イチジクの甘い品種ランキング!美味しくて糖度の高い種類はどれ?

イチジクの甘い品種とは?

若いイチジク

「イチジクを育ててみたいんだけど、せっかくなら甘くて美味しい品種がいいな…」とお考えではないでしょうか?

イチジクはもともと糖度が高く甘味の強い果物ではありますが、品種選びによってより甘いものを栽培・収穫することが可能です。

そこでこの記事では、イチジクの甘い品種をランキング形式で7つご紹介しますので、ぜひ品種選びの参考にしてください。

この記事は、お忙しい方のために、目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。

詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか、気になる小見出しをクリックしてみてください。

目次

  1. イチジクの甘い品種とは?
  2. 果物の一般的な糖度ってどれくらい?
  3. イチジクの甘い品種ランキング
    1. レディ3姉妹(最高糖度32度)
    2. スイートカロン(最高糖度30度)
    3. ロンドボーテックス(最高糖度30度)
    4. ロードス(最高糖度30度)
    5. アーチペル(最高糖度25度)
    6. ノルドランド(最高糖度25度)
    7. ロングドゥート(最高糖度23度)
  4. まとめ

果物の一般的な糖度ってどれくらい?

たくさんの果物

本編に入る前に、これからご紹介するイチジクの品種がどれくらい糖度が高いのかがイメージしやすいよう、一般的な果物の糖度がどれくらいなのかをご紹介しておきます。

一般的な果物の糖度の例は以下の通りです。

・桃:12〜15
・ブルーベリー:16.3〜17.4
・マンゴー:14〜17
・ブドウ:17〜22
・バナナ20〜21
・アメリカンチェリー17〜23

出典:株式会社アタゴ 糖度表

これらのデータから糖度が20度もあれば、十分に糖度が高いといえるのではないかと思います。

そこでこの記事では、最高糖度が20度以上になると言われているイチジクを甘い品種としてご紹介します。

イチジクの甘い品種ランキング

イチジクの品種の中で、甘い品種は以下の通りです。

・レディ3姉妹
・スイートカロン
・ロンドボーテックス
・ロードス
・アーチペル
・ノルドランド
・ロングドゥート

以下からそれぞれの品種の特徴をご紹介します。

レディ3姉妹(最高糖度32度)

レディ3姉妹

レディ3姉妹とは、レディホワイト・レディブラック・レディグレイの3品種の総称のことを指します。

それぞれ最高糖度が32度にもなることから「世界一甘いイチジク」と呼ばれています。

完熟果の果肉は水分が多くねっとりしており、まるでジャムを食べているような食感。
甘いイチジクが好きな方であれば一度は育て、完熟果を食べてみてほしい品種です。

スイートカロン(最高糖度30度)

スイートカロン

スイートカロンは最高糖度30度以上にもなる、甘味の強いイチジクの一つです。
「ヌアールドカロン」や、ケーキのように甘いことから「ブラックケーキ」とも呼ばれることがあります。

営利栽培が難しく、市場にあまり流通していないことから、珍しい高級イチジクとしても知られています。

自分用としてはもちろん、プレゼントにしても喜ばれるかもしれません。

ロンドボーテックス(最高糖度30度)

ロンドボーテックス

ロンドボーテックスも、スイートカロンと同じく最高糖度が30度になると言われている甘さに特徴のある品種です。
ジャムのように甘いことから「極上のジャム」とも称されるようです。

果実には甘さだけでなく、かすかな酸味やコクがあり、味に深みがあるのも特徴的。

「上品な甘さ」を求める方に向いている品種といえるでしょう。

ロードス(最高糖度30度)

ロードス

ロードスとは、ギリシャのロードス島から渡来した品種で、その甘味の強い果肉から「デザートソース」とも呼ばれています。

果実は小ぶりですが、皮が薄いので皮ごと食べられるのが魅力の一つ。
皮をむかなくてよいため、小さなお子さまにも食べやすいでしょう。

また、樹勢が強く育てやすいため、栽培初心者の方にもおすすめできる品種です。

アーチペル(最高糖度25度)

アーチペル

アーチペルは、糖度が高くなりやすいアメリカの品種です。
夏秋果兼用種で、年2回の収穫を楽しめます。

肝心の味ですが、イチジクらしい甘さはしっかりあるものの、口当たりはさっぱりしています。

そのため、甘いイチジクは好きだけど、ねっとりしたものが苦手という方におすすめしたい品種です。

ノルドランド(最高糖度25度)

ノルドランド

ノルドランドはスイスで改良された、最高糖度25度と甘さが強めな品種です。
小粒で皮まで食べられるため、食べやすいのも特徴といえるでしょう。

ノルドランドは味だけでなく、丈夫で育てやすい点も大きな魅力。
-15度までの耐寒性があり、雨や害虫にも強く、収穫した果実も日持ちします。

寒い地域の方や、とにかく丈夫な品種を探している方にもおすすめです。

ロングドゥート(最高糖度23度)

ロングドゥート

ロングドゥートはフランス原産の夏秋果兼用種で「バローネ」「バナーネ」とも呼ばれる品種です。

夏果は糖度が16度ほどと低めにはなりますが、最大約280gと大果になります。
秋果は130g程度と少し小ぶりにはなるものの、最高糖度23度ほどになり甘い果実を楽しめるのが特徴です。

1本で特徴の違う2種類の果実を楽しめる、ちょっとお得な気持ちになれる品種といえるでしょう。

まとめ

カットされたイチジク

最後に、糖度が高くなりやすいイチジクの品種ランキングをおさらいしておきます。

レディ3姉妹(最高糖度32度)
スイートカロン(最高糖度30度)
ロンドボーテックス(最高糖度30度)
ロードス(最高糖度30度)
アーチペル(最高糖度25度)
ノルドランド(最高糖度25度)
ロングドゥート(最高糖度23度)

甘い品種の中でも自分に合ったものを見つけ、イチジク栽培をスタートさせてくださいね!

◆イチジクの栽培方法を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
イチジクの育て方!実をつけるにはどうしたらいい?【プランター・庭植え】

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この記事のライター

オータク

農業関係の仕事をしている果樹ライター。よく農家さんのところにお邪魔してお話しています。
たくさんの果樹を育ててみたいが家の庭の広さが足りず現在葛藤中。

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