子どもが喜ぶお庭の植物 ②最強の実験遊び編

子どもが喜ぶお庭の植物 ②最強の実験遊び

子どもが喜ぶお庭の植物:実験遊び

こんにちは!ライターのユキです。
子どもが喜ぶお庭の植物、パート2です。

前回のおままごと遊びで子どもたちが色水を作ったり色を混ぜたりと、色水遊びが大好きだとわかりました。
お庭に植えてある植物で、子どもたちがさらに「わあ!」と驚く遊びができたらどうでしょう。
遊びだけではなく、小学生なら夏休みの自由研究にもうってつけな植物があったら、子どもたちだけでなくパパもママもうれしくなりませんか?

今回は色水を含めた最強の実験遊びを紹介します。
おままごと編に引き続き9人の子どもたちに体験してもらいました。

さあ、子どもたちはどんな反応をしたでしょうか。

目次

  1. 子どもが喜ぶお庭の植物 ②最強の実験遊び
  2. マロウコモンで色水遊び
    1. この青いのなあに?
    2. お水が青になった!
    3. 本当に色が変わるの?
    4. 色が変わってきた!
    5. すごい!ピンク色!
  3. マロウコモンでおまけの実験
    1. カルピスとマロウコモン
  4. せっけんはハーブからできていた?!
    1. この葉っぱがせっけんになるの?
    2. 実験開始!
    3. あわあわになったよ!
    4. 本当にせっけんみたい!
  5. 今回使用したハーブ
    1. マロウコモン
    2. ソープワート
  6. まとめ

マロウコモンで色水遊び

この青いのなあに?

実験遊び:マロウ

子どもたちに手渡したのは、乾燥させたマロウコモンの花です。

手の上に乗せてみると、「カサカサしてるね!」「これなあに?」
と興味津々です。

「匂いはしないね」
と、おままごとに使ったハーブと比べて香りがないとちょっと不満そうにもしています。
でもそんな不満も吹き飛ぶ色水がこの花からできるのです。

お水が青になった!

実験遊び:マロウ

あまりに鮮やかな青色に、子どもたちからは歓声が上がります。

乾燥させたマロウコモンをカップに入れ水をそそぐと、こんなにきれいなブルーが出てきます。
小さなカップなら、5分もすれば濃い青の色水の出来上がりです。
水を入れた瞬間から、食い入るようにカップを覗いていた子どもたち。
花から滲み出す青い色を見て、ひときわ大きな声があがりました。

本当に色が変わるの?

実験遊び:マロウ

さて、この青い水を使って実験遊びの始まりです。

「これに、レモンを絞ってみたらどうなるかな?」

レモンをわたすと、子どもたちは自分のカップの青い色水にぎゅっとレモンを絞りました。
みんな真剣そのものです。

色が変わってきた!

実験遊び:マロウ

一滴、二滴とレモンが入るとだんだん色が変わっていきます。

青色じゃなくなった!
少しピンク色!

どきどきしながら見守りました。

すごい!ピンク色!

実験遊び:マロウ

そして、こんな鮮やかなピンク色に!
子どもだけでなく、見ていた大人も思わず声を上げてしまうほどきれいな色の変化です。

他にも冷蔵庫にあったキウイやキンカンを使って、子どもたちは思い思いに実験を繰り返しました。

パパやママにはピンときたと思います。
酸性のものを入れると赤、アルカリ性のものを入れると青になるあの実験です。
マロウに含まれる、アントシアニンという色素によっておこる変化です。

この色の変化をいろいろなもので試して、夏休の自由研究にしてみてはいかがでしょうか。
今回協力してくれた子どもたちは楽しくてしょうがなかったようで、いつこの遊びは終わるんだろうかと思うほど夢中でした。
楽しめるので、自由研究もあっという間に終わってしまうこと間違いなしです!

マロウコモンでおまけの実験

カルピスとマロウコモン

実験遊び:マロウ

このマロウコモン、さらに子どもたちが喜ぶ遊びがあります。
カルピスの原液を用意します。
そこにそっとマロウコモンのブルーの色水を入れると、、、

実験遊び:マロウ

ピンク色のカルピスのできあがりです!
子どもたちは大はしゃぎでピンク色のカルピスを飲んでいました。

ちなみにこれ、大人が気を付けてそっとそそぐとピンク~紫へのグラデーションがきれいに出ます。
パパママもぜひ一緒に挑戦して、お子さんにきれいなグラデーションを見せてあげてくださいね。

せっけんはハーブからできていた?!

この葉っぱがせっけんになるの?

実験遊び:ソープワート

ソープワートというハーブがあります。
名前の通りの、せっけんのハーブです。

昔からせっけんとして使われてきたのですが、そうは言っても葉っぱとせっけんが結びつかない子どもたち。
「本当にせっけんなの?」と不思議そうです。

調べてみると、葉っぱを濡れた手でこするとぬるぬるします、煮だして泡だて器で混ぜると泡が出ます、とありますが本当なのでしょうか?
本当にあわあわになるのかどうか、子どもたちと実験してみました!

実験開始!

実験遊び:ソープワート

葉っぱ数枚、濡らしてこすってみましたが、せっけんというほどぬるぬるしたり、泡立ったりしませんでした。
そこで、葉や茎を20分ほど煮て、冷やした液を作りました。

子どもたちが順番に泡だて器で混ぜます。
「次は私!」
「次はぼく!」
みんな自分の番が待ちきれないほど、自分でやってみたくて仕方ないようでした。

あわあわになったよ!

実験遊び:ソープワート

少しずつ泡だって、最後にはこんなにあわあわに!

泡が増えていくと、子どもたちの歓声も大きくなります。
葉っぱを煮ただけのものがこんなに泡立って、子どもたちも触りたくてうずうずし始めました。

本当にせっけんみたい!

実験遊び:ソープワート

手にのせてみると、本当にせっけんで洗っているようです。

「ふわふわだね!」
「ふわふわで気持ちいいね!」

みんなで手にのせて遊んだり、さっきの青やピンクの色水に浮かべてみたり、子どもたちは自由な発想で遊び始めました。

ソープワートが泡立つのは、サポニンという成分によるものなのですが、毒性があるのでお子さんが口に入れたりしないように気を付けてください。

今回使用したハーブ

マロウコモン

実験に使用したハーブ:マロウ

マロウコモンは5月ごろから夏に花を咲かせる宿根多年草です。
冬には枯れたようになりますが、根が生きていれば春にまた芽が出ます。

高さが30cmから2m近くになるので、植える前に場所を考えておくとよいでしょう。

花は一つずつ収穫してドライにして保存します。
青色の色水を作るときはドライにしたものを水出しにするのがおすすめです。

生の花やお湯を使ってもハーブティーとしては問題ないですが、色がすぐにかわってしまうので色水実験にはおすすめではありません。

*マロウは子どもにも安心して使えるハーブティーと言われていますが、私は子どもに初めて与えるときは赤ちゃんの時と同じで少量にしています。
マロウティーでカルピスと作るときは、少しの量から飲んでもらうと安心です。

ソープワート

実験に使用したハーブ:ソープワート

種類によって異なりますが、春から夏に花が咲きます。
多年草のものが多く、耐寒性に優れ育てやすいハーブです。

筆者は横に長いプランターに二株植えて育てていますが、あっという間に大きくなりました。
虫がついて一度15cmほど残して剪定しましたが、わりとすぐに新芽がでてきました。
写真は3月に筆者が植えたソープワートの苗ですが、6月にはわさわさと高さ40cmくらいまで大きくなっていました。
生命力はたくましいようです。

*ソープワートは食用や飲用には使われないハーブです。
先ほども記述しましたが、含まれるサポニンは毒性がありますのでお子さんやペットが口にしないように気を付けてください。
また、お子さんが手で触る前にかぶれたいしないかパッチテストをしておくと安心です。

まとめ

実験遊び:まとめ

実験遊び編、いかがだったでしょうか。

筆者の家ではマロウコモンの色遊びは定番で、学校の長期休みに一度はやっています。
子どもたちは回数を重ねると遊び方もだんだんバラエティに富んできて、多めのマロウコモンで濃い色水にして、半紙を浸してどれくらい色がつくか試してみたり、台所の調味料を次々に持ってきては色が変化しないか試しています。

ソープワートは今回初めてやってみたのですが、子どもたちが楽しそうに泡立ててるのを見てやってよかったと思える実験遊びでした。

皆さんもぜひお子さんと楽しんでみて下さい!

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この記事のライター

ユキ

ハーブ園でハーブコーディネーターとしての働いた経験をいかしてガーデンライターに。
転勤族でお庭が持てないが、めげずにベランダでハーブを栽培中。
好きなハーブは香りのよいグロッソラベンダー。

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