タイムでゴキブリ対策!寄せ付けない、ハーブの力
ハーブでゴキブリ対策!

家の中で黒いあの虫、見かけますか?
できれば見たくない、家に入ってきてほしくない、ゴキブリ。
ハーブでゴキブリ撃退できないかな?
あります!ゴキブリが嫌がるハーブ。
それは、タイムです。
ゴキブリが嫌うチモールという成分を多く含んだタイムについて、育て方とゴキブリ対策についてご紹介します!
目次
タイムとは

タイムは常緑の小低木で、種類にもよりますが、4~6月にピンク、白、薄紫の花を咲かせるハーブです。
寒さに強いものが多く、乾燥気味の環境を好むため水やりも最低限で済むので、初心者の方にもおすすめです。
庭植えでも鉢植えでも育てることができます。
土が乾いたら水やりをするとよいのですが、庭植えの場合は水やりはお天気まかせで、雨が降らない日が続くときは水やりします。
多湿に弱いので、梅雨の前は剪定して密にならないように気を付けましょう。
そこだけ気を付ければ、病害虫の心配もほとんどない、簡単に育てられて、ゴキブリ除けにもなる最高のハーブです。
タイムは種類がたくさんあります。お料理やハーブティーにも使う場合は、苗を購入する際に適しているか確認してくださいね。
侵入経路別、タイムを使ったゴキブリ対策!

ゴキブリってどこから入ってくるのでしょうか。
ゴキブリは数ミリの隙間でも入ってきてしまうと言います。
種類によっては入ってきて、家の中で卵を産み付け、卵で越冬します。
筆者の知り合いに、リフォームの現場に入っている方がいます。
その方から恐ろしい話を聞いたことがあります。
リフォームで入ったお宅で古い流し台を撤去しようと持ち上げた瞬間、ものすごい数の黒い何かが、蜘蛛の子を散らすように一瞬で逃げていった、と。
慣れている工事の方でもさすがにぞぞっとしたそうです。
こんなことにならないように、タイムでゴキブリ対策、試してみませんか?
玄関

ドアが閉まっていても、数ミリの隙間があれば入ってきてしまうのがゴキブリです。
ゴキブリを避ける効果を期待して、玄関まわりにコモンタイムやクリーピングタイムを植えてみてはいかがでしょうか。
小さなスペースにはコモンタイムを、敷石の隙間やお庭の空いたスペースのグランドカバーには、クリーピングタイムがおすすめです。
クリーピングタイムは雑草よけにもなり一石二鳥です。
とくにタイム・ロンギカウリスは踏みつけにも強く、グランドカバー向きです。
上の写真は、このタイム・ロンギカウリスが広がった様子です。
踏んだり、靴でこすれるたびにタイムの香りが放たれて、ゴキブリだけでなくカやハエ、ダニなどへの効果も期待できます。
玄関まわりがお庭でない場合はタイムを入れた寄せ植えの鉢を作って置いておくのがおすすめです。
せっかく家族やお客さまの目にふれる玄関なので、コモンタイムやシルバータイムと一緒にラベンダーを植えてみてはいかがでしょうか。
ラベンダーにはカ、ハエ、ガが嫌いな成分が含まれるので、ゴキブリ以外への効果も期待できるうえ、ラベンダーの入った寄せ植えにすることで小さなハーブガーデンっぽさがでてとってもオシャレです。
白い斑入りのシルバータイムを加えることで明るさが増してとてもかわいらしくなりますよ。
勝手口

キッチンの近くにあることが多いのが勝手口です。
食べ物があるのでゴキブリへの心配が一番大きい場所でありつつ、キッチンが近いのでお料理に使えるものがあれば最高!と思いませんか?
勝手口の外がお庭であれば、ゴキブリ除けにコモンタイムとレモンタイムを。これらと一緒にオレガノとローズマリーを植えれば、小さなキッチンガーデンの出来上がりです。
どれもよく料理に使われるハーブです。
ローズマリーにはカ、ハエ、ガの嫌いな成分が含まれ、オレガノはアリ除けになると言われているので、キッチンが近い場所にはぴったりです。
また、スペースに余裕があるなら鉢植えでペパーミントを置くのもおすすめです。
ミントはゴキブリ除けにも有名ですが、ネズミ除けにもなると言われています。
勝手口まわりにおすすめですが、庭植えしてしまうと増えすぎるので鉢植えで置いておきましょう。
まわりにお庭がない場合は上記のハーブを寄せ植えにするとよいでしょう。
すてきなキッチンハーブの寄せ植えになります。
どれもタイムと同じような環境を好むので一緒に育てやすいハーブです。
この時もミントだけは別の鉢で育てるのがおすすめです。
窓、ベランダ

玄関などと同様、窓やベランダも開け閉めする以上、ゴキブリの出入り口になります。
特に網戸の季節、ちょっとした隙間からするりと入り込んでしまいます。
窓やベランダにはコモンタイムの鉢植えを置くか、クリーピングタイムを植えて窓辺に吊るしておくのがおすすめです。
匍匐性のクリーピングタイムは鉢に植えると葉が下に垂れ下がってくるので、ハンギングにぴったりです。
タイムは日の当たる明るい窓辺であれば室内でも育てることは可能です。
小さな葉がとてもかわいらしいので、オシャレな鉢に入れてインテリアとしても楽しめます。
同じく葉がかわいい、ゴキブリ除けの効果があると言われるアロマティカスと並べるととってもかわいらしいですよ。
蚊のでる季節には、蚊よけにローズゼラニウムの鉢を一緒に窓辺に置くのもおすすめです。
ベランダでスペースに余裕があるなら、タイムをいれた寄せ植えを置いてもいいですね。
エアコンの室外機まわり

エアコンの排水用ホースや、ホースが通る壁の隙間からもゴキブリの出入りの可能性はあります。
壁との隙間はパテで埋めてあったり、プラスチックのカバーでしっかりおおわれていることがほとんどですが、それでも経年劣化でパテが外れたり、隙間ができることもあります。
もちろん塞ぐことが一番ですが、さらに予防としてゴキブリの嫌いなタイムを植えて置くのも一つの方法です。
エアコンまわりがお庭の場合は、コモンタイムがおすすめです。
ただし、室外機の風が直接当たる場所は季節によっては始終
風にさらされて弱ってしまうので、風を避けて植えます。
場所が広い場合はコモンタイムのほかに、白い斑入りのシルバータイム、黄色い斑入りのゴールデンタイムを交互に植えると見た目も華やかに、かわいらしくなりますよ。
色々な種類を植えるのは面倒!という方には広がっていく匍匐性のクリーピングタイムをおすすめします。
お庭がない場合は鉢植えのものをまわりに置きます。
この時もやはり、コモンタイム、シルバータイム、ゴールデンタイムを寄せ植えしても良いですし、アリの通り道であればオレガノを寄せ植えにしてもよいでしょう。
とにかくゴキブリ除けを!というときは、コモンタイムとペパーミントの鉢をおいておくのがおすすめです。
まとめ

いかがでしたでしょうか、タイムでのゴキブリ対策。
筆者もゴキブリが目に付いた年に、タイムとペパーミントをベランダに置き始めました。
家の中のハーブの鉢やポプリが置けない場所は市販の薬剤を利用し、ベランダや玄関や窓辺にはハーブを置いています。
それからはゴキブリは目に付いていません。
食べ物になるものを出しておかない、隙間は塞ぐというのが前提ですが、さらにタイムを使ってゴキブリを寄せ付けないようにしておけば、少しでも侵入を防げるのではないでしょうか。
一度、お庭に植えて試してみてくださいね!
*タイムは妊娠中、授乳中、高血圧の方は飲用や摂取は避けましょう。
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この記事のライター
ハーブ園でハーブコーディネーターとしての働いた経験をいかしてガーデンライターに。
転勤族でお庭が持てないが、めげずにベランダでハーブを栽培中。
好きなハーブは香りのよいグロッソラベンダー。