【寒冷地だから楽しめる!】寒冷地におすすめのシンボルツリー5選
一緒に寒冷地のシンボルツリー選び、しませんか?

こんにちは、雪国在住のライターminikiroです。
この記事を見に来てくださった方は、寒冷地在住でシンボルツリー選びの最中という方が多いと思います。実は筆者もその一人。シンボルツリーがなかなか決められず、あれこれ迷っています。ただ1つ決めているのは「寒冷地だからこそ楽しめるシンボルツリーを植えたい」ということ!
そんな筆者が、現在本気で検討中の庭木を5つご紹介します。同じく寒冷地のシンボルツリー選びで迷っている方の参考になれば嬉しいです。
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
寒冷地だから楽しめるシンボルツリー①「アオダモ(コバノトネリコ、アオタゴ)」(落葉中木)
寒冷地の特権ポイント:葉焼けしづらく、紅葉がきれい!

上品で洗練された雰囲気が素敵なアオダモ。シンボルツリーでは、しなやかな株立ちの樹形が人気で、初夏には白く爽やかな花を咲かせます。夏には明るい緑色の葉が優しく日陰を造り、秋には赤~オレンジ色に色付いて楽しませてくれますよ。夏でも比較的日差しが柔らかいことが多い寒冷地では葉焼けの心配も少なく、秋の紅葉が存分に楽しめます。
暖地でよく見かけるシマトネリコの仲間でもあり、1本植えるとお庭が一気におしゃれになりますよ!
アオダモを元気に育てる方法:寒冷地ではほぼノーメンテ!

西日の当たりにくい、日当たりの良い場所に植えましょう。
寒冷地では病虫害に悩まされることは滅多にありません。これも寒冷地の特権!
成長はゆっくりで自然と樹形が整うので、剪定もほとんどしなくて大丈夫。もし、伸びすぎた枝を切りたい時には落葉期に剪定してくださいね。
また、アオダモはある程度育ってからでないと花を咲かせません。植えてから花を咲かせるまで、大切に育てながら待つ時間も楽しそうですね。
寒冷地だから楽しめるシンボルツリー②「イロハモミジ(イロハカエデ)」(落葉中木)
寒冷地の特権ポイント:真っ赤できれいな紅葉!

紅葉を楽しむ庭木として定番のイロハモミジ。寒冷地では特にきれいに紅葉し、お庭でも真っ赤な紅葉を楽しめます!
紅葉以外にも、春の明るい黄緑色の新芽と赤い小さな花、夏には葉が優しく風に揺れて日陰を造り、秋にはプロペラのような種子が風に乗って舞う…楽しみがたくさんのシンボルツリーになりそうですね。
和風のイメージを持つ方も多いかもしれませんが、イロハモミジの小ぶりで繊細な葉と柔らかな樹形は洋風のお庭にもよく合いますよ。
イロハモミジを元気に育てる方法:西日の当たらない日向で育てよう!

日当たりと風通しの良い場所に植えると、病虫害を予防できます。できるだけ西日の当たらない日向で育てることで、より美しい紅葉が楽しめますよ。
自然樹形が美しく、成長はゆっくりなので、剪定はあまり必要ありません。伸びすぎた枝を切りたい時には落葉期に剪定してくださいね。
寒冷地だから楽しめるシンボルツリー③「シラカバ‘ジャクモンティー’」(落葉高木)
寒冷地の特権ポイント:白い幹と爽やかな葉が美しい!
青空によく映える白い幹が特徴のシラカバ‘ジャクモンティー’。幹は寒ければ寒いほど、白く美しくなります。丸みを帯びた三角形の葉は明るい緑色で、風にそよそよと揺れる様子がなんとも涼しげ。秋には葉が黄葉するのもおすすめポイントの一つです。
シラカバのシンボルツリーがあったら、高原の爽やかな夏を思わせる、すてきなお庭になりそうですね。
暖地では虫や暑さに負けてしまってうまく育ちませんが、寒冷地では手間をかけなくても元気に育ちますよ。
シラカバを元気に育てる方法:大きくしたくない場合は数年に一度切り戻し剪定を。

日がよく当たる場所に植えましょう。暖地では幹に害虫が入りやすいですが、寒冷地ではめったに発生しません。寒冷地では病虫害に強く育てやすい庭木ですよ。
成長はゆっくりで自然と樹形が整いますが、放置すると大きく成長します。お好みの大きさまで育ったら、数年に一度、伸びすぎた枝を切り戻すと大きくなりすぎるのを防げます。剪定は落葉期に行いましょう。
寒冷地だから楽しめるシンボルツリー④「プンゲンス(コロラド)トウヒ」(常緑高木)
寒冷地の特権ポイント:寒冷地でしか育たない、天然のクリスマスツリー!

寒冷地の雰囲気に映える、シルバーブルーの葉が美しいプンゲンストウヒ。天然のクリスマスツリーとしても楽しめるので、雪の少ない地域では飾りつけやライトアップをするのも楽しそう。葉に雪が積もってもきれいです。寒い冬が少し楽しみになりそうなシンボルツリーですね。
コニファー類の中でも特に高温多湿に弱く、暖地ではうまく育ちませんが、寒冷地では元気に成長します。人目を引くようなカッコイイシンボルツリーになること間違いなし!
プンゲンストウヒを元気に育てる方法:比較的ローメンテ。乾燥や強風に注意。

基本的には日当たりで育てます。夏に比較的高温になる地域では午前中だけ日が当たるような半日陰に植えると育てやすいです。
成長はゆっくりで、放任でもクリスマスツリーのような樹形になりますが、放置すると大きく育ちます。お好みの大きさまで育ったら、芯を止めて形を整えておきましょう。剪定は早春に行うのがおすすめです。
根があまり深く張らないので、乾燥や強風にやや弱いです。乾燥する日が続いたら、涼しい時間にたっぷり水やりしてくださいね。また、念のため支柱を立てると安心です。
寒冷地だから楽しめるシンボルツリー⑤「ナナカマド」(落葉高木)
寒冷地の特権ポイント:真っ赤な実と紅葉が美しい!

春の柔らかい新芽や初夏に咲く小さな白い花、秋の真っ赤な紅葉、冬には白い雪と赤い実のコントラストを楽しませてくれる、一年を通して魅力的なナナカマド。
伸び伸び広がって育つ自然樹形は優しい雰囲気。広いお庭をお持ちの方はぜひ、ゆったり育ててみることをおすすめします。
暖地では実付きが良くなく、紅葉もあまりきれいな色になりません。お庭のシンボルツリーとしてナナカマドを楽しめるのは寒冷地だけですよ!
ナナカマドを元気に育てる方法:大きくなるので、1~2年に一度の剪定が必要。

しっかりと日の当たる風通しの良い場所に植えることで、病虫害を防ぐことができます。また、日当たりが良いと実付き・花付きも良く、紅葉もきれいに色づきますよ。
大きく育つ庭木なので、お好みの大きさまで育ったら1~2年に一度、落葉後に枝を切り戻すように剪定しておくと、お好みのサイズをキープできます。
さいごに

いかがでしたか?寒冷地で生まれ育った方にはおなじみの庭木が多いかもしれませんが、今回ご紹介した庭木は「寒冷地だからこそ育つ、美しい」庭木です。
特に、モミジ・カエデの仲間はどれを植えても寒冷地ではきれいに紅葉します。今回の記事では庭木として扱いやすいイロハモミジをご紹介しましたが、気になっている種類があったらぜひ検討してみてくださいね。
今回は落葉樹ばかりのご紹介になってしまいましたが、できれば常緑樹を植えたい!寒冷地向けの常緑樹の情報が欲しい!という方は、前回の記事「【雪国でも大活躍!】寒冷地の目隠しや生垣におすすめの常緑樹」も参考になさってくださいね。
滅多にないシンボルツリー選びが、楽しい時間になりますように!
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この記事のライター
樹木医で、千葉県臨海地域での樹木管理経験を持つライターです。
現在は自然豊かな雪国で暮らしています。
個性豊かな植物たちを育てること、眺めることが楽しい!幸せ!癒される…
そんな気持ちが沢山の方に伝わったら嬉しいなと思っています。