プランター栽培におすすめな果物6選|鉢植えにするメリット、デメリットも解説
プランター栽培におすすめな果物とは?

「果物をプランターで育てようと思っているんだけど、どんな種類がいいのかな…」
と思っていませんか?
実はほとんどすべての果物は、プランターで育てることができます。ですが、その中でもプランターだからこそメリットがある果物も多くあるのです。
そこでこの記事では、プランター栽培におすすめの果物を6種類ご紹介します。
また、
・果物をプランターで育てることで得られるメリット
・果物をプランター栽培をする上での注意点
も一緒に解説。
この記事を最後まで読めば、プランター栽培に適した果樹を知り、どんな果樹を選べばいいかの参考になります。
それでは早速参りましょう!
目次
果物をプランターで栽培するメリット
果物をプランターで栽培するメリットは以下の3つです。
・コンパクトに育てられる
・移動できる
・早く実がつく
1つずつ詳しく解説していきます。
メリット①:コンパクトに育てられる
果樹は根が広がれば広がるほど、木が大きく成長します。庭植えでは制限なく根が広がり続けるので、高いものでは木が約20mにまで伸びるものも。これでは実の収穫や剪定などの作業を行うのが大変になってしまいます。
プランター栽培は土の量に制限があることで根の生育が抑えられるので、木が高くなりません。
プランターで育てることで木がコンパクトにまとまってくれるため、収穫や剪定も楽にできるため、身体の負担も少なくなりますよ。
メリット②:移動できる
当然といえば当然ですが、庭植えでは地面に直接根を張るため、一度植えるとその場所から動かすことはできません。
移動できないことを前提で種類を選ぶことになるので、寒い地域では耐寒性の低い果樹は育てられないことになってしまうのです。
しかし、プランターであれば、鉢の中に根が収まるので、容易に移動させることができます。そのため、寒さが苦手な果樹を、冬の間だけ部屋に避難させるということも可能になりますよ。
メリット③:早く実がつく
果樹はまず木の成長のために栄養を優先的に使い、そのあと実をつけることに栄養を使うという順番で育ちます。
庭植えでは根の生育に制限がないため、最初の木の成長にどうしてもに時間がかかってしまうのです。実に栄養を回すのはその後になるので、収穫までに時間がかかってしまいます。
プランター栽培では根の生育が制限されるため、それに伴って木の成長も抑えられます。実に栄養を回すまでのサイクルが早くなるので、庭植えよりも1〜3年早く収穫できるのです。
果物をプランターで栽培する時の注意点
果物をプランターで栽培する時の注意点は以下の3つ。
・こまめな水やりが必要
・植え替えが必要
・庭植えと比較すると実は少なくなる
こちらも以下で詳しく解説していきます。
注意点①:こまめな水やりが必要
果樹が育つには水が必要不可欠。水分が無くなると木や枝葉がしおれてしまい、実付きが悪くなってしまいます。
庭植えの場合は、雨が降るため基本的には水やりは必要ありません。夏に2週間ほど快晴が続いた場合に、水を与える程度でOKです。
ただ、鉢植えの場合は土が少なく、底からも水分が抜けて乾きやすいので、こまめに水やりをしなくてはいけません。少なくとも夏場は1日1回、冬場でも1週間に1回は水やりをしましょう。
注意点②:植え替えが必要
鉢植えの場合、プランター中に根が回ってしまうと吸える養分がなくなり「根詰まり」という現象が起こってしまいます。根詰まりが起こってしまうと木に養分がいかなくなり、最悪の場合枯れてしまうことも。
そのため、定期的に一回り大きめの鉢に植え替えるか、一度プランターから抜いてのこぎりなどで側面・底面を切り詰め、同じ鉢に戻すなどの作業を行う必要があります。
植え替えという庭植えには無い手間がかかってしまうのは知っておきましょう。
注意点③:庭植えと比較すると実は少なくなる
果樹は、年数が経って木が大きく成長すればするほど、その分たくさん実がつく傾向にあります。
庭植えの場合は根が制限されない分木が大きくなるので、実もたくさん収穫可能。
しかし、鉢植えでは木がコンパクトになるため、その分収穫できる実の数は少なくなってしまいます。
鉢を大きくすることで木を成長させることはできるので、できるだけたくさん収穫したい方は、植え替え時に大きなプランターに移し替えるようにしましょう。
プランター栽培におすすめの果物を6つご紹介
プランター栽培におすすめの果物は以下の6つ。
・レモン
・キンカン
・ぶどう・キウイなどのツル性果樹
・いちご
・ラズベリー
・ユスラウメ
次章からは、それぞれの特徴を詳しくご紹介していきます。
プランター栽培におすすめの果物①:レモン

爽やかな酸味が特徴的で、料理やお菓子、ジュースなど用途が広いことから、家庭果樹として人気の高いレモン。
レモンは寒さに弱く、-3℃以下の環境では枯れてしまうことも。鉢植えであれば寒くても屋内に避難できるため、プランターでの栽培がおすすめなのです。
品種によっては葉の付け根にトゲがあるものもあります。トゲがあると収穫の際に怪我をしてしまうこともあるので、家庭菜園で育てるならトゲなしレモンを選ぶのがおすすめですよ。
プランター栽培におすすめの果物②:キンカン

みかんを小さくしたような、可愛らしい見た目が特徴的なキンカン。そのまま皮ごと食べたり、甘露煮にして食べたりして楽しめます。
一般的に鉢植えでは実のつく数が少なくなる傾向にありますが、キンカンはプランターでもたくさん実がつくのが魅力。
また、他の柑橘類と同様に寒さに弱いため、プランターに植えることで冬季でも屋内で育てられます。
キンカンの中でも糖度が高く、種が無いため食べやすいぷちまるがおすすめの品種ですよ。
プランター栽培におすすめの果物③:ぶどう・キウイなどのツル性果樹

ぶどう・キウイなどのツル性果樹は、庭植えであれば広い面積が必要になってしまいます。
しかし、鉢植えであればツル性果樹もコンパクトに育てることができるのです。

一般的に広いスペースが必要とされるツル性果樹も、プランターならベランダや、広くない庭でもチャレンジすることができますよ。
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プランター栽培におすすめの果物④:いちご

果物の中でも1、2を争うほど人気の高いいちご。実は、果物ではなく野菜として分類されるらしいのですが、一般的には果物と認識されているので紹介させていただきます。
いちごは写真のように垂れ下がるような形で実が成るため、庭植えでは地面に当たってしまいます。地面に当たると雨の日に泥跳ねで汚れてしまったり、病気になりやすかったりするのです。
しかし、プランターであれば実が宙に浮くような形になるので、これらの懸念点を取り除くことができます。
いちごを育てるのであれば、庭植えよりプランターが圧倒的におすすめですよ。
プランター栽培におすすめの果物⑤:ラズベリー

小さな赤い実を楽しめるラズベリー。酸味と甘味のバランスのとれた、優れた風味で人気を集めている果物です。
ラズベリーは地下茎という地中で茎を伸ばす果樹で、庭に植えてしまうとこの地下茎がいろんなところに伸び、繁殖しすぎてしまうことがあります。
プランターであれば根の行き先を制限することができるので、繁殖を抑えられるのです。
そのため、ラズベリーを育てるならプランターがおすすめですよ。
プランター栽培におすすめの果物⑥:ユスラウメ

さっぱりとした酸味と控えめな甘みが特徴のユスラウメ。ジャムにするとその酸味が活き、美味しくいただけます。
また、春にはきれいな花を咲かせてくれます。そのため、実を楽しむのはもちろん、観賞用としても人気が高くなっています。

そんなユスラウメは、プランターで栽培しても比較的数多くの実がつくのが魅力。コンパクトにまとめつつも、たくさん収穫できるのは嬉しいですよね。
ユスラウメは特に品種はありませんが、純白の花が咲く「白実系」と、淡紅色の花が咲く「赤実系」の2種類があります。花の色だけでなく、身の色も名前に即したものになるので、好みのものを選ぶのがおすすめです。
まとめ
プランター栽培におすすめの果物は以下の6つ。
・レモン
・キンカン
・ぶどう・キウイなどのツル性果樹
・いちご
・ラズベリー
・ユスラウメ
あなたに合った果樹を見つけて、素敵な果樹ライフをスタートさせてくださいね。