【雑木のお庭に欠かせない】山採りの木、山採りものとは
山から掘り降ろす山採りの木

山採りものとは、山に自生している木を掘り降ろした木のことを指し、樹種は、アオダモやアオハダ、ナツハゼなどをメインに、ツリバナ、コハウチワカエデ、ハウチワカエデ、ハイノキ、ツツジ類、オトコヨウゾメなどがあります。
山採りものの特徴として、ほかの雑木とともに競り合って伸びる環境から、下枝が少なく、畑で作られたものよりもすらっとした樹形になります。
そして、山採りもののしなやかな樹形を生かした雑木の庭が注目されるようになり、山採りものは雑木の庭の代名詞ともなっていきます。
しかし近年山採りものは掘り手の減少や作出量が減少し、流通量は徐々に減少傾向にあります。代わりに畑で山採りもののような樹形を再現されたものも多く生産されるようになりました。
しかし、山採りもの特有の、幹に斑紋と呼ばれる白い紋様は、畑ものでの再現は難しいといえます。
作出される山は私有地のものが多く、地権者の許可を取って行われます。作出後は、森林保護のためコナラなどの広葉樹の苗が植えられます。