【要注意】庭に植えてはいけない果物ランキング|後悔しない果樹選びを

庭に植えてはいけない果物とは?

バナナの木

庭に果樹を植えて、毎年もぎたての果物を楽しむ。
そんな生活に憧れている人も多いはず。

しかし、実際植えるとなると、「これって本当に庭に植えて大丈夫なのかな…」と心配になる方も多いのではないでしょうか。

できるなら、植えた後に後悔するのは避けたいですよね。

そこでこの記事では、そんな後悔をしないために、庭に植えてはいけない果物をランキング形式でご紹介していきます。

「庭に植える果樹選びで失敗する確率を少しでも減らしたい」という方は、ぜひご一読ください。

目次

  1. 庭に植えてはいけない果物とは?
  2. 第1位:バナナ
  3. 第2位:キウイ
  4. 第3位:クルミ
  5. 第4位:ラズベリー
  6. 第5位:ビワ
  7. まとめ

第1位:バナナ

木になるバナナ

果物として非常に人気の高いバナナ。
美味しいし栄養価も高いので、食べる分にはいいとこづくしです。
しかし、庭に植えるのはおすすめできません。

1つ目の理由は、繁殖力が強いこと。
バナナは竹のように地下茎で増えるため、切っても切っても地下から新しい株が生えてきます。

地下茎のイメージ

地下茎のイメージ(画像は竹です)
画像引用:https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1301/spe1_02.html

そのため、忙しいからと放ったらかしにしておくと、「いつの間にか庭がバナナに侵食されていた」ということにもなりかねません。

自分の家の庭だけならまだしも、庭の隅の方に植えて、地下茎がお隣の庭に侵食してしまったら、ご迷惑がかかってしまうことは間違いないでしょう。

2つ目の理由は、背が高くなり過ぎることです。

バナナの木

バナナの木は写真のように背が高く、品種によっては最大10mにもなります。
さらにバナナは葉も大きいので、お隣の家に陰を作ってしまう可能性も。
もし「日が当たらないんだけど」と言われたら切り倒さざるを得なくなってしまうでしょう。

3つ目の理由は、1回収穫したら木を切り倒さないといけないこと。

バナナの木は1度実をつけると枯れてしまいます。
他の果樹であれば毎年実を楽しめますが、バナナは1本の木につき収穫が1度だけなのです。
ちょっと寂しいですよね。

しかも、収穫後は木を切り倒すという手間も発生します。

それでもバナナ栽培にチャレンジしたいのであれば、鉢植え栽培がおすすめです。

さらに木コンパクトに育てられる「ドワーフ」などの品種を選ぶと、繁殖しすぎることも、背が高くなりすぎることもありませんよ。

第2位:キウイ

木になるキウイ

キウイは簡単に栽培できるので「初心者にもおすすめ!」と書いてあることも。
確かに病害虫も少なく育てやすいのですが、庭には植えない方がよいと思います。

その理由は、キウイの木の繁殖力が強すぎるから。

キウイの木の枝は勢いが良く、春から夏にかけあっちこっちに伸びてしまいます。
さらに、その伸びた枝がいろんなところに絡みつくのです。

枝が絡みすぎてどうしようもないなど、自分が困るくらいならまだ良いですが、放ったらかしにした枝がお隣の家に侵入し、木やモノに絡みついたら最悪です。

もし地植えで育てるのであれば、毎年しっかりと剪定しましょう。

忙しくて剪定できないかも…と不安な方は、鉢植えで小さく育てるのがおすすめ。
鉢植えであれば、もし放ったらかしにしたとしても、お隣に迷惑をかけるほど伸びる可能性は低くなります。

第3位:クルミ

クルミの実

そのまま食べるのはもちろん、お菓子の材料としても人気のクルミ。
そんなクルミも、庭で育てると後悔することになる可能性が高い果樹です。

なぜなら、クルミの樹高は最大で20mにまで及ぶから。

20mというと、マンションで言うと6〜7階に相当するようです。
ここまで高くなってしまうと、電線に当たってしまわないか心配になってしまいますよね。

また、ご存知の方も多いと思いますが、クルミの殻はかなり硬いです。
クルミ割り器やハンマーを使わないと割れません。

そんな硬さのものが20mの高さから落ちてきたら…。かなり怖いですよね。
道を歩いている人に当たったら…。トラブルになってしまうかもしれません。

それでももし庭に地植えするなら、大きくしないための剪定が必須です。
剪定がよくわからないという方であれば、小さく育てられる鉢植えで育てましょう。

第4位:ラズベリー

ラズベリー

赤い小さな実が可愛らしいラズベリーも、植えてはいけない果物の1つです。

ラズベリーもバナナと同じく、地下茎で増える果物。
そのため繁殖力が強く、周りにある他の植物の生長を妨げてしまうこともあります。

ラズベリーは1〜1.5mと低木ではありますが、1.5mの木が庭のいたるところに生えてしまうと、庭が軽いジャングルになってしまうでしょう。

また、地下茎がお隣に侵食する可能性も否めません。

これらのことからラズベリーも他の果物と同様に、鉢植えで育てるのがおすすめ。

ただし鉢植えであっても、鉢の底から地下茎を伸ばして繁殖する危険性があるので、地面に直接置かず、コンクリートに置くなど対策をする必要があります。

第5位:ビワ

ビワの実

ビワも、無農薬で作れる育てやすい果物と言われています。
しかし、ビワも庭に植えるのはおすすめできません。

ビワは常緑高木で、最大で10mにまで伸びると言われています。
冬でも葉がついていて高さが高いので、庭に日が差さなくなってしまうでしょう。

また、昔からビワの木は「ビワの木を植えると病人が絶えない」などと言われ、縁起の悪いものとされています。

その真偽は定かではないですが、昔から言い伝えられているので、縁起を気にする方には特におすすめできない果樹なのです。

ビワを庭で育てるのであれば、木を小さくするために剪定を計画的に行うか、鉢植えでコンパクトに育てるのが良いでしょう。

まとめ

今回は、庭に植えてはいけない果物をランキング形式でご紹介してきました。

庭に植えてはいけない果物は以下の5つ。
・バナナ
・キウイ
・クルミ
・ラズベリー
・ビワ

特に、繁殖力が強いもの、地下茎のもの、高木になるものは要注意。

自分が困るだけならまだしも、お隣の家や、通行者にご迷惑をかけるわけにはいきませんよね。

庭に植えてはいけない果物を把握して、庭に植える果樹選びの失敗を避けてくださいね。

関連記事

この記事のライター

オータク

農業関係の仕事をしている果樹ライター。よく農家さんのところにお邪魔してお話しています。
たくさんの果樹を育ててみたいが家の庭の広さが足りず現在葛藤中。

おすすめの記事