【完全版】庭を芝生にしても後悔しない!子育て・仕事と両立できる芝生の庭づくり~芝生の選び方から12ヶ月のお手入れまで徹底解説~
芝生の庭は大変?

こんにちは。関西在住のガーデンライター、篠原です。
自宅に庭がある人や、植物が好きな人なら、庭に芝生を植えてみたいと思うことがありますよね?
しかしずっと管理できるか、不安に思う人も多いのではないでしょうか。
そこで、どんな芝生を目指すか考えてみましょう。
ゴルフのパッティンググリーンのような芝生は、毎日のように管理できる人でないと正直難しいです。
ただ、庭でバーベキューをしたり、子供やペットが遊んだりする芝生なら、植物に対して初心者の人でも難易度は高くないと思います。
我が家も悩みましたが、5年前、小さいながら芝生の庭をつくりました。
今は子供が素振りやプールをする庭として楽しんでいます。
ダメージは多少ありつつも、気楽な管理で芝生は元気です。
そんな私から、最低限の管理で「無理なく楽しむ芝生の庭づくり」をテーマに、芝生選びから芝生の張り方、管理のポイントについて、できるだけ詳しくお伝えしたいと思います。
芝生の庭は大変だし無理でしょ、と考えている方にぜひ読んでいただけると嬉しいです。
なお、今回の記事では、関東より西の地域で育てる芝生を主体に解説させていただいています。
それでは早速参りましょう。
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目次
芝生のメリット、デメリット

芝生は植物のため、最低限の管理は必要で、全くお世話ができない人は難しいかもしれません。
しかし人工芝にはない美しさや、コンクリートでは味わえない自然の心地よさがありますよね。
ここでは芝生のメリットとデメリットをおさらいしてみましょう。
芝生の庭のメリット
・景観が良い
・人工芝の約1/10程度の費用で施工できる
・コンクリートのように照り返しがなく、裸足で歩いても熱くない
・砂埃や、泥跳ねが無い
・バーベキューや花火ができる(人工芝は溶ける可能性があります)
・管理すれば寿命は長い
・コンクリートや砂利より、リフォームしやすい
芝生の庭のデメリット
・芝刈り、水やり、肥料と管理が必要
・芝生特有の道具が必要
・雑草は生える
・病気や害虫発生の可能性がある
・冬に休眠し茶色になる
・日陰はうまく育たない
デメリットはしっかり理解した上で、芝生にするべきと思いますが、育てやすい芝生や使いやすい道具選べば、管理の負担はかなり軽減されます。
元気な芝生なら病害虫の心配もさほどありません。
無理のない芝生の庭を手に入れましょう。
芝生の種類と特徴

芝生にはたくさんの種類があります。
まず、生育適温で大きく分けられ、「暖地型」と「寒地型」があります。
暖地型は25度~35度、寒地型は15度~25度がもっとも生育する気温なので
関東以西なら「暖地型芝」、北海道・東北なら「寒地型芝」を選ぶと、無理なく管理できます。
関東以西で寒地型が難しいのは、夏の厳しい暑さに耐えられず枯れることが多いためです。
芝生が好きな人は、関東以西でも寒地型にチャレンジしたり、秋に寒地型の種をまいて切り替える人もいたりしますが、簡単な管理ではないので、ここでは割愛します。
さらに「日本芝」と「西洋芝」があります。
性質や見た目が違うのですが、関東以西なら「日本芝」が最もおすすめです。
理由としては、日本芝は西洋芝よりも「日本の風土に合い、管理しやすい」ためです。
それを裏付ける、それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。
暖地型芝生「日本芝」の特徴

【メリット】
・耐暑性・耐乾性が高く、あらゆるダメージに強い
・病害虫にも比較的強い
・冬はメンテナンス不要
・霜がおりても枯れることは無く、春からまた生長する。
・マット状の芝を植え付けるため生え揃うのが早く養生期間も短め
【デメリット】
・西洋芝ほど繊密な綺麗な芝になりにくい
・冬は休眠し一面茶色になる(寒さで枯れることはないため表内は◯としています)
・マット状の芝は、面積が広いと種よりコストがかる
暖地型芝生「西洋芝」の特徴

【メリット】
・やわらかい葉が繊密に広がる
・踏圧に強く、スポーツ施設などでも使われる
・暑さや、水分の過不足に強く、日陰でも育つ品種がある。
・種の場合は初期費用が安く済む
【デメリット】
・成長速度が早く、水やりと芝刈りが日本芝の2倍必要になる
・冬の霜で枯れる可能性がある
・種の場合は発芽にムラがあり、生え揃うまで養生期間が長くなる
・病害虫に弱い
寒地型芝生「西洋芝」の特徴

【メリット】
・葉色が濃く鮮やか
・種のため初期コストが安い
・日陰に強い品種がある
・1年中常緑を目指すことも可能
【デメリット】
・寒冷地以外では育ちにくい
・年間を通して芝刈りの回数が多い(夏は週2回以上)
・水やり・施肥は通年必要
・高温多湿が苦手で病害虫が発生しやすい
・夏に枯れるため毎年種まきが必要
おすすめの芝生/日本芝3選
西洋芝は密度が高く非常に綺麗です。
日常的に管理できる景観重視の方にはよいと思います。
ただ、今回のテーマにおいてはお手入れが簡単な日本芝が最も適しているため、日本芝のおすすめ品種をご紹介します。
どの品種であっても日当たりが5時間以上はあることが望ましいです。
日照不足や風通しが悪い場合、元気に育たない可能性があるので注意してくださいね。
なお、生長が早い品種だと芝刈りが高頻度になります。手入れを楽にしたい場合は生長速度を重視することがポイントです。
高麗芝

高麗芝は最もポピュラーな日本芝の代表です。高温・乾燥・病気に強く、日本の風土に適しており公園などで広く使われます。少し薄い葉色で、葉幅は3㎜程度。約500円/㎡から購入でき、最も手軽な芝生です。最盛期(7・8月)の芝刈りは月2~3回。
芝生の張り方

日本芝はマット状の切芝を並べて張る方法が主流です。
最適な時期は3月中旬~5月中旬です。
春が無理であれば、日照りがおさまった9月が良いでしょう。
ここから、芝生を張る準備~張り方をご紹介します。
管理を楽にするため、張る前に芝生のレイアウトについても考えてみることをおすすめします。
まず芝生のレイアウトを考えよう

お庭の全面を芝生で覆うのは、広々と感じられ良いと思います。
ですが、今回のテーマである管理しやすい芝生のお庭にするためには
芝生を張る前に、「芝刈りが楽になるレイアウト」を考えておくことがとても重要です。
芝刈りは、芝刈り機1台で全て終わればあまり苦になりません。
ただ壁際や木の周りなど芝刈り機が届かない部分があると、バリカンやハサミでの手作業が追加で必要となり、これが結構大変です。
※上の画像は、壁際の刈り残した状態です。
そのため芝生を張るときに、芝と同じ高さで壁際にレンガを埋めておいたり、木の周りは根止めをして砂利を引いておいたりすると、すごく楽になりますよ。
歩く場所も、飛び石ではなく、平らな敷石やタイルにしておくことをおすすめします。

我が家は全面芝生でしたが、後に刈りにくく苦戦していた花壇周りの芝生を剥がし、敷石を敷いてベンチを置き、現在は画像のようになっています。
これで芝刈り機で刈りやすくなりましたが、当時は、芝を剥がして整地し直すのも大変でした。張るときに考えておけばよかったです。
キワの対策として、毎年カッターでキワの根を切って生長を遅らせることもできますが、一部でも対策しておくと負担が違います。ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。
芝生の張り方は2通りある

芝生の張り方は、以下2通りのどちらかがよいでしょう。
・ベタ張り:1cm程度の間隔で並べます。養生期間も短くすみ、早く芝生の庭を作ることができます。※画像はベタ張りの状態です。
・目地張り:3センチ程度間隔をあけて並べます。完全に生え揃うのは次の春です。ベタ張りと同じ枚数で、約1.3倍の面積を張れるためコストを下げられます。
我が家はせっかちで、早く緑の絨毯が見たかったのでベタ張りにしましたが、どちらの張り方でも良いと思います。
張り方を決めたら、芝生を張る面積を考えます。
1m✕1mが=1㎡、約3.3㎡=1坪です。
ホームセンターで購入する1束分(マット芝9枚)が、ベタ張りしたときの約1㎡分です。
芝生を張ったあと、芝の生長を助けるため、芝の上に振りかける土(目土)が必要です。目土は川砂か目土用の土を購入します。ベタ貼りの場合、およそ1cmの厚みで目土をかけると1㎡約10Lの目土が必要です。
芝生と芝生の間にも目土を入れますが、目地張りの場合は隙間が大きい分、目土が多めに用意しましょう。
芝生の道具

芝生を張り、芝生を管理するために必要と言われる道具は以下の通りです。
芝生を張るための道具
・ 剣先ショベル(画像①):土を掘り起こす・整地する
・ トンボ:整地のとき地面を平らにする、目土を刷り込む
・ 熊手orレーキ(画像②):整地する・刈った芝を集める
・ 芝生バサミor鎌(画像③):敷地に合わせ芝を切る
・ 散水ホース(画像④):水やり
芝生を管理するための道具
・ 芝刈り機(画像⑤):おすすめの芝刈り機は最後にご紹介します
・ バリカンor両手バサミor芝生バサミ(画像⑥):芝刈り機で刈れない部分を刈る(全て刈れる場合は不要)
・ ふるい:目土をまく
・ 雑草用ホーク:根ごと雑草を抜く
・ ローンパンチ:エアレーションのために地面に穴をあける
・ ターフカッター:根ごと切断し切りそろえる。ショベルでも代用は可
・ 噴射機:殺菌剤や除草剤を均一にまく
このように芝生にはたくさんの道具が必要といわれていますが、私は、画像の道具以外は持っていません。
トンボを買うことに躊躇してレーキと板で整地したのですが、仕上がりに凹凸が出てしまったのはトンボをケチったせいかもしれません(笑)整地にはレーキよりもトンボの方が必要でした。
芝生の道具は、ショベル・トンボ・芝生バサミ・散水ホース・芝刈り機
これらを用意すれば、基本的に芝生を張って、管理することはできます。
他の物は、収納場所とコストと自分のこだわり次第で、後々考えれば良いと思います。
まず芝生の床土をつくる
床土とは、芝生を張る下の土壌のことです。
床土は、水はけをよくしておきましょう。
専門書やネットでは、張る下の土を20~30センチ掘り下げ、肥料や土壌改良材を混ぜると書かれていることが多いのですが、かなり重労働ですね。
私の場合、もともと山砂で水はけは悪くなかったため、10cm程ショベル等で軽く耕して化成肥料を撒いた程度です。
スコップが入りにくいほど固い場合や粘土質の場合は、根が張りにくく、最悪剥がれてしまうことがあるようなので、ある程度耕して砂を混ぜるなどして、水はけ良く柔らかくしておいたほうが根は張りやすいです。
心配であれば、ホームセンターで購入できる芝生の床土を、元の土を耕しながら混ぜ込んでおけば安心です。
大きな石やゴミ・雑草は取り除き、排水を助けるためできれば少し傾斜をつけ、できるだけ平らにして芝生を張っていきます。
芝生の張り方
1. 芝生のマット芝は、植える日に購入するのがベストです。ホームセンターの山積みの芝は枯れていることがあるので、葉が緑色で湿った土が付着している健全な芝生を選びましょう。車にシートを引いておかないと土だらけになります。送料がかかりますが新鮮な芝を通販で購入するのも良いでしょう。

2. 芝生を画像のようにレンガ状に半分ずつずらして目地張りかベタ張りをします。半端なところは敷地にあわせ切り取りパッチワークしていきます。
3. 張り終わったら、ショベルなどで押さえて床土と密着させます。

4. 芝生が隠れない程度に目土をかぶせます。目地の隙間にも目土を入れます。植え付け直後の画像の状態を参考にしてみてください。
5. 最後にたっぷりと.水やりをして芝張り完了です。可能であれば、水やりをしながら目地の隙間に目土を流し込むように水やりをするとよいでしょう。
6. 3~4週間は根付くまで立ち入らないようにし、毎日たっぷり水やりをしてください。芝刈りや肥料も不要です。優しく引っ張り浮き上がらなければ根付いています
これだけはしよう!芝生の管理3つ
芝生の管理、忙しい人は心配ですよね。
芝刈り、水やり、除草、肥料、病害虫対策、サッチング、エアレーション、目土、補修・・など、ネット上で溢れる芝生の作業は山積みです。
私も子育て・仕事で、じっくり芝生と向き合っているわけではありません。
ただ、これだけはやっておきたい芝生の管理3つをお伝えします。
これさえすれば美しい庭園とまではいかなくとも、元気な芝生の庭にはなってくれるはずです。
①芝刈り

定期的に芝刈りすると密度が上がって雑草も生えにくくなり、綺麗な強い芝になります。強い芝は、病気も発生しにくく、害虫からの被害も少なく済みます。
邪道ですが、雑草も芝刈りで刈り取ってしまえば良いと思います。
そのため、私は芝刈り以外の手入れは、正直なところあまり意識していません。
芝は2~3cmに刈り込み、倍くらいの長さになったら刈り込み時期です。
刈った芝をレーキなどで集める作業をサッチングと言いますが、芝刈り機が集めてくれるので、芝刈りのたびにサッチングをする必要はないと思います。
芝刈りの間隔が空き伸びた芝を一気に刈り取ると、一面茶色の残念な状態となります(軸刈り)。
ほぼ復活しますが、ダメージは大きいので、伸びすぎたら2回に分けて刈りましょう。
芝刈り後は、刃の汚れを落として乾かしておくと、刃の切れ味が長持ちしますよ。
②水やり

植えて1年目は根が浅いので乾かないように水をあげてください。
2年目以降は、よほど晴れが続かない限り、春・秋は雨任せでほぼ水やりしなくても大丈夫です。日照りが続く真夏は1~2日に1回涼しい時間にたっぷり水を上げてください。ちょこちょこ与えるより、乾いたタイミングでたっぷり与えたほうが丈夫な芝になり、病気も発生しにくいです。葉が細く丸まってきたら水不足のサインです。その状態で水をあげれば大丈夫です。凹んで水が溜まる所は芝生が枯れやすいので、葉が隠れない程度に目土をいれておくとよいですよ。
③肥料
春に1回は肥料をあげてください。
芝生の肥料は本来4月から11月くらいまで定期的にまくように書かれてあります。
パッケージ通りに与えるのが一番よいと思いますが、私は最近忘れてしまうことが多く、ほぼ春しか与えていませんが、生育期は青々しているように思います。肥料が少ないほうが雑草も少ないようです。梅雨前は害虫が増えるので逆にやめておきましょう。
肥料後はたっぷりの水が必要なので、芽吹いてくるころ、雨予報だったら肥料を撒くチャンスです。
おすすめ芝刈り機

芝刈りの負担は、芝刈り機で大きく変わります。
そのため、小さい庭でも芝刈り機は用意してもらいたいです。
芝刈り機を選ぶポイントは、庭の面積に適した動力を選ぶことです。
目安として以下を参考にしてください。
・~30㎡:手動式
・30~100㎡:手動式or電動式
・100~300㎡:電動式orエンジン式
・300㎡以上:エンジン式orロボット芝刈り機
我が家は庭が狭かったこともあり、芝を張った当初、バリカンで芝刈りをしていました。バリカンは刈幅が狭いので、時間がかかり刈高もバラバラ、何よりコードが煩わしく、最後は誤って切断してしまいました。意を決して手動式芝刈り機を購入したのですが、芝刈り機の仕上がりの綺麗さと効率の良さに今まで何だったの?と感動しました。(画像は筆者私物です)
芝刈りの負担が激減したことで、芝刈りの頻度が増え、芝生もどんどん元気になりました。
私はこの失敗を通して、使いやすい芝刈り機を選ぶことは、元気な芝生を育てる最重要ポイントだと思いました。
使いにくいもので頑張ってもストレスにしかなりません。おすすめの芝刈り機をご紹介するので、ぜひ庭に合った芝刈り機で芝刈りしてくださいね。
おすすめ手動式芝刈り機

手動式は、手押しで刈り取るリール式です。コードもなく、音も小さいので思い立ったらすぐ芝刈りができます。デメリットは、伸びると刈りにくく重くなります。また刈り揃えるには何度か往復する必要があります。広い庭なら刈り幅の広いタイプが効率的です。手軽さでいえば手動式が一番でしょう。
おすすめ手動芝刈り機:キンボシ(Kinboshi) ゴールデンスター GSB-2000N
刃の調整が不要で、組み立ても簡単。女性でも扱いやすく小型軽量のタイプ。サクサク刈れて小回りがききます。刈幅20センチで小さい庭向きのタイプです。
おすすめ電動式芝刈り機

電動式は手動式より力がいらず刈ムラが少ないです。ただ近所への騒音、コードの取り扱いに注意が必要です。大きい集草箱がついているものは芝刈り中に捨てる手間が省けます。
ロータリー式・リール式と刃の形状により2種類あります。大きな違いは刈れる長さと仕上がりです。
ロータリー式は刃が回転し、長さのある芝をスピーディに刈り込むことができます。芝刈りがあまり高い頻度でできない人はロータリー式が良いでしょう。芝刈り後の見た目はリール式より劣りますが、刃の交換が低コストで簡単です。
・マキタ Makita MLM2301電動ロータリー式
パワフルに均一に刈り込みができます。軽量設計で女性にも人気。
リール式は刃と刃が噛み合わさり刈っていきます。長い芝生は刈れないため、お手入れが定期的にでき、きれいに刈り揃えたいならリール式が良いでしょう。
・リョービ(RYOBI) LM-2310
電動リール式:低音設計で簡易刃研ぎ機能付。別売りサッチング刃をセットするとサッチングも楽にできるのが魅力です。刈り幅280mmもあります
おすすめの芝刈り機:エンジン式

エンジン式はパワーとスピードが別格です。100㎡を超えるならばエンジン式も検討してみましょう。コードも気になりません。プロが使う高額な機種も多いですが、家庭用の手押しタイプであれば電動に近い価格モデルがあります。エンジン式はオイルの交換が必要です。
・PLOW エンジン式芝刈機 GC410 刈幅410mm 芝刈り機
パワーがあり一気に刈り揃えられるので効率がよく、非常にコストパフォーマンスが高いので電動式からの買い替える人も多い芝刈り機です。オイルの交換も簡単です。
芝刈り小道具

芝刈り機で刈れない場所は、バリカンや芝刈りバサミを用意する必要があります。
バリカンは木の根元などの細かい部分などを刈るときにハサミより早く刈ることができます。バリカンはコードレスが便利です。
・FIELDWOODS 充電式芝生用バリカン(植木用ブレード付) FW-BB8A
芝生ハサミ:長時間のハサミ使用は辛いですが、細かい部分が気になるときや、マット状の芝をカットするときにあると便利です。
・キンボシ ゴールデンスター これが日本の芝生鋏 2105
綺麗な芝生を手に入れる!芝生づくり12ヶ月
「必要な手入れ」に加えて、もう少し手をかけたい方は、表内の「やるとよりよい手入れ」も参考にしてみてください。
年間を通して、多かれ少なかれトラブルはあるかもしれません。
生命力が強いので自然に回復することも多いですが、気になる場合は活力剤や殺虫剤を使えば早く元気になりますよ。
ここでは毎月の作業をまとめていますので、自分のペースでお手入れしてみてくださいね。
芝生のお手入れ<1月>
生育が休止しているので、水やり、刈り込み、施肥する必要はありません。
芝生のお手入れ<2月>
休眠状態ですが、霜が下り、凍った芝を踏むと準備している芽が傷みますので注意しましょう。雑草を見つけたら小さいうちにとっておくと後が楽です。
芝生のお手入れ<3月>
そろそろ芽吹いてきます。日に日に暖かくなって芝生を見るのが楽しみになる頃です。
この時期、芝生用の除草剤をまいておくと、春の雑草をおさえることができます。緑が広がってきたら芝生用の肥料を少量撒いてもよいでしょう。(肥料が多いと雑草が増えます)
レインボー薬品 シバキーププラスα 2kgは除草と肥料両方の効果があるのでおすすめです。
なお枯れ芝のサッチングや、2~3年に1度ローンパンチで土に穴を開けるエアレーションをすると生長が促進されます。エアレーションしたところは目土をいれるとさらに効果的です。
芝生のお手入れ<4月>
どんどん成長し、芝生のたくましさが感じられます。
芝生の植え付けや補修をするなら春が最適です。
凹んでいる部分は目土を入れておくと自然に回復してきます。広範囲芽がでて来ない箇所があったら、新しい芝に張り替えたほうが早いでしょう。
張ったばかりの頃は乾燥に気をつけて1ヶ月は水やりをしてください。
植え付け2年目以降の水やりは雨任せで大丈夫です。晴れた日が続くようならたっぷりあげてください。
この時期、芽の生長をもっと早めたければ液体肥料をやるとさらに元気がでます!
芝生のお手入れ<5月>
きれいな緑の絨毯となり美しい時期です。5月は気温の高い日も増えますね。基本的に水やりは雨任せで大丈夫ですが、晴れた日が続くようであればたっぷりお水をあげましょう。
徐々に上に伸びてくるので、芝刈りを月に1~2回の頻度で開始します。
これからの生長に必要な養分を補うため、肥料をぜひ与えてください。肥料がしっかり根にとどくようたくさんの水が必要なので、雨降り前にあげるのが効果的です。
梅雨時期からヨトウムシ、シバツトガ・コガネムシ幼虫が根を食害する可能性があります。
芝が元気なら大きなダメージはないですが、秋までの間、不自然に枯れる所は害虫に根を食べられている可能性があります。気になる場合は暑い日中をさけて、薬剤を予防散布しておくと有効です。芝生に使えるオルトランはこれらの害虫によくききます。
ターフカッターやショベル等で壁際などの根を切っておくと、生育が鈍り芝刈りが楽になります。一番ダメージが少ないのが5月です。
芝生のお手入れ<6月>
梅雨に入ると雨が多くなるので水やりは控えめにしてください。
月1~2回芝刈りしますが、芝が濡れている時は綺麗に刈れず、芝刈り機も傷めるので晴れている日にしましょう。
この時期も芝生用の除草剤を撒いておくと、夏の雑草の生育を抑えられます。
病害虫を招く恐れがあるため6月は肥料を与えないほうが良いです。
余裕があれば、梅雨前に枯れ芝をサッチングしておくと、病害虫を防げます。
きのこが生える場合は、サッチが堆積している可能性があります。
芝生のお手入れ<7月>
梅雨が明け暑い日が増えるので、水やりは2日1度位、朝か夕方に行いましょう。
芝の伸びるスピートが早まるため、芝刈りの頻度は月2~3回に増やしていきます。
青さが足りないと思ったら、芝生肥料をあたえてみましょう。高温・乾燥時は肥料やけを起こすため、雨降り前にしてください。
雑草は芝刈り機で刈ってしまうか、ピンポイントで枯らす除草剤も便利です。
芝生のお手入れ<8月>
綺麗な緑の絨毯となり、花火やプールなど、芝生の庭を楽しみましょう。
真夏は雑草も少なく、トラブルは少なめです。芝刈りは伸びたら行い、乾燥に注意しましょう。葉が針のように細く丸まっていたら水不足です。
軸刈りなどで弱ってしまったら、肥料ではなくメネデールなどの活力剤を使ってあげると復活が早いでしょう。
芝生のお手入れ<9月>
少し生長が鈍りますがまだ青々しています。
芝刈り頻度は月1~2回で大丈夫です。徐々に雨も多くなる時期なので水やりも雨任せで大丈夫です。涼しくなってきたら、除草剤で秋の雑草を抑えておくと楽です。
芝生のお手入れ<10月>
秋もまだ緑は続きます。水やりは不要です。最後の刈り込みをしましょう。
芝生のお手入れ<11月>
上旬まで緑がのこりますが下旬に徐々に枯れ始めます。また来年ですね。手入れはありません。雑草は放置して越冬すると根が深くなり抜きにくくなるので抜いておいたほうがよいでしょう。芝が枯れてくるとよくわかります。
芝生のお手入れ<12月>
休眠に入りますので手入れはありません。11月と同様、気になる雑草があれば抜いておきましょう。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
芝生の種類から張り方、管理の仕方まで説明しましたがいかがでしたでしょうか?
関東以西の地域で、できるだけ簡単に芝生を楽しむポイントは
・日本芝を選ぶ(TM9が特におすすめ)
・植える前に芝刈りしやすいレイアウトを考える
・ストレスのない芝刈り機を用意する
・芝刈りは定期的に
でした。
目を和ませるくらいの芝生の庭なら、頑張りすぎなくても作ることができますよ。
季節を感じられる素敵な芝生、ぜひあなたのお庭にも取り入れて楽しんでくださいね。
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この記事のライター
関西に住む、40代のワーキングママ&週末ガーデナーです。
家事・子育て・仕事・・と、やることいっぱい。
それでも素敵なお庭に憧れて、庭づくりをはじめました。
ズボラな私と相性のよい植物たちで、今は『頑張りすぎない小綺麗なお庭』がテーマ。
手間暇掛けたお庭づくりはセカンドライフにとっておいて、今はできることを少しづつ。
「忙しいけど、緑が欲しい!」そんな思いが叶えられるガーデニングをご提案します。