幸せになれるハーブ
幸せになれるハーブ

「幸せになれるハーブ」をお庭に植えてみませんか?
お庭のちょっとしたスペースを彩りつつ、役に立ち、癒してくれるハーブたち。
今回は男性、女性、ストレス解消におすすめする特別なハーブをご紹介しちゃいます!
目次
男性編
男性の方々、ハーブは女性が使っているイメージが大きいのではないでしょうか。
お庭に植えてあっても、自分には関係ないなんて思っていませんか?
そんなことありません!
男性にはお金を稼げる、つまり仕事が順調に進むためのハーブを紹介します!
ローズマリー

仕事をしていて集中力が途切れることはありませんか?
最近は在宅ワークの方も多いはず。
自宅だとなお集中力が続かなかったり、オンオフの切り替えがむずかしかったりするものです。
そんなときにおすすめなのがローズマリーです。
ローズマリーには集中力を高め、記憶力をよくする効果があると言われています。
仕事に疲れて気分転換したい時、集中して仕事をすすめたい時はいつものコーヒー豆に1~2cmのローズマリーの枝をいれていつも通りコーヒーを入れます。
すっきりとしたローズマリーの香りで気持ちもきりっと引き締まり、仕事もはかどるのではないでしょうか。
コーヒーが苦手な方は、ローズマリーのハーブティーを。
ローズマリーだけでは少し飲みにくいので、気分転換にもよいミントやレモングラスをブレンドすると、とても飲みやすくなるのでおすすめです。
また、ローズマリーは血行が良くなるので、肩こりや筋肉痛にも効果的と言われています。
デスクワークで固まった肩をほぐしながら、ローズマリーコーヒーやローズマリーの入ったハーブティーをお試しください!
ローズマリーは寒さに強いものが多く、虫や病気が付きにくいので、初心者の方にも育てやすいハーブです。
品種によって、淡紫、紫、青、ピンクなどの小さな花をつけます。
乾燥気味な環境を好むので水のやり過ぎには注意します。
鉢植えも可能で、表面の土が乾いたら水やりをしましょう。
ローズマリーは血行がとてもよくなると言われるハーブティーですので血圧の高い方は医師にご相談の上の使用をおすすめします。
マロウコモン

デスクワークの多い方、目の疲れが気になりませんか?
そんな方におすすめなのがマロウコモンです。
ハーブティーにするとブルーのお茶になります。
これはブルーベリーと同じアントシアニンを含んでいます。
アントシアニンと言えば目の働きを助けたり、疲れ目を予防する効果があると言われています。
マロウコモンのハーブティーはあまり味がありません。
単独で飲むと確かに色はきれいですが、実はそんなにおいしくないんです。
色を見るために一度は単独で飲むのもいいですが、普段使いであればブレンドをおすすめします。
リラックス効果の高いラベンダーやミント、レモン系の香りのハーブとブレンドするとおいしく飲むことができますよ。
ブレンドすると色が混ざるのできれいな青色にはなりませんが、せっかくならおいしいほうがいいですよね。
マロウコモンは日当たりのよい水はけの良い土地を好みます。
宿根多年草で冬になると地上部は枯れますが、春になるとまた芽を出します。
5~7月にはピンク~赤紫の花をつけます。
背丈は高いものは2mほどにもなるので、植える前に場所をよく考えておきましょう。
鉢植えの場合は株が育ったら一回り大きな鉢に植え替えます。
ラベンダーグロッソ

仕事が立て込んでいて落ち着かない、リラックスしたい、ゆっくり眠りたい。
そんな時はラベンダーグロッソがおすすめです。
仕事の合間なら、コーヒーにラベンダーの花を一房入れてラベンダーコーヒーに。
先ほどのローズマリーコーヒーと同じように入れます。
眠る前なら、ラベンダーティーを。
ラベンダーにはリラックス効果があると言われています。
疲れてイライラしたときや、ぐっすり眠りたい時にはぴったりです。
目の疲れにもいいラベンダー。
ラベンダーとマロウコモンをブレンドしてハーブティーを飲み、余ったものをコットンなどに浸してアイパックにすると一石二鳥です。
ラベンダーのハーブティーが飲みにくいな、という方はレモンバームやカモミールとブレンドするのがおすすめです。
風味豊かになり、ぐっとおいしくなりますよ。
ラベンダーグロッソは茎も良い香りがします。
茎も4~5cmにカットして花と一緒に洗濯ネットや布袋にいれてお風呂のなかへ。
最高にリラックスできる香りのお風呂になります。
ラベンダーグロッソはラベンダーの中でも暑さにも寒さにも強く、育てやすい品種です。
5~7月に紫色の花を咲かせます。
庭植えなら水やりはお天気まかせ。ほかのハーブと同様、真夏や雨の降らない日が続くときだけ水やりをします。
鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
女性編
かのクレオパトラや、中世のハンガリー王妃が愛用したといわれるハーブたち。
昔から女性が美しさを追求するのは変わらないようです。
そんな女性のための、美しくなるハーブをご紹介します!
ジャーマンカモミール

かつてクレオパトラが愛用したと言われるのがカモミールです。
カモミールにはリラックス効果や安眠効果、保湿効果があると言われているそうです。
クレオパトラはハーブティーを飲んだり、お風呂に入れていたと言います。
クレオパトラ気分でお風呂に使うときは収穫した花を使います。
黄色い花芯の部分がぼろぼろと崩れてくる可能性もあるので、目の細かいネットに入れるか、濃いめのハーブティーを作り、お風呂に入れるとよいでしょう。
乾燥した肌や日焼けした肌に良いと言われているので、日差しの強くなる季節のバスタイムにぴったりです。
ゆったりと穏やかに眠りたい時はカモミールティーがおすすめです。
眠る一時間ほど前にハーブティーを飲むといいそうですよ。
カモミールだけでは飲みづらいという方は同じくリラックス効果のあるラベンダーやミントなどをブレンドすることをおすすめします。
ジャーマンカモミールは3~6月に花を咲かせる一年草です。
日当たりと水はけの良い土を好みます。
庭植えも鉢植えも可能です。
庭植えの場合は、雨が降らない日が続いたときや、真夏は水やりをしますが、あとはお天気まかせです。
鉢植えは表面の土が乾いたらたっぷりと水やりします。
カモミールはキク科の植物なので、キク科のアレルギーのある方はご注意ください。
カレンデュラ

別名ポットマリーゴールドと言います。
園芸種のマリーゴールドとは別のものです。
このカレンデュラもまた、クレオパトラが愛したと伝わっており、「若返りの薬」と言われています。
クレオパトラが使っていたと言われるのはカレンデュラオイルです。
乾燥させたカレンデュラを一か月ほどオイルに漬け込み、それを漉すだけ。
乾燥肌や日焼けした肌にとてもいいそうです。
このカレンデュラ、ハーブティーでもエディブルフラワーとしても楽しむことができます。
ハーブティーにするときは入れすぎると苦みがでるので気を付けてくださいね。
カレンデュラは婦人科系の不調をやわらげる効果があると言われています。
また、肌のかゆみや乾燥、日焼けに良いので、オイルまで作らなくても残ったハーブティーをパッティングしてみてはいかがでしょうか。
カレンデュラだけだとあまり味がないため、ハーブティーは飲みにくいです。
ミントやラベンダー、レモンバームなどとブレンドして飲んでみてください。
また、花びらをサラダに散らすととってもきれですよ。
カレンデュラは春から初夏に花を咲かせる一年草です。
花を咲かせた後、夏には枯れていきます。
乾燥に強く、日当たりと水はけのよい場所を好みます。
鉢植えの場合は、水やりは根腐れを起こさないように、土が乾いたらたっぷりと、の繰り返しです。
庭植えの場合はお天気まかせですが、晴れの日が続いたときは様子をみて水やりしましょう。
ローズマリー

ローズマリーを使って作る「若返りの水」または「ハンガリーウォーター」というものをご存知でしょうか。
昔、70歳を超えていたハンガリー王妃がこれを使っているとみるみる若返り、ポーランド王子(なんと20代という記述も!)に求婚されたという伝説があります。
真相はいかに、といったところですが、この若返りの水はローズマリーを主成分にしていたそうです。
この「若返りの水」と言われたものは意外と簡単に作ることができます。
乾燥させたローズマリー、ペパーミントを10gずつ。
同じく乾燥させたローズ、オレンジピール、レモンピールを5gずつ。
他に精製水200mlと無水エタノール100mlを用意します。この2つはドラッグストアなどで手に入ります。
消毒した瓶に用意したドライハーブを入れたら、精製水と無水エタノールを注いで、ハーブがつかるようによく混ぜ、一か月ほど冷暗所に置きます。
この間、1~2日に一度ビンを振って混ぜましょう。
出来上がったらハーブを漉して、消毒したビンに入れて出来上がりです。
冷蔵庫や冷暗所で1年ほど持つと言われています。
使うときは精製水で15~20倍に薄めて使います。
化粧水にしたり、お風呂にいれたり。
最初は薄めにして、パッチテストをしてみてくださいね。
おうち時間で、お手製の化粧水づくりにぜひチャレンジしてみてください。
ストレス解消編
先にご紹介させていただいたカモミールやラベンダーにもリラックス効果があると言われていますが、ぜひ合わせてお使いいただきたいストレス解消にぴったりのハーブをご紹介します!
レモンバーム

レモンバームには落ち込んだ気持ちをやわらげたり、気持ちを明るくする効果があると言われています。
仕事に行き詰ってストレスがたまったり、忙しくて気持ちも疲れてしまったときにはレモンバームのハーブティーで一息ついてみませんか。
この時、リラックス効果の高いカモミールやラベンダーとブレンドすると風味もよく飲みやすくなります。
また同じレモン系の香りのレモングラスをブレンドしてもおいしいですよ。
レモングラスには頭をすっきりさせてくれるリフレッシュ効果があると言われているので、組み合わせにはぴったりです。
レモンバームは庭植えも鉢植えも可能です。
水切れに弱いので、雨が何日も降らないときは水やりをします。
鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。
レモンバームの花はミツバチが好むと言われているので、お庭に果樹がある方は近くに植えておくと良いかもしれません。
ミント

いろいろな香りの種類があるミントですが、すっきりとしたい時はペパーミントがおすすめです。
ペパーミントには緊張やイライラを沈めてくれる効果があると言われています。
すーっとした香りも手伝って、ストレス解消にぴったりです。
ミントにはいろいろな香りのものがあるので、ペパーミントにお好みの香りのものをブレンドしてみてください。
きっと自分だけの一杯が見つかります。
ミントの清涼感が嫌いでなければ、どんなハーブにも合うのでおすすめです。
レモン系の香りのものは特に相性がよいので、レモンバームやレモングラスとブレンドして、ストレス解消の一杯にいかがでしょうか。
ミントは庭植えすると広がりすぎるので鉢植えがおすすめです。
水切れしやすいので、浅い鉢よりは深めの鉢を選びます。
表面の土が乾いてきたらたっぷりと水やりをしましょう。
冬になると葉は落ちますが、根が生きているので水やりをしておけば春にまた新しい芽が出て増えていきます。
ミントは種類が多く、寒さに弱いものや飲用にあまり向かいないものもあります。
購入するときによく確認するとよいでしょう。
まとめ

「幸せになれるハーブ」、どれか心に残るものはありましたか?
お庭に一つ、自分だけに必要なハーブを、家族が必要なハーブを植えて育ててみませんか。
お庭に使いたいハーブがある幸せ、一度お試しください。
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この記事のライター
ハーブ園でハーブコーディネーターとしての働いた経験をいかしてガーデンライターに。
転勤族でお庭が持てないが、めげずにベランダでハーブを栽培中。
好きなハーブは香りのよいグロッソラベンダー。