【日陰に強い常緑低木】日陰の空間に彩りを添えてくれる常緑低木5選
日陰に強い常緑低木で、日陰のスペースにも彩りを!

突然ですが、あなたの家のお庭の日当たりは良いですか?日当たりが良いお庭をお持ちの方でも、家の北側や、隣の建物が近くて日陰になっている場所がデッドスペースになっていませんか?
●家の北側にある玄関や勝手口の周りをおしゃれにしたいけど、植えられる植物はあるのかな?
●あまり日が当たらない小さな庭だけど、おしゃれな空間にしたい!
●日当たりの悪い場所にある掃き出し窓からも緑が見えたらな…
そう思っている方のために今回は、日陰に強い常緑低木を5種類ご紹介します。
デッドスペースにしてしまいがちな日陰の空間を、一年中緑があるおしゃれな空間に変えましょう!
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
日陰に強い常緑低木 おすすめ①アオキ
アオキのおすすめポイント:日陰植栽の代名詞。日陰が大好き!

葉も茎も一年中青々としていることからこの名が付けられたアオキは、今回ご紹介する常緑低木の中でもダントツで日陰に強い種類で、「日陰に強い」というより、むしろ「日陰が大好き」な植物です。自然の山の中でも日陰を選んで生きています。
大きめの葉はつやつやとしたきれいな緑色で、様々なタイプの斑入りの品種があります。斑入りの葉は、日陰の空間をさらに明るくしてくれますよ。お気に入りの品種を探してみてください。
雌株は冬に赤い実を付けるので、クリスマスやお正月の飾りに使うのも素敵です。雌株と雄株をセットで植えると毎年実を楽しめますよ。
アオキの育て方:植える地域を選ばず、丈夫でローメンテ!

暑さ寒さに強く、雪が降る地域でも育てることができます。病虫害もほとんど発生しない丈夫な常緑低木です。手をかけなくても自然と育ってくれるので、初心者や忙しい方にも育てやすいですよ。
植えてから数年経つと樹形が乱れてくるので、2~3年に一度、冬から春先に枝を切り戻すように剪定すると良いでしょう。
直射日光は苦手なので、あまり日が当たらないところに植えてくださいね。
日陰に強い常緑低木 おすすめ②マホニアコンフューサ(細葉ヒイラギナンテン)
マホニアコンフューサのおすすめポイント:日陰でも季節を感じられる空間に!

最近人気急上昇中のマホニアコンフューサ。
細長いしなやかな葉がおしゃれで、和風洋風問わずどんな雰囲気のお庭にも良く合います。
寒い冬には温かみのある黄色い花を咲かせ、私たちの心を和ませてくれますよ。また、春先に紫色の丸い実を付けるのもかわいらしいです。
日陰でも季節を感じられる、素敵な空間にしてくれる常緑低木ですよ。
マホニアコンフューサの育て方:丈夫でローメンテ!お手入れの時は手袋を。

暑さ寒さに強く、霜が降りる地域でも育てることができます。寒い地域では冬に葉の色が変わることがありますが、春にはまたきれいな葉が出てくるので安心してくださいね。
病虫害の発生はほとんどなく、成長もゆっくりで自然と樹形が整うので、手がかからず育てやすい常緑低木です。
大きくなってきたと感じたら、冬にお好みの大きさまで切り戻すように剪定してください。少し葉がチクチクするので、剪定をする時は手袋をすると作業しやすいですよ。
日陰に強い常緑低木 おすすめ③サルココッカ
サルココッカのおすすめポイント:花や実がかわいらしく、楽しみ方色々!

小さく濃い緑色の葉がクールな印象のサルココッカ。
春先には良い香りのする小さな白い花を咲かせ、雌株は秋に濃紫色のころっとした実を付けます。実を楽しみたい方は、雄株と雌株をセットで植えましょう。
ツゲの仲間なので葉が密生し、刈り込みにも強い常緑低木です。1~2本植えてお庭のアクセントとして楽しむのはもちろん、敷地の境界などに列植して低い生垣にするのもおすすめ。
成長が遅いので鉢植えでも育てやすく、色々な楽しみ方ができるのが魅力です。
サルココッカの育て方:とても育てやすい!広めの場所に植えると◎

暑さ寒さにも病虫害にも強く丈夫で育てやすい、初心者や忙しい方におすすめの常緑低木です。
成長がゆっくりなので、剪定や刈り込みもあまり必要ありません。数年に一度、大きくなってきたと感じたらお好みの大きさまで剪定や刈り込みをしてください。剪定や刈り込みの時期は秋が良いでしょう。
横に広がりやすいので、隣の植物や塀などとの間隔を少し開けて植えてくださいね。
日陰に強い常緑低木 おすすめ④ヤブコウジ(十両)
ヤブコウジのおすすめポイント:楽しみ方色々!お正月の縁起物。

古くから日本で愛されてきたヤブコウジ。
秋~冬に付ける丸くて真っ赤な実が「金十両に値する美しさ」だということで、ジュウリョウ(十両)という別名がある縁起物です。同じく秋~冬に赤い実を付けるセンリョウやマンリョウと同様にお正月の寄せ植えにもよく使われます。
ヤブコウジは和風のお庭の定番というイメージかもしれませんが、和モダンや雑木風のお庭にも合いますし、斑入りの品種は洋風のお庭にもおすすめです。ただし、斑入りの品種は実付きがあまり良くないものもあるので、確実に実を楽しみたいなら斑のない品種が良いでしょう。
グランドカバーや鉢植え、盆栽としても育てることができ、色々な楽しみ方が出来る常緑低木ですよ。
ヤブコウジの育て方:手がかからず育てやすい!実付きが悪ければ肥料を。

日本に自生しているので日本の気候にとても合っており、育てやすいです。病虫害もほとんど発生しません。
成長はゆっくりで、剪定もほとんど必要ありません。数年に一度、枝が伸びすぎたり樹形が乱れてきたりしたと感じたら、実が終わった直後の春先に、お好みの大きさより少し小さめに切り戻してください。
実付きが悪い時には春先か秋に固形の遅効性肥料を与えてみてくださいね。
ヤブコウジは地下茎を伸ばして横に広がっていくので、場所に余裕をもって植えてあげてください。
日陰に強い常緑低木 おすすめ⑤アセビ
アセビのおすすめポイント:花色が選べて楽しみ方色々!

春先にスズランに似た小さく可憐な花を穂状に付け、鮮やかな赤色の新芽と共に春の訪れを感じさせてくれるアセビ。
小ぶりで切れ長な葉は濃い緑色で、花の無い時期でもお庭をシックに決めてくれますよ。
花色は品種によって白、ピンク、赤があるので、お庭の雰囲気に合わせて選べるのが嬉しいところ。お庭のアクセントやシンボルツリー下の引き立て役にもおすすめです。
葉が密生し、刈り込みもできる種類なので、低い生垣として楽しむこともできますよ。フラワーアレンジメントに使われることもある、おしゃれな常緑低木です。
アセビの育て方:丈夫でローメンテ!お手入れ後には手洗いを。

日本に自生しているので暑さ寒さに強く、病虫害もほとんど発生しない、とても育てやすい種類です。
成長もゆっくりで、自然と樹形が整うのでお手入れの手間もあまりかかりません。数年に一度、大きくなってきたと感じた時や枝が込み合ってきた時に、お好みの大きさまで切り戻し、枯枝や込み合っている枝を整理するように剪定すると良いでしょう。剪定は花の直後に行うと翌年の花数に影響しませんよ。
アセビの枝や葉には毒がありますが、手袋をしてお手入れを行い、終わった後にきちんと手洗いをすれば大丈夫です。小さなお子さんやペットのいるご家庭では植える場所や管理に注意してくださいね。
さいごに
植えてみたい常緑低木は見つかりましたか?日陰の空間は殺風景になりがちですが、少しでも植物があるとぐっと明るい空間になりますよ。今回ご紹介した常緑低木はどれも丈夫でローメンテなものばかりなので、気軽にチャレンジしてみてくださいね。
少し広い場所がある方は、前回の記事「【日陰に強い常緑樹】サニタリースペースの目隠しにおすすめの常緑樹3選」で中高木もご紹介しているので、合わせて参考にしてください。
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この記事のライター
樹木医で、千葉県臨海地域での樹木管理経験を持つライターです。
現在は自然豊かな雪国で暮らしています。
個性豊かな植物たちを育てること、眺めることが楽しい!幸せ!癒される…
そんな気持ちが沢山の方に伝わったら嬉しいなと思っています。