し強めの甘酸っぱさが特徴的なブラックベリー。生で食べるのはもちろん、ジャムやソース、料理にも使える汎用性の高さが魅力。また、ビタミンCやアントシアニンなど、栄養豊富なことでも知られています。
そんなブラックベリーも低木果樹の一種。最高樹高は約1〜2m程といわれています。
ブラックベリーは病害虫が少なく育てやすいのですが、トゲがある品種があることに注意しましょう。単純にトゲが刺さると痛いので、トゲ無し品種を選ぶのがおすすめ。
また、ブラックベリーにはつる性・直立性・半直立性など、品種によって樹姿が異なります。庭のスペースに合わせて、樹姿を選ぶようにしましょう。
大きくならない低木果樹③:ラズベリー(1〜1.5m)

初夏に甘酸っぱい赤い実をつけてくれるラズベリー。生で食べたことが無い方でも、ラズベリージャムを食べたことのある方なら多いのではないでしょうか。
ラズベリーは、最高樹高が約1〜1.5m。人によっては身長よりも低いので、収穫などの作業もやりやすいでしょう。
一般的に果樹の収穫は年に1回ですが、ラズベリーは「二季なり」といって初夏と秋の年2回、収穫が楽しめる品種があります。たくさん収穫したい方なら、インディアンサマー・サマーフェスティバルなどの二季なり品種をおすすめします。
ただ、ラズベリーは地下茎で育つ果樹なので、繁殖力が旺盛すぎるというデメリットも。そのため、庭に直接植えるのではなく、鉢植えで育てるのがおすすめです。
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大きくならない低木果樹④:ブルーベリー(1.5〜3m)

木がコンパクトで病害虫に強く、さらに管理もほとんど手がかからないブルーベリー。これらのことから、家庭果樹で人気No1と言っても過言ではないでしょう。
ブルーベリーの樹高は約1.5〜3mとしていますが、これは品種によって異なります。
ブルーベリーの品種による最高樹高の違い
・ラピッドアイ:約3m
・ノーザンハイブッシュ:約2m
・サザンハイブッシュ:約1.5m
そのため、低木のものを選ぶならサザンハイブッシュを選びましょう。
ただ、サザンハイブッシュは暑さには強いですが寒さには少し弱めです。関東以北で育てる場合は少し樹高が高くなりますが、寒さに強いノーザンハイブッシュがおすすめです。
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大きくならない低木果樹⑤:グーズベリー(1〜1.5m)

生の果実は日持ちがしないため、一般的にはあまり市場に流通しないグーズベリー。ジャムなどに加工されてから流通されるようです。なかなか買えないので、家庭栽培のしがいのあ
る果物といえるでしょう。
グーズベリーの最高樹高は約1〜1.5m。背が高くならないので、管理に困ることは少ないです。
グーズベリーは大きく分けてアメリカ系の「アメリカスグリ」ヨーロッパ系の「オオスグリ」の2種類があります。オオスグリは暑さに弱いため、関東以西では暑さに比較的強いアメリカスグリを選ぶのがおすすめです。
ちなみにグーズベリーは栽培にほとんど手間がかかりません。そのため、初心者の方や、忙しい方でも育てやすい果樹となっています。
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大きくならない低木果樹⑥:ユスラウメ(1〜1.5m)

控えめな甘みとさっぱりとした酸味が特徴の赤い実をつけるユスラウメ。実はジャムや果実酒に加工されることが多いようです。
原産地は中国で、江戸時代に日本に入ってきたという、歴史のある家庭果樹となっています。
ユスラウメも最高樹高が約1〜1.5mと低木。隣のお家のお庭に日陰を作るような心配は無いでしょう。
ユスラウメは特に品種はありませんが、淡紅色の花が咲く「赤実系」と、純白の花が咲く「白実系」の2種類があります。花の色だけでなく、身の色も名前に即したものになるので、好みのものを選ぶのがおすすめです。
高木果樹を小さく育てることも可能
ここまで大きくならない低木果樹をご紹介してきましたが、実は高木の果樹でも小さく育てる方法があるのです。
それが以下の2つの方法。
・鉢植えで育てる
・剪定を工夫する
それぞれ詳しく解説していきます。
高木果樹を小さく育てる方法①:鉢植えで育てる
1つ目の方法は、「高木果樹を鉢植えで育てる」です。
果樹の根は庭植えだと地下で無制限に伸びることができますが、鉢植えで育てると根の生育が鉢の中だけに制限されるため、木がコンパクトになるのです。
このため、庭植えでは10m以上にもなる果樹も、鉢植えにすることで2〜3m程度に抑えることも可能。
鉢植えの場合の樹高は根の量に比例するので、高木果樹であっても鉢の大きさによって最高樹高をコントロールすることができます。
鉢植えで育てることで、諦めていた高木果樹でもコンパクトに育てられるようになりますよ。
高木果樹を小さく育てる方法②:剪定を工夫する
2つ目の方法は、「剪定を工夫する」です。
剪定をうまく行うことで、樹高をある程度コントロールすることができます。ただ、間違えると翌年実がつかなくなったりなど、ちょっとコツがいるのも事実です。
剪定に関しては、Youtubeチャンネルでいろいろな方法をご紹介しています。
【自然に木を小さくする剪定】自然樹形を保ちながら木を小さくする剪定を解説します
【植木を大きくしない剪定】植木が大きくならない剪定:プロがやってて初心者でもできる
【植木を小さくする】植木を大きくしない方法を伝授します
【木を小さくしたい】樹形を自在にコントロールする剪定
剪定を工夫することで木の大きさを自在にコントロールし、管理しやすい状態をキープすることができますよ。
まとめ
大きくならない低木果樹は以下の6種類。
・金柑
・ブラックベリー
・ラズベリー
・ブルーベリー
・グーズベリー
・ユスラウメ
おすすめはこの6種類ですが、どうしてもこの中に育てたい果樹がない場合は、
・鉢植えで育てる
・剪定を工夫する
という方法を使えば、高木果樹を大きくせずに育てることも出来ます。
ぜひ参考にして、楽しく美味しい果樹ライフを始めてみてくださいね。