【芝生のずぼら管理】芝生がきれいな人はみんな知ってる究極のずぼら管理

ずぼら管理でできるきれいな芝生

ずぼら管理でできるきれいな芝生

こんにちは、関西在住のガーデンライター篠原です。

今回は憧れの芝生のお庭を「ずぼら管理」できれいに維持する方法をご紹介します。

ずぼら管理したいなら、人工芝という選択肢もありますが、
人工芝は
・コストが高い
・花火などの火気に注意が必要
・寿命が5年~10年
とそれなりに別の問題もあります。

天然芝なら、優しい肌触りや美しさだけでなく、施工費用も大幅に安く済むのが魅力的です。
もしも簡単な管理で天然芝のお庭が維持出来たら素敵ですよね。

しかしわが家も天然芝を軽い気持ちで張ったものの、
・芝刈りがつらい
・雑草や枯れているところがいちいち気になる
・水、肥料、薬など、地味にコストがかかる
ということが原因になり、一時期放置してしまったことがあります。

もう挫折寸前でしたが、思い直して道具とレイアウトを見直し「疲れない手入れ、頑張りすぎない手入れ」に変えてみました。
すると労力もコストもかからなくなった上、芝生は元気に復活しました。

芝生ってすごく強い。
それを学んだ私の経験から、「芝生の省管理法と、省管理するためのちょっとしたコツ」をご紹介したいと思います。

時間がない人にだって、意外に簡単に癒やしの芝生は作れます。
ぜひお庭づくりの参考にしていただけると嬉しいです。

なおここでご紹介するのは関東より西の、比較的暖かい地域を前提に解説しています。
寒冷地では、育て方が異なりますのでご了承ください。

目次

  1. ずぼら管理でできるきれいな芝生
  2. 芝生に必要な管理は「芝刈り」と「真夏の水やり」
    1. 芝刈り
    2. 真夏の水やり
  3. ずぼら管理で芝生を維持する3つのポイント
  4. ポイント1:管理の少ない芝を選ぶ「高麗芝」or「TM9」
  5. ポイント2:芝刈りは、芝刈り機1台で完結させる
    1. 芝刈り機で刈れない「キワ刈り」作業
    2. 刈った芝集める「サッチング」作業
  6. ポイント3:細かいことにこだわりすぎない
  7. 芝刈り以外のお手入れは、気の向いたら行えばよい
    1. 雑草とり:(結論)芝刈り機で一緒に刈り取る
    2. 肥料:(結論)気になったら春に1回だけ
    3. 目土:(結論)しなくても芽は出る
    4. エアレーション:(結論)踏み固まってしまったところだけ
    5. サッチング:(結論)芝刈り機ですませる
  8. 逆にやると失敗すること
  9. まとめ

芝生に必要な管理は「芝刈り」と「真夏の水やり」

芝生をずぼら管理するにあたり抑えておきたい、必ず必要な作業。
それは、芝刈りと真夏の水やり。これだけです。
この大切なポイントを知っておくだけで、無駄な作業を減らすことができます。最小限の労力で最大限の見返りが得られるはずです。

芝刈り

芝生の管理:芝刈り

芝生の性質上、芝刈りをすると、密度が高まります。
密度が高まることで、芝は美しくなり、更に雑草が生える隙がなくなり除草の手間がなくなります。
また少し枯れた部分があっても芝刈りすれば、周囲の芝生が修復してくれます。
そのため芝刈りは必須です。

芝刈り自体が大変なんだ!という人は、この後の「芝刈り機1台で完結させる」もご覧ください。

きれいな芝生を目指すなら、芝刈りの頻度を増やすだけ。
高い肥料をあげるより、芝刈りのほうが断然効果的でローコストです。

芝刈り機は、思い立ったら出せる場所にあると良いですね。

真夏の水やり

芝生の管理:水やり

芝生を張った1ヶ月間は、雨のない日は水やりをしてください。
梅雨の前に植え付けると、水やりの労力がぐんと減ります。

2年目以降は、ほとんど雨任せで大丈夫です。
ただ日照りが続き、葉が針のように細くなってきたら水をたっぷりあげてください。
枯れたように見えてもすぐに復活します。

逆にこまめな水やりは、ずっと湿度が高くなるため、病害虫が発生しやすなります。
芝生が可愛くなると水をあげたくなりますが、水をやるのは基本真夏だけで大丈夫です。

ずぼら管理で芝生を維持する3つのポイント

さあ、ここから本題に入ります。ずぼら管理のための3つのポイントをご紹介します。

ポイント1:管理の少ない芝を選ぶ「高麗芝」or「TM9」

芝生の管理:芝生の選び方

芝生をずぼら管理するなら、芝の品種選びは必須です。ここは「高麗芝」か「TM9(ティーエムナイン)」の2択といえます。

この2種は、高温多湿環境でも育てやすく強い日本芝で、比較的葉の伸びが遅い品種です。
葉の伸びが遅ければ、芝刈りの頻度を少なくすることができます。

11月頃から4月頃までは休眠するため、芝刈りは春から夏です。
高麗芝なら月に2~3度、TM9で月に1~2度が一般的です。

TM9は、成長スピードを緩やかに改良した芝生で、芝刈りの頻度を高麗芝の半分程度にすることができます。
少々お高いですが、この後続く芝刈りの労力を考えると、半分程度の管理で済むTM9がお得ではないでしょうか。

ポイント2:芝刈りは、芝刈り機1台で完結させる

芝生の管理:芝刈りだけですます

芝刈りは、芝刈り機をカラカラ押しているだけであればとても簡単で楽ちんです。
逆に言えば、それで済む状態にするのが、このずぼら管理のポイントです。
そのため、狭いお庭でも必ず「芝刈り機」は用意してください。経験上、全面をハサミやバリカンで刈るのは続かないのでやめましょう。

芝刈りのときに苦労するのは以下の二つです。

芝刈り機で刈れない「キワ刈り」作業

芝生の管理

キワの芝は上に伸びやすくキワ刈りを怠ると非常に美観が悪くなります。
しかしこれをバリカンやハサミで地道に刈っていくのは心が折れる作業です。

この面倒なキワ刈をなくすには「キワには芝を張らずにレンガを敷く」がベストです。
この<キワ対策>について詳しく知りたい方は<別記事:【完全版】庭を芝生にしても後悔しない!>をご覧ください。

刈った芝集める「サッチング」作業

芝生の管理:サッチング作業

刈った芝をそのままにしておくと病気になりやすいといわれます。
とくに夏場は刈る芝の量は多いです。集めるのは本当に重労働で、牧場掃除のようです。

このサッチング作業をなくすには「集草箱のついた芝刈り機」を使うのがベストです。

集草箱で集めてポイならレーキで集める必要はありません。
芝刈り機を買うときは必ず集草箱のついたものにしましょう。

以上2つを知っておくだけで、芝刈りは芝刈り機1台で済みます。
芝刈りがスキマ時間でできれば、芝刈りが苦になることはないでしょう。

ポイント3:細かいことにこだわりすぎない

芝生を大切に育てている人なら特に、少しでも枯れていると不安になったり、雑草が許せなかったりするかもしれません。

今の時代、何でもすぐ調べることができ、高価な肥料や農薬も簡単に買うことができます。
しかしあまり気にしすぎると、ゆとりがなくなってしまいます。

芝生を植えても雑草は生えますし、根を虫に食べられることもあるでしょう。
ただ芝生は強い植物なので、部分的に枯れていても時間が経てば周りから修復されますし、雑草も芝刈り機で刈りとれば目立ちません。

あまり神経質にならないことがラクに芝生と付き合える秘訣です。
多少ダメージがあっても、隣からみれば青い芝生です。
目を凝らしすぎて疲れないようにしましょう。

芝刈り以外のお手入れは、気の向いたら行えばよい

雑草とり:(結論)芝刈り機で一緒に刈り取る

芝生の管理:雑草取り

芝刈りで芝生の密度が高まれば生えにくくなります。また生えている雑草の葉や穂も芝刈りで刈り取られれば増殖を防ぐことができます。
どうしても気になるなら春や秋に除草剤を撒いて雑草取りから開放されましょう。

肥料:(結論)気になったら春に1回だけ

芝生肥料の適正な時期や量は、書いてあるものによってバラバラです。
よくわからず適当に撒くらいなら、春に1回施肥するだけで良いでしょう。
肥料の量や時期を誤ると、雑草が増えたり葉が焼けたり等トラブルも起こるので、最低限にしておくほうが無難です。

目土:(結論)しなくても芽は出る

芝生に土を撒いて発芽を促進する作業です。しなくても芽は出ます。
凹んで水が溜まる箇所、枯れた箇所には、成長期に薄く土を掛けておくと早く修復されます。

エアレーション:(結論)踏み固まってしまったところだけ

通気をよくして根の生育を促進するお手入れです。踏み固まった場所だけ地面をほぐす程度でよいでしょう。

サッチング:(結論)芝刈り機ですませる

普段芝刈り機で刈り取った芝を集めていればしなくても大丈夫です。気が向いたら梅雨前にサッチングすると通気がよくなります。

逆にやると失敗すること

芝生がうまく育たないから挫折する、ということもあります。
その場合は芝生の張り方や、手のかけすぎが問題かもしれません。

この内容は別記事「【芝生を張るなら必見!】知らないと失敗する芝生の特徴」にて解説しますので、そちらをご覧ください。

まとめ

芝生管理:まとめ

さあ、いかがだったでしょうか?
庭は本来気持ちを和らげるものですので、手入れが苦痛になっては本末転倒ですね。

ゴルフ場なみに手入れをすれば完璧な芝生は作れるかもしれませんが、遠目で見てきれいならば、良しとしましょう。

芝刈りと最低限の水やりで、青々とした芝生ライフは楽しめるはずです。
ぜひあなたのお庭も、憧れの芝生を実現してみてくださいね。

関連記事

この記事のライター

篠原 一葉(Kazuha Shinohara)

関西に住む、40代のワーキングママ&週末ガーデナーです。
家事・子育て・仕事・・と、やることいっぱい。
それでも素敵なお庭に憧れて、庭づくりをはじめました。
ズボラな私と相性のよい植物たちで、今は『頑張りすぎない小綺麗なお庭』がテーマ。
手間暇掛けたお庭づくりはセカンドライフにとっておいて、今はできることを少しづつ。
「忙しいけど、緑が欲しい!」そんな思いが叶えられるガーデニングをご提案します。

おすすめの記事

この記事の関連タグ