【日陰に強い常緑樹】サニタリースペースの目隠しにおすすめの常緑樹3選
日陰に強い常緑樹を植えて、サニタリースペースの換気をしやすく!

気温がぐんぐん上がって蒸し暑い季節になりましたね。
換気のために家の窓を開けたいけれど、外やお隣の家からの視線が気になって躊躇してしまうこともあるこの季節。特に家の北側など、日当たりの悪い場所に位置していることが多いサニタリースペースの窓は、隣の建物との距離も近くて開けづらい…と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、サニタリースペースの外側など日当たりの悪い場所にも植えられて目隠しになってくれる、日陰に強い常緑樹を3種類ご紹介します。
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
日陰に強い常緑樹 おすすめ①ソヨゴ
ソヨゴの特徴:軽やかな葉音と、メス木のかわいらしい実が素敵

シンボルツリーの印象が強いソヨゴですが、日陰にも強い優等生。
葉は明るく優しい緑色で、少し波打っているのがかわいらしい印象です。風が吹くとこの葉同士がこすれて、「さらさら」「しゃらしゃら」と軽やかな音が鳴ります。
春にはかわいらしい小さな花を咲かせ、秋にはメス木に小さなサクランボのようなかわいらしい実を付けるのも愛されポイント。確実に実を楽しむためにはオス木と一緒に植えるのがおすすめです。
樹形は繊細で柔らかく、暗くなりがちな日陰の空間をリゾート地のように明るく爽やかにしてくれる常緑樹ですよ。
日陰でもよく育つ管理の仕方:とにかくローメンテで扱いやすい

成長がゆっくりで、暑さ寒さにも病虫害にも強い、とにかくローメンテで扱いやすい常緑樹です。
大きくなりすぎたと感じたらお好みの大きさまで切り戻すように剪定してください。もし樹形を乱すような枝を見つけた時は、その枝を元から切っておくときれいな樹形を保てますよ。剪定の時期は真夏以外ならいつでもかまいませんが、冬季に剪定を行うと花や実の数を減らすことなく楽しめます。
日陰に強い常緑樹 おすすめ②カクレミノ
カクレミノの特徴:様々な葉の形が楽しめる面白い常緑樹

カクレミノの魅力は何といっても色々な形の葉が出てくること。木が若いうちは葉の切れ込みが5つの葉が多いのですが、成長するにつれて切れ込みが3つのものが出てきて、やがて切れ込みのない葉が多くなります。ですが、単純に切れ込みが5つや3つというわけでもなく、不思議な形の葉ができやすいので、見ていて面白い常緑樹です。
秋には紫色の小さな実がまとまった、ボンボンのような実を付けます。
名前の由来は、5つに裂けた葉が、天狗が姿を隠す蓑に似ているから。目隠しのために植えるのにぴったりな名前ですね。
日陰でもよく育つ管理の仕方:剪定が簡単!寒さに弱い

成長が遅く病虫害にも強いので、手がかかりません。
寒さに弱く、東北や北海道では育ちませんが、関東以南では「日陰と言えばカクレミノ」というくらいポピュラーな庭木です。
樹形は放任でも自然とまとまるので頻繁に剪定をする必要はありませんが、大きくなってきたと感じたらお好みの大きさまで切り戻すように剪定してください。萌芽力が強いので、どこで切っても大丈夫です。気軽にトライしてくださいね。剪定の時期は真夏以外であればいつでも良いです。
日陰に強い常緑樹 おすすめ③ハイノキ
ハイノキの特徴:日陰でも四季を感じさせてくれる爽やかな常緑樹

シンボルツリーとしても人気があるハイノキ。すっきりとした樹形に小さな葉と繊細な枝ぶりが爽やかな印象です。
春先には白くて小さなかわいらしい花を咲かせ、秋には紫色の実を付けます。暗くなりがちな日陰のスペースを、季節が感じられる空間に生まれ変わらせてくれますよ。
名前の由来はこの木から作られた灰を染物の原料にしていたことから。機会があれば試してみるのも楽しいかもしれませんね。
日陰でもよく育つ管理の仕方:ローメンテだけど寒さにとても弱い

成長が遅く病虫害にも強いので、手がかからない庭木です。
寒さにとても弱いので、南関東以北では育ちません。冬の寒さが厳しいと落葉してしまうこともありますが、春にはまた葉が出るので、諦めずに見守ってくださいね。
放任でも自然と樹形が整うので、剪定もほとんど必要ありません。大きくなってきたと感じたらお好みの大きさまで切り戻すように剪定してください。
さいごに
日陰でも元気に育ってくれる常緑樹は種類が少ないのですが、ローメンテで扱いやすく個性的な、筆者おすすめの3種類の庭木をご紹介しました。植えてみたい常緑樹はありましたか?
薄暗くてじめじめしがちな場所も爽やかな雰囲気にしてくれる常緑樹。日当たりの悪い窓からも一年中緑が見えるのは嬉しいですよね。
日陰に強い常緑樹を、サニタリースペースの外側など日当たりの悪い窓辺に植えて躊躇なく窓を開け、爽やかな空気を室内に取り込みましょう。
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この記事のライター
樹木医で、千葉県臨海地域での樹木管理経験を持つライターです。
現在は自然豊かな雪国で暮らしています。
個性豊かな植物たちを育てること、眺めることが楽しい!幸せ!癒される…
そんな気持ちが沢山の方に伝わったら嬉しいなと思っています。