イチジクのおすすめ品種12選!人気の品種から珍しい品種までご紹介!
イチジクのおすすめ品種をご紹介!

「イチジクを育ててみたいけど、品種がたくさんあってどれを選べばよいかわからない…」とお考えではありませんか?
一説ではイチジクの品種は200以上あるとも言われており、その特徴は甘さが強いものや育てやすいもの・寒さに強いものなどさまざま。
200品種の特徴を一つひとつ調べて自分に合うものを探すのは大変ですよね。
そこでこの記事では、イチジクの品種を特徴別に分類し、おすすめの品種を3つずつご紹介します。
この記事を読めば、きっとあなたにピッタリのイチジクが見つかるはずです!
それでは早速参りましょう!
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
甘くて美味しい!糖度が高いイチジク3選
「イチジクの中でも、甘味が強いものが好き!」
ここでは、そんな方におすすめな糖度が高いイチジクを3つご紹介します。
おすすめするのは以下の3品種。
・レディ3姉妹
・スイートカロン
・ロンドボーテックス
それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
レディ3姉妹

レディ3姉妹とは、レディホワイト・レディブラック・レディグレイの3品種の総称で、最高糖度が32度にまでなることから「世界一甘いイチジク」と称されることもある品種です。
甘さがしっかり感じられるほか、果肉が非常にねっとりしているため、完熟果はまるでジャムを食べているよう。
また、皮が厚く裂果しにくいことから、傷みにくいのも特徴となっています。
スイートカロン

スイートカロンは、糖度が最高30度にもなる濃厚な甘さが特徴の品種です。
特徴的な甘さと、完熟果のとろけるような食感から「ブラックケーキ」と呼ばれることもあるそうです。
完熟すると皮まで丸ごと食べられるので、手軽に食べられる点も魅力の一つ。
また、日本国内ではあまり流通していないため、自分で育てないとなかなか食べる機会がないレア品種でもあります。
ロンドボーテックス

ロンドボーテックスは、果実は20g〜30gと小さめですが、最高糖度が30度程度まで上昇する、甘さに特徴のあるイチジクです。
ねっとりとした食感から「樹上のジャム」と呼ばれることもあります。
こちらは甘味だけでなくほのかな酸味もあるため、味わいに深みがあるのが特徴的。
生食はもちろん、ジャムなどの加工にもおすすめできる品種です。
◆糖度の高いイチジクの品種をもっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
→イチジクの甘い品種ランキング!美味しくて糖度の高い種類はどれ?
初心者も安心!育てやすいイチジク3選
「果樹栽培自体が初めてでちゃんと育てられるか不安…」という方は、数あるイチジクの中でも育てやすい品種を選ぶとよいでしょう。
ここでご紹介するのは以下の3品種。
・ドーフィン
・ホワイトゼノア
・ホワイトイスキア
以下からそれぞれの特徴を簡単に解説します。
ドーフィン

育てやすいイチジクとして最も有名なのが、このドーフィンです。
収量が多い・果実が丈夫などの理由から、国内で流通するイチジクの約8割を占めるとも言われています。
年2回収穫できる夏秋兼用種で、夏果は大きめ、秋果は小さめなものの糖度が高めの実を付けます。
果実は甘味も酸味も程よいため、誰にでも食べやすい味わいといえるでしょう。
ホワイトゼノア

ホワイトゼノアは果実がしっかりしており傷みにくいほか、実付きがよいことから初心者の方も収穫までたどり着きやすい品種となっています。
果肉がしっかりしていること・香りが強いことから一般的には加工向きの品種と言われています。
アメリカではケーキ用の品種として育てられることが多いようです。
ホワイトイスキア

ホワイトイスキアは豊産性で非常に実付きがよく、樹勢も強いことから初心者の方でも育てやすい品種の一つです。
甘味がスッキリしており皮ごとパクっと食べられるので、食べやすい点も魅力と言えます。
ただ、実が100円玉程度とかなり小さく、一般的なイチジクのイメージとは異なる点には注意が必要です。
◆育てやすいイチジクの品種をもっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
→イチジクの育てやすい品種6選!選ぶポイントも解説
寒い地域でも大丈夫!耐寒性の高いイチジク3選
「イチジクは寒さに弱いと言われるから、私の住んでいる地域では難しいかな…」とお考えの方には、比較的耐寒性の高いイチジクをおすすめします。
ここで紹介するのは以下の3品種。
・ロングドゥート
・ブラウンターキー
・サルタン
以下からそれぞれの特徴について解説します。
ロングドゥート

ロングドゥートは「バナーネ」「バローネ」などと呼ばれるフランス原産のイチジクのことを指します。
平成23年〜28年に秋田県で行われた研究で、冬季の凍害がほぼ見られなかったことから「耐寒性が高い品種として有望であると思われる」という報告がされている品種です。
バナナのようなねっとりした食感と濃厚な甘味で、多くの人気を集めています。
ブラウンターキー

ブラウンターキーは樹姿が小さめなため、お庭が広くない場合でも育てやすい品種となっています。
鉢栽培にも適しているため、ベランダ菜園を作りたい方にも向いていると言えるでしょう。
イチジクの中でも比較的耐寒性が強く、果重は50g〜60gの小中果ですが甘味・酸味が強い果実が収穫できます。
皮が薄く丸ごと食べられるので、小さなお子様でも食べやすいでしょう。
サルタン

サルタンも比較的寒さに強いイチジクの一つ。
ただ寒さに強いだけでなく雨や病気にも強いので、イチジク栽培初心者の方でも安心して育てられる品種と言えます。
完熟した果実は甘味が濃厚かつフルーティーで、食味にも優れたイチジク。
生食はもちろん、風味や甘さを活かしてお菓子やパン・ジャムなどに加工して食べるのもおすすめです。
◆寒さに強いイチジクをもっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
→耐寒性の高いイチジクの品種6選|寒さに強い種類をご紹介!
一度は育ててみたい!珍しいイチジク3選
「せっかく育てるのであれば、普通では手に入りにくい珍しいイチジクがいいな…」という方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方には、以下の3品種をおすすめします。
・ビオレソリエス
・ネグローネ
・ロードス
以下からそれぞれの特徴についてご紹介していきます。
ビオレソリエス

ビオレソリエスは、国内では生産者が限られており、ごくわずかな量しか流通していないことから「幻の黒いダイヤ」と呼ばれる珍しいイチジクです。
果実は濃厚な甘さで、ねっとりとした食感が特徴的。
さらにフルーティーな香りも感じられる、上品な味わいが魅力となっています。
栽培は少し難しいですが、幻の黒いダイヤを食べてみたい方はぜひチャレンジしてみてください。
ネグローネ

ネグローネもあまり市場に流通することのない、希少性の高い黒イチジクです。
こちらは樹勢が強く豊産性で、耐寒性も比較的強いため、初心者の方でも育てやすい品種となっています。
果実が30g〜50gの小中果で加熱しても崩れにくいため、パイやゼリー・食感を残したジャムなどの加工に向いています。
ロードス

ロードスとは、ギリシャのロードス島から導入されたイチジクで、糖度20度〜30度と甘さに特徴のある珍しい高級品種です。
また皮まで甘く、丸ごと美味しく食べられるのも魅力となっています。
その味わいから「デザートソース」と呼ばれることもあるようです。
樹勢が非常に強いため、育てる際は肥料を少なめにするのがうまく育てるコツですよ。
まとめ

今回はイチジクの特徴別にそれぞれ3種類ずつ、計12品種をご紹介してきました。
一口にイチジクと呼ばれますが、その特徴は品種によって微妙に異なります。
その特徴を押さえることで、より自分に合ったイチジクを見つけられるはずです。
あなたに合ったイチジクを見つけて、楽しい栽培ライフをスタートさせてくださいね。
◆イチジクの育て方を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
→イチジクの育て方!実をつけるにはどうしたらいい?【プランター・庭植え】