【雪国OK!】寒冷地で楽しめる低木のシンボルツリー

目次

  1. 寒冷地で楽しめる小さなシンボルツリー
  2. 寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー①「ドウダンツツジ」
    1. ドウダンツツジのおすすめポイント:一年を通して美しく、楽しみ方色々!
    2. 元気に育つお手入れ方法:過度の乾燥に注意。ローメンテで扱いやすい!
  3. 寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー②「ナツハゼ」
    1. ナツハゼのおすすめポイント:花も実も紅葉も…楽しみが沢山の低木!
    2. 元気に育つお手入れ方法:乾燥に注意するだけのローメンテな低木。
  4. 寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー③「ニシキギ(カミソリノキ)・コマユミ(ヤマニシキギ、コバマユミ)」
    1. ニシキギ・コマユミのおすすめポイント:真っ赤な紅葉と個性的な実が魅力!
    2. 元気に育つお手入れ方法:風通しの良い場所に植えるとローメンテ。
  5. 寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー④「ハコネウツギ(ゲンペイウツギ)」
    1. ハコネウツギのおすすめポイント:1株で3色の花が楽しめる華やかな庭木!
    2. 元気に育つお手入れ方法:毎年の剪定で大きさキープ。蒸れと乾燥に注意
  6. 寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー⑤「ユスラウメ」
    1. ユスラウメのおすすめポイント:株いっぱいに咲く花と、美味しい実が魅力!
    2. 元気に育つお手入れ方法:低木・果樹の中でもダントツでローメンテ。
  7. さいごに

寒冷地で楽しめる小さなシンボルツリー

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー

 こんにちは、雪国在住のライターminikiroです。
 前回の記事「【寒冷地だから楽しめる!】寒冷地におすすめのシンボルツリー5選」では中高木の庭木をご紹介しましたが、今回は低木の庭木をご紹介したいと思います。
 ●シンボルツリーを植えたいけど、お庭のスペースを考えると躊躇してしまう…
 ●あまり大きくならなくて、楽しめるシンボルツリーを植えたい!
 このような方におすすめしたいのが低木のシンボルツリー。広いお庭がなくても、玄関横や花壇などのちょっとしたスペースに植えられますよ。
 寒冷地にも植えられて、1本でもおしゃれに決まり、お庭が楽しくなる低木シンボルツリーをご紹介していきます。
 
 この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
 詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー①「ドウダンツツジ」

ドウダンツツジのおすすめポイント:一年を通して美しく、楽しみ方色々!

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー:ドウダンツツジ

 春の可憐な白い小花、夏の爽やかな黄緑色の葉、秋には朱色の紅葉、冬には赤みをおびた枝に雪が付いて美しい。特に、鮮やかな紅葉は寒冷地の特権です。
 オレンジ色の花を咲かせるサラサドウダンという品種は、白花に比べて花や葉が一回り大きく、見ごたえがありますよ。
 やわらかな雰囲気の自然樹形を楽しむもよし、刈り込んでお好みの形に仕立てるのもよし。どんな雰囲気のお庭にも馴染んで四季を感じられ、様々な楽しみ方ができるドウダンツツジ。筆者は個人的に、最強の低木だと思っています。

元気に育つお手入れ方法:過度の乾燥に注意。ローメンテで扱いやすい!

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー:ドウダンツツジ

 日当たりの良い場所に植えると花付きも紅葉の発色も良くなります。
 少し乾燥に弱いので、日照りが続いたときには涼しい時間にたっぷりと水やりをしましょう。
 成長は早くないので、自然樹形を楽しむなら数年に一度、伸びすぎた枝を切る程度で大丈夫。仕立てる場合は、毎年刈り込むと葉が密生してきれいな形を造れます。どちらの場合も花が終わった直後に作業を行ってくださいね。
 筆者の家の庭では自然樹形で列植していますが、とても扱いやすくローメンテですよ。

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー②「ナツハゼ」

ナツハゼのおすすめポイント:花も実も紅葉も…楽しみが沢山の低木!

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー:ナツハゼ

 初夏のオレンジ色の花、秋のブルーベリーのような丸い実と赤~オレンジ色の紅葉、しなやかな枝が風になびく爽やかな樹形…ナツハゼは沢山の魅力で季節を感じさせてくれる低木シンボルツリーです。特に紅葉の鮮やかさは寒冷地ならでは。実はジャムや果実酒にして楽しめますよ。
 楽しさいっぱいのナツハゼは、雑木のお庭や洋風のお庭によく合います。あまり横には広がらず、すっと上に伸びる樹形なので、狭い場所でも植えやすいですよ。

元気に育つお手入れ方法:乾燥に注意するだけのローメンテな低木。

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー:ナツハゼ

 日向~半日陰で元気に育ちます。
 比較的浅い場所に根を張るため、やや乾燥に弱いです。日照りが続いたらたっぷりと水やりをしてください。また、風の強い場所では倒木防止のために支柱をしておくと安心です。
 成長が遅いので剪定はほとんど必要ありません。大きくなってきたと感じたらお好みの大きさまで切り戻してくださいね。剪定の適期は落葉期ですが、花や実の数を減らしたくない場合は、花が終わった直後に軽めに剪定してください。

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー③「ニシキギ(カミソリノキ)・コマユミ(ヤマニシキギ、コバマユミ)」

ニシキギ・コマユミのおすすめポイント:真っ赤な紅葉と個性的な実が魅力!

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー:ニシキギ、コマユミ

 世界三大紅葉の一つとされる真っ赤な紅葉が魅力のニシキギと、それによく似たコマユミ。どちらも同じくらい美しい紅葉が楽しめます。
 見分けるポイントは下の写真のように枝に翼(よく)という羽根のようなものが付いているかどうか。翼が付いているのがニシキギ、無いのはコマユミです。

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー:ニシキギ

 ニシキギは枝に翼があるため、個性的な印象。コマユミは翼がない分、ニシキギよりもすっきりとした印象です。どちらかというとニシキギは和風や和モダン、雑木のお庭に、コマユミは和風にも洋風にも合わせやすい雰囲気ですよ。お庭の雰囲気や好みで選んでみてくださいね。
 どちらも初夏に小さなクリーム色のかわいらしい花を咲かせ、秋には下の写真のような個性的な赤い実を付けます。四季を感じられる素敵な低木シンボルツリーになりますよ。

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー:ニシキギ、コマユミ

 

元気に育つお手入れ方法:風通しの良い場所に植えるとローメンテ。

 日当たりと風通しの良い場所に植えると実付き・花付きが良くなり、紅葉もきれいです。
 枝が込み合うと病虫害が発生しやすくなるので、数年に1度、落葉期に透かし剪定をすると良いでしょう。特にニシキギは枝が込み合いやすいので、1~2年に1度作業するのがおすすめです。
 成長がゆっくりでローメンテなので、育てやすい低木ですよ。

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー④「ハコネウツギ(ゲンペイウツギ)」

ハコネウツギのおすすめポイント:1株で3色の花が楽しめる華やかな庭木!

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー:ハコネウツギ

 初夏に花を咲かせ、花の色が白→ピンク→赤と変化するため、一株でも三色の花が楽しめるハコネウツギ。お庭をぱっと華やかにしてくれます。秋には葉が黄色く色付き、お庭のアクセントに。暖地ではあまりきれいに黄葉しませんが、寒冷地では比較的きれいな色を楽しめます。
 ウツギ(空木)の名前の由来は、枝の内部が空洞になることから。
 どんな雰囲気のお庭にも合わせやすい低木シンボルツリーです。潮風に強いので、海の近くにお住まいの方も楽しめますよ。
 下の写真のように葉に斑が入った品種もあります。お好みで選んでみてくださいね。

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー:ハコネウツギ

 

元気に育つお手入れ方法:毎年の剪定で大きさキープ。蒸れと乾燥に注意

 蒸れに弱いので、風通しの良い日向~半日陰に植え、毎年剪定をすると病虫害を防げます。横に広がりやすいので、スペースに余裕をもって植えられるとお手入れが楽になりますよ。
 剪定は花が終わった直後に行うと翌年の花付きに影響しません。丈夫で生育の良い庭木なので、強めに剪定しても大丈夫です。
 乾燥にやや弱いので、日照りが続いたらたっぷり水やりを。
 少し手がかかりますが、強くて丈夫なので失敗を恐れずお手入れしてあげてくださいね。

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー⑤「ユスラウメ」

ユスラウメのおすすめポイント:株いっぱいに咲く花と、美味しい実が魅力!

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー:ユスラウメ

 春に梅に似た花が咲き、初夏に真っ赤な実を付けるユスラウメ。株いっぱいに咲く花も美しいですが、筆者のおすすめはたわわに実る甘酸っぱくておいしい実。収穫したらすぐに食べるか、ジャムなどに加工しないと腐ってしまうため、市場には出回りません。植えた人だけの特権の果実です。
 白実の品種もありますが、実を味わうなら赤実がおすすめ。秋には葉が色づき、季節を感じられますよ。
 控えめな印象で、どんな雰囲気のお庭にもよく合う低木シンボルツリーです。

元気に育つお手入れ方法:低木・果樹の中でもダントツでローメンテ。

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー:ユスラウメ

 日当たりのよい場所に植えると、花付き・実付きが良くなります。放任でもたくさん実をつけますが、植え付けて数年は結実しないかもしれません。花は咲くのに実がならない場合は、筆などで複数の花をつつく自家受粉を試してみてください。
 成長が遅く、病虫害にも強いため、果樹の中でもダントツでローメンテ。数年に一度、落葉期に透かし剪定をする程度で大丈夫です。
 筆者の実家にはユスラウメが植わっていて、子どもの頃は実がなると毎日もいで食べていた、私にとっての思い出の低木でもあります。

さいごに

寒冷地で楽しめる低木シンボルツリー

 寒冷地でも元気に育ち、四季が感じられたり実を味わえたりと、楽しめる庭木をご紹介しました。お庭に植えてみたい低木シンボルツリーは見つかりましたか?
 低木シンボルツリーは中高木のシンボルツリーと比較して、ローメンテなのも嬉しいポイント。ぜひ、庭木を眺めながらゆったりする時間をつくってみてくださいね。
 今回ご紹介した庭木は暖地でも育てられるものですが、お手入れの方法は寒冷地の気候に合わせて書いています。暖地の方はお住まいの地域に合わせたお手入れ方法を調べてくださいね。

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この記事のライター

minikiro

樹木医で、千葉県臨海地域での樹木管理経験を持つライターです。
現在は自然豊かな雪国で暮らしています。
個性豊かな植物たちを育てること、眺めることが楽しい!幸せ!癒される…
そんな気持ちが沢山の方に伝わったら嬉しいなと思っています。

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