ブルーベリー苗の失敗しない選び方!相性の良い組み合わせや購入時期も解説

ブルーベリー苗の選び方とは?

ブルーベリーと空

「ブルーベリーを育ててみたい」と思ったときに、悩んでしまうのが苗の選び方ではないでしょうか?

もし苗選びで失敗してしまうと、すぐに枯れてしまった・実がつかないといった事態が発生してしまう可能性があります。

そこでこの記事では、ブルーベリーの苗を選ぶ際にチェックしておきたいポイントを7つご紹介。

また、ブルーベリー苗を選ぶ際に気になる品種の組み合わせや購入時期・場所についても併せて解説していますので、ぜひ参考にしてください。

この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。

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目次

  1. ブルーベリー苗の選び方とは?
  2. ブルーベリー苗の失敗しない選び方7選
    1. 選び方①:住んでいる地域の気候に合わせて選ぶ
    2. 選び方②:植えるスペースに合わせて選ぶ
    3. 選び方③:すぐに収穫したい方は3年生以上の苗を選ぶ
    4. 選び方④:実付きの少ないorない苗を選ぶ
    5. 選び方⑤:健康な苗を選ぶ
    6. 選び方⑥:好みの味や食べ方で選ぶ
    7. 選び方⑦:同じ系統の品種を2本組み合わせて選ぶ
    8. おまけ:逆に絶対に選んではいけない苗ってある?
  3. ブルーベリー苗の初心者向けおすすめ品種と相性の良い組み合わせ
    1. ラビットアイ系
    2. サザンハイブッシュ系
    3. ノーザンハイブッシュ系
  4. ブルーベリー苗のベストな購入時期
  5. ブルーベリー苗はどこで買うのがよい?
  6. ブルーベリー苗の選び方でお困りであればグリーンロケットにお任せ!
  7. まとめ

ブルーベリー苗の失敗しない選び方7選

ブルーベリーの苗選びに失敗しないために、以下の7点をチェックすることをおすすめします。

・住んでいる地域の気候にあっているか
・植えるスペースにあっているか
・すぐに収穫できるか
・苗の時点で実が付いていないか
・苗は健康か
・食べ方に合った品種か
・品種の組み合わせは適切か

以下でそれぞれについて詳しく解説します。

選び方①:住んでいる地域の気候に合わせて選ぶ

ブルーベリーは、系統によって栽培に適した気候が異なります。

ブルーベリーの系統は大きく「ラビットアイ系」「サザンハイブッシュ系」「ノーザンハイブッシュ系」に分類されます。
それぞれの系統にあった栽培地の気候の特徴は以下のとおりです。

・ラビットアイ系:冬が温暖な地域
・サザンハイブッシュ系:冬が温暖な地域
・ノーザンハイブッシュ系:寒冷地向き

もう少し具体的に説明すると、系統ごとに耐寒性や耐暑性、低温要求量が異なるため、栽培に適した気候が異なります。
※低温要求量とは:ブルーベリーを7.2度以下の低温にさらす時間のこと。一定時間低温にさらすことで、休眠から適切に目覚め、健全に成長する

それぞれの耐寒性や耐暑性、低温要求量は以下のとおりです。

◯ラビットアイ系
・耐寒性:弱い
・耐暑性:強い
・低温要求量:300〜700時間程度

◯サザンハイブッシュ系
・耐寒性:弱い
・耐暑性:比較的強い
・低温要求量:200〜700時間程度

◯ノーザンハイブッシュ系
・耐寒性:強い
・耐暑性:弱い
・低温要求量:600〜1200時間程度

なお、一般的にラビットアイ系・サザンハイブッシュ系は、-10℃以下になる地域では栽培が難しいとされているため、-10℃以下になる地域ではノーザンハイブッシュ系を選ぶことをおすすめします。

選び方②:植えるスペースに合わせて選ぶ

ブルーベリーの樹形は、大きく分けて「直立性」と「開張性」があります。
それぞれの樹形の特徴は以下のとおりです。

直立性:枝が縦方向に伸びる性質がある。ティフブルー・ブルーゴールドなどが該当する
開張性:枝が横方向に伸びる性質がある。バークレー・ウッダードなどが該当する

そのため、植えるスペースが広く取れない場合は縦に伸びる直立性を、スペースが広く取れる場合は開張性を選ぶとよいでしょう。

また、子どもと一緒に収穫するために背の低い開張性を選ぶなど、用途に合わせて樹形を選ぶのもありです。

選び方③:すぐに収穫したい方は3年生以上の苗を選ぶ

ブルーベリーと手

「ブルーベリーをできるだけ早く収穫したい!」とお考えであれば、3年生以上の苗木を選ぶのがおすすめです。

なぜなら、3年生以上の苗であれば、その年から収穫できる可能性が高いためです。

また、3年生以上であればある程度苗もしっかりしているので、初心者の方でも育てやすい点もメリットといえます。

収穫までのスピードや安心感を求めるのであれば、3年生以上の苗木を選びましょう。

選び方④:実付きの少ないorない苗を選ぶ

ブルーベリーの苗は実付きが少ない、もしくはないものを選びましょう。

なぜなら、たくさん実が付いている苗は、その分消耗して弱ってしまっている可能性があるためです。
苗木が弱ってしまうと健全に成長せず、最悪の場合枯れてしまうことも。

果実が付いていると嬉しい気持ちになることは理解できますが、今後の健全な成長のために実が付いていないものを選ぶことをおすすめします。

選び方⑤:健康な苗を選ぶ

ブルーベリーに限った話ではありませんが、健康な苗を選ぶことも重要です。

不健康な苗を購入してしまうと、植え付けてもすぐに病気になってしまったり、枯れてしまったりする可能性があります。

健康な苗の主な特徴は以下のとおりです。

・幹がしっかりしている
・節間が間延びしていない
・枯れたり虫害の痕跡がない

反対に、幹が細くひょろっとしていたり、節間が間延びして不均一な苗は状態が良いとは言えないため、避けておくのが無難です。

選び方⑥:好みの味や食べ方で選ぶ

ブルーベリーとヨーグルト

ブルーベリーの苗を選ぶ際は、好みの味や食べ方にあわせて選ぶのも良いでしょう。

ブルーベリーの品種ごとの味わいの特徴の例は以下のとおりです。

・シャープブルー:甘みが強く皮のパリッとした食感が特徴。生食におすすめ
・コビル:しっかりとした酸味が特徴。ジャムはもちろん、ケーキのトッピングにも◎
・クライマックス:酸味と甘みのバランスが良い。生食でも加工でもOK

収穫した果実をどのようにして食べるのか、どのような味のものが好きかなどでブルーベリー苗を選ぶと、より自分に合ったものを手に入れられますよ。

選び方⑦:同じ系統の品種を2本組み合わせて選ぶ

ブルーベリーの苗を選ぶ際は、同じ系統の品種を2本組み合わせて選びましょう。

ブルーベリーは1本だけで実をつける品種もありますが、2本植えることで実付きがよくなるため、一般的には2本植えることが推奨されています。

また、同じ系統同士でなければうまく結実しない可能性があるため、ハイブッシュ系ならハイブッシュ系と一緒に植えるなど、同じ系統の苗木を2本植えるのが一般的です。

ブルーベリー苗の系統を確認し、2本一緒に植えることで、より多くの実を付けてくれるでしょう。

おまけ:逆に絶対に選んではいけない苗ってある?

稀にホームセンターなどでそれっぽいものを見かけることがありますが、ポットの状態で1年以上放置された古い苗は選ばないほうが無難でしょう。

ポット苗は生産者が苗を育てやすかったり、持ち運びしやすかったりといったメリットがありますが、そのまま育てるのには向いていません。

土が少なすぎるために水分や養分が足りない、根がポットの大きさ以上に伸ばせないといったことが起こってしまうため、苗木がどんどん弱ってしまうのです。

そのため、ポットの状態で放置された苗を購入してしまうと木がすでに弱っており、枯れてしまうなどのトラブルが起きやすくなってしまいます。

古い苗を選んでしまわないために、購入時は以下のポイントをチェックしましょう。

・ラベルが古くなっていないか、はがれていないか
・成長の仕方が時期にあっているか
・根詰まりが起きていないか

根詰まりを確認するのは少し失礼な感じもしますが、栽培に失敗することを避けるため、可能であればチェックすることをおすすめします。

ブルーベリー苗の初心者向けおすすめ品種と相性の良い組み合わせ

ブルーベリー苗を選ぶ際は、基本的に同じ系統の品種を2本選ぶ必要があります。

そこでここからは、ブルーベリー苗の初心者向けおすすめ品種と相性の良い組み合わせをご紹介します。

ラビットアイ系・サザンハイブッシュ系・ノーザンハイブッシュ系それぞれに分けてご紹介しますので、お住まいの地域にあった系統をご覧ください。

ラビットアイ系

ラビットアイ系の初心者向けのおすすめの組み合わせは「クライマックス」と「フェスティバル」の2種類です。

クライマックスは、ラビットアイ系の中でも早く収穫できる早生品種で、収穫量も多い豊産性です。
ラビットアイらしく生育旺盛で丈夫なので、初心者の方におすすめできます。

一方のフェスティバルは、ラビットアイ系の中でも晩生品種なため、クライマックスと組み合わせることで長い間果実を楽しむことが可能に。
実が大きく甘みがしっかりしているため、バランス型のクライマックスとはまた違った味わいを楽しめるでしょう。

サザンハイブッシュ系

サザンハイブッシュ系の初心者向けのおすすめの組み合わせは「ジュエル」と「オニール」の2種類です。

ジュエルはサザンハイブッシュ系の中でも丈夫で、枯れにくいと評判の品種です。
そのため、初心者の方でも失敗する可能性が低いでしょう。
果実は甘くてジューシーですが、収穫量は不安定で、日持ちがしないため長期保存には不向きです。

オニールに関しても丈夫な点で初心者の方向けなのですが、1番のおすすめポイントはその味の良さ!
香り高くジューシーで、食感も柔らかいのが特徴。完熟果は糖度15度を超えるとも言われています。筆者的には同系統の中では最高クラスに美味しいと思っています。

ノーザンハイブッシュ系

ノーザンハイブッシュ系の初心者向けのおすすめの組み合わせは「ブルーレイ」と「ジュン」の2種類です。

ブルーレイは、樹勢が強く丈夫で、かつたくさん実がつく豊産性の品種です。
また、果実の劣化も少ないため、初心者の方でも失敗しにくい品種といえるでしょう。
さらに、果実は大粒で、酸味と甘みのバランスが良好。好き嫌いの生まれにくい、誰にでも愛される味ではないかと思います。

ジュンも丈夫で育てやすい初心者向け品種。樹勢が旺盛で直立性なため、生け垣にも利用可能です。
果実は中粒ですが、甘みのある実がたくさん収穫できる豊産性。
生食はもちろん、ジャムにして食べても美味しいですよ。

ブルーベリー苗のベストな購入時期

ブルーベリー苗は、一般的に10月ごろ〜3月ごろにかけて、ホームセンターや園芸店などで販売されています。
その中でも、ベストな購入時期は10月〜11月です。

その理由は、苗の出始めのころであれば、直前まで生産者による適切な管理がされていた可能性が高いためです。
また、入荷したばかりで種類が豊富にある点もおすすめのポイントといえます。

上記の理由から、もし可能であればブルーベリー苗は10月〜11月に購入することをおすすめします。

ブルーベリー苗はどこで買うのがよい?

庭のブルーベリー

ブルーベリー苗をどこで購入するかは、人それぞれ考え方や状況で異なります。

購入場所の選び方の例は以下の通りです。

・その場ですぐ購入したい方、自分の目で苗の状態をチェックして選びたい方→ホームセンターなどの実店舗
・自分でいい苗を選ぶ自信がない方→苗木専門店、ブルーベリー農園
・近くに苗木を販売するお店がない方→通販サイト

上記のように、ブルーベリー苗の購入方法はいくつかあるため、ご自身にあった方法を選択しましょう。

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ご自身で系統・品種を選ぶ必要がないため、時間や手間が大きく省けるほか、苗木選びで失敗する可能性を大きく下げられます。

また、当セットのブルーベリー苗は3〜4年生のものをお届けしますので、早ければ植え付けた年から収穫を楽しめる点もメリットです。

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まとめ

最後に、ブルーベリー苗を選ぶ際の7つのチェックポイントをおさらいしておきましょう。

・住んでいる地域の気候にあっているか
・植えるスペースにあっているか
・すぐに収穫できるか
・苗の時点で実が付いていないか
・苗は健康か
・食べ方に合った品種か
・品種の組み合わせは適切か

上記の7点をチェックしておけば、すぐに枯れてしまう・実がつかないなどの失敗は避けられるはずです。

ブルーベリー苗を適切に選び、ブルーベリー栽培を楽しんでくださいね。

◆ブルーベリーの育て方を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【人気の家庭果樹】ブルーベリー栽培の方法と育て方のコツをご紹介

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この記事のライター

オータク

農業関係の仕事をしている果樹ライター。よく農家さんのところにお邪魔してお話しています。
たくさんの果樹を育ててみたいが家の庭の広さが足りず現在葛藤中。

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