イチジクの育てやすい品種6選!選ぶポイントも解説

育てやすいイチジクはどれ?

イチジク

「イチジクを育ててみたいけど、果樹栽培自体が始めてだから初心者でも育てやすい品種を選びたいな…」
このようにお考えではありませんか?

イチジクは果樹の中でも管理作業が少なく病害虫にも強いため、育てやすい果樹の1つです。
そのため、果樹単位で見れば基本的にはどの品種でも手軽に育てられます。

しかし、もうちょっとだけイチジクのことを詳しく知ると、より育てやすい品種が見えてきます。

そこでこの記事では、育てやすいイチジクを選ぶポイントを解説した上で、おすすめの品種を6つご紹介。

この記事は、お忙しい方のために、目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。

詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか、気になる小見出しをクリックしてみてください。

目次

  1. 育てやすいイチジクはどれ?
  2. イチジクの育てやすい品種を選ぶポイントとは?
    1. 収穫時期はいつか
    2. 実付きがよいか
    3. 寒さに強いか
    4. 樹高が高くなりすぎないか
  3. イチジクの育てやすい品種おすすめ6選
    1. ドーフィン
    2. ホワイトゼノア
    3. ホワイトイスキア
    4. サルタン
    5. ブラウンターキー
    6. アーティナ
  4. まとめ

イチジクの育てやすい品種を選ぶポイントとは?

育てやすいイチジクの品種を選ぶ際に確認しておきたいポイントは以下の4つです。

・収穫時期はいつか
・実付きがよいか
・寒さに強いか
・樹高が高くなりすぎないか

ここからは、それぞれの内容について簡単に解説していきます。

収穫時期はいつか

収穫されたイチジク

イチジクは品種によって、以下のように果実を収穫できる時期が異なります。

・夏のみ収穫できるもの(夏果専用種)
・秋のみ収穫できるもの(秋果専用種)
・夏も秋も収穫できるもの(夏秋兼用種)

この中で、夏のみ収穫できるものは収穫時期が梅雨と重なってしまうため、病害虫のリスクが高まってしまいます。

そのため、果樹栽培初心者の方には、秋果専用種もしくは夏秋兼用種がおすすめです。

実付きがよいか

たくさん付いたイチジク

イチジクを選ぶ際は、実付きがよい品種かどうかを確認しておくとよいでしょう。

そもそもイチジクは実付きがよい果樹ですが、実付きがよい品種の方がより初心者の方でも収穫までこぎつけやすいためです。

一方、実付きがいまいちな品種では、少し育て方を間違ってしまうと実がつかなくなることもあるため、初心者の方にはあまりおすすめできません。

イチジクを育てるのであれば、収穫して果実を食べたいと考える方がほとんどなはず。
そのため、果実が収穫しやすい実付きのよい品種を選ぶのがおすすめです。

寒さに強いか

冬の景色

育てやすいイチジクを選ぶのであれば、寒さに強い品種を選ぶことをおすすめします。

寒さに弱い品種の場合、特に気温が低くなる地域では木が寒さに負けてしまい、最悪の場合枯死してしまう恐れがあります。

寒い時期はお部屋に入れて育てるという方法もありますが、生長のために日光に当てて光合成を促す必要もあるため、日中は外に出す必要があります。
これにより日々の手間が一つ増えてしまい、人によっては手間に感じてしまう可能性があるため、あまりおすすめできません。

育てやすさを重視するのであれば、寒さに強い品種を選ぶとよいでしょう。

樹高が高くなりすぎないか

高木

イチジクは、品種によってどの程度まで木が高くなるかが異なります。

育てやすさを選ぶ基準とするのであれば、樹高が高くなりすぎない品種を選ぶのがよいでしょう。

なぜならあまりにも大木になってしまうと、収穫や剪定などの管理作業が大変になってしまうためです。
剪定しなければならない場所は増えますし、収穫に脚立を使わなければならない場合も。

反対に木の高さが低ければ脚立を使わなくて済むため、スムーズに作業を進められます。

また、樹高が低ければ子どもでも作業できるため、一緒に果樹栽培を楽しめるでしょう。

イチジクの育てやすい品種おすすめ6選

イチジクの育てやすい品種は以下の6つです。

・ドーフィン
・ホワイトゼノア
・ホワイトイスキア
・サルタン
・ブラウンターキー
・アーティナ

以下からそれぞれの特徴について解説します。

ドーフィン

ドーフィン

ドーフィンは、日本の気候に適した育てやすい品種の一つです。

実際、お店に並んでいるイチジクの約8割はこのドーフィンと言われるほど、たくさん栽培されています。

耐寒性は少し弱いものの、実付きのよい豊産性であることが大きな特徴です。

甘味・酸味ともにほどよいバランスのよい味わいなので、食べやすいイチジクが収穫できるでしょう。

ホワイトゼノア

ホワイトゼノア

ホワイトゼノアも実付きがよく、初心者の方でも収穫までこぎつけやすい品種です。

また耐寒性も強く、-10℃程度までであれば耐えられるとされています。

味は甘さはあるもののすっきりとした甘さなので、甘ったるさは感じません。

実は小ぶりで締まっていることから、生食も可能ですが加工に向いている品種です。

ホワイトイスキア

ホワイトイスキア

ホワイトイスキアは「千成イチジク」とも呼ばれるほどたくさん実をつける品種。
さらに、病気にも比較的強いため、初心者の方でも手軽に栽培可能です。

実はたくさん収穫できますが、一つひとつが100円玉程度とかなり小さいため、一般的なイチジクのイメージとは大きく異なるかもしれません。
感覚的には大粒のブドウみたいな感じでしょうか。

小ぶりですが甘味がしっかりと感じられるため、甘いもの好きの方も満足できるはずです。

サルタン

サルタン

サルタンは涼しい気候でも豊産性に優れる、実付きのよい品種の一つです。
こちらも雨や病気に強いため、果樹栽培が初めての方でも育てやすくなっています。

果実は50g〜60gと比較的小ぶりですが糖度が高く、食味に優れたイチジク。
果肉は濃い赤紫で、イチジクらしいねっとりした食感を楽しめるのも特徴です。

そのまま生で食べるのはもちろん、ジャムに加工したり、パンに練り込んでも美味しくいただけます。

ブラウンターキー

ブラウンターキー

ブラウンターキーは、イチジクの中では寒さに強いこと、木が大きくなりにくいことから、初心者の方におすすめの品種です。
小さめの樹高であるという特徴から、プランター栽培にもおすすめできます。

果実はジューシーで、甘味・酸味・香りのバランスがよく、美味しいと味わいについても評判の高いイチジクです。

「子どもといっしょに収穫を楽しみたい」「樹高を低く抑えて収穫・剪定などの管理を楽にしたい」という方におすすめ。

アーティナ

アーティナ

アーティナも果実が40gほどと小果ではありますが、実付きがよく家庭栽培に向く品種です。

皮が薄いので、そのままパクっと一口で食べたり、ケーキのトッピングに使ったりできます。
焼き菓子にそのまま混ぜ込むのもアリですね。

糖度が高く甘味がしっかりしているほか、果肉が密で締まっているのが特徴的です。

まとめ

最後に、イチジクの育てやすい品種をおさらいしておきましょう。

・ドーフィン
・ホワイトゼノア
・ホワイトイスキア
・サルタン
・ブラウンターキー
・アーティナ

好みのイチジクを見つけ、新たな果樹栽培をスタートしてくださいね。

◆イチジクの栽培方法を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
イチジクの育て方!実をつけるにはどうしたらいい?【プランター・庭植え】

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この記事のライター

オータク

農業関係の仕事をしている果樹ライター。よく農家さんのところにお邪魔してお話しています。
たくさんの果樹を育ててみたいが家の庭の広さが足りず現在葛藤中。

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