忙しい方にピッタリのグランドカバー!クリーピングタイムの魅力と育て方

ハーブのグランドカバー、クリーピングタイム

ハーブのグランドカバー、クリーピングタイム

料理やアロマに利用するというイメージが強いハーブ。実は、そのハーブを雑草防除目的として、お庭のグランドカバーとして利用できる品種があることをご存知でしょうか。

それがクリーピングタイムという植物です。

一度植えてしまえば、ほとんど手のかからない程のローメンテナンス。しかも地面をしっかりと覆ってくれるので、雑草防除まで担ってくれます。
まさに、忙しくて手間をかけられないという方の心強い味方ですね。

クリーピングタイムとは、ハーブの一種であるタイムの仲間です。這って横に広がっていくので、主にグランドカバーとして利用されています。
また、ハーブらしいすがすがしい香りとピンク色の可愛らしい花も楽しめます。

そこで今回は、クリーピングタイムをグランドカバーとして取り入れる事の魅力や育て方について、実際にお庭で育てた経験をもとにご紹介したいと思います。

この記事は、お忙しい方のために
目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。

詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか、気になる小見出しをクリックしてみてください。

目次

  1. ハーブのグランドカバー、クリーピングタイム
  2. クリーピングタイムとは
    1. 基本情報
  3. クリーピングタイムの特徴1:
    1. ピンク色の可愛らしい花
  4. クリーピングタイムの特徴2:
    1. ローメンテナンスで忙しい人の味方
  5. クリーピングタイムの特徴3:
    1. 雑草抑制効果
  6. クリーピングタイムの特徴4:
    1. すがすがしい香りを楽しもう
  7. クリーピングタイムの特徴5:
    1. クリーピングタイムを生活に取り入れる
  8. クリーピングタイムの特徴6:
    1. とっても簡単なクリーピングタイムの管理方法
  9. クリーピングタイムまとめ
    1. 香り付きのグランドカバーを楽しみましょう

クリーピングタイムとは

基本情報

属性:シソ科 イブキジャコウソウ属

タイプ:常緑多年草

植栽可能地域:南北海道~九州

日照条件:日向~半日陰

土壌:水はけのよい場所、 弱アルカリ性の土を好むので、植えこむ前に苦土石灰を少量混ぜこむと良い

性質:暑さ寒さに強い、乾燥地が好き、湿気に弱い

花期:5~9月

クリーピングタイムの特徴1:

ピンク色の可愛らしい花

クリーピングタイムの花

クリーピングタイムは、初夏に、ピンク色の手毬のような丸い形の花を咲かせます。
数年経つと、ピンク色の絨毯を敷き詰めたような光景になり、梅雨前にお庭のアクセントにもなります。お花が少なくなる夏にかけて、ピンク色の可愛らしい花がお庭を華やかにしてくれます。

クリーピングタイムの特徴2:

ローメンテナンスで忙しい人の味方

クリーピングタイムは、環境にもよりますが、急成長というほど速くはありません。しかし、確実に横に広がっていきながら増えていきます。お忙しい毎日を送られる中で、気が付いたら丸見えだった土の部分が、いつの間にかクリーピングタイムできれいに覆われていたと言うような印象を持たれるでしょう。

グランドカバーとして利用される下草の中でも、繁殖力が旺盛過ぎ無いのが、クリーピングタイムの良いところです。グランドカバーの管理に振り回されないという点でも、お忙しい方にオススメしたいグランドカバーです。

もし管理を忘れていたとしても、植え付け時以外であれば特に気にする必要はありません。育てるうえでの注意点がないと言っても良いくらいのクリーピングタイムです。放っておき過ぎて「なにか手間をかけなくて良いんだろうか?」と、逆に思われるかもしれませんが、全く問題ありません。

クリーピングタイムの特徴3:

雑草抑制効果

クリーピングタイムの雑草抑制効果

クリーピングタイムは、葉を密にして広がるため、雑草抑制効果が期待できます。

また、もし雑草が生えてもクリーピングタイムに紛れてしまい目立ちにくくなります。

雑草が生えないという事は難しいです。しかし、雑草が生えていても目立たないので、忙しい日常の中で雑草に目が向く事もなく、余計なストレスを抱える事もありません。逆に、雑草がクリーピングタイムと馴染んでくれることで、さらにお庭一面が緑色のグランドカバーで覆われるので、雑草さえ可愛く感じられるようになるでしょう。

時間に余裕が出来た時などに目立つような雑草を抜くだけで良いので、ローメンテナンスなグランドカバーと言えますね。

クリーピングタイムの特徴4:

すがすがしい香りを楽しもう

クリーピングタイムをカットした時や、他の植物のお手入れをしながらクリーピングタイムを踏んだ時に、すがすがしい香りに癒され、何とも言えない充足感を感じる事ができます。

観賞用植物の形の美しさや色合いから、元気をもらったり豊かな気持ちになれる事は多いと思いますが、クリーピングタイムの香りには、疲労回復効果や脳細胞を活性化する成分が含まれていることが分かっています。隙間時間などで植物の手入れを行う事で無心になり、クリーピングタイムの香りの効果と相まって心身のリセットにも繋がることでしょう。

クリーピングタイムの特徴5:

クリーピングタイムを生活に取り入れる

花瓶にいけたクリーピングタイム

料理やハーブティーを楽しみたい時には、別のタイムの品種である立性のコモンタイムがオススメですが、クリーピングタイムは、リースに巻いたりカットした部分を小さな瓶などに飾って生活に取り入れる事ができます。

また、扇風機の風が当たる所などへ置いておくと、クリーピングタイムのすがすがしい香りがかすかに漂ってきて、お部屋のリフレッシュ効果にもなりますよ。

さらに、クリーピングタイムを踏んだり触れたりすることで立ち上がるすがすがしい香りを体験すると、次回から、お庭に出る時の大きな楽しみにもなります。五感の中でも、嗅覚だけは海馬(脳の一部)とダイレクトに繋がっているので、すがすがしい香りが記憶として大きく残り、お庭に出るという事をポジティブにとらえるようになるのです。
お忙しい日々を過ごされる中で、週末にご家族でお庭で過ごす喜びを味わっていただきたいです。

クリーピングタイムの特徴6:

とっても簡単なクリーピングタイムの管理方法

高温多湿に弱く、乾燥気味が好きなクリーピングタイム。
水やりは、植え付け時以外は降雨のみで大丈夫です。

唯一の注意点があるとすれば「蒸れ」です。根元の風通しが悪いと枯れる原因になるので、葉っぱや茎が密集してきたら、地上から葉っぱを数枚残した高さのところでカットしましょう。
蒸れは、クリーピングタイムにとっての大敵です。伸びすぎたらカットすることを忘れないようにしましょう。

その具体的な時期をお伝えしますね。
梅雨前、1/3程度カットして隙間を作ってあげることで、風通しが良くなりさっぱりとします。また、冬には1/2程度カットすると、春以降に元気な新芽がどんどん出てきて、元気に広がってくれます。伸びすぎた時に年2回ほどの刈り込みでメンテナンスは十分ですので、草むしりをすることを考えると、とても少ない労力できれいなお庭を維持できるといえます。

クリーピングタイムまとめ

香り付きのグランドカバーを楽しみましょう

クリーピングタイムで香り付きのお庭を楽しもう

クリーピングタイムを、グランドカバーとして取り入れる事の魅力や育て方について、ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

乾燥気味に育てて、適切な時期にカットしてさっぱりさせてあげることが、クリーピングタイムを上手に育てるコツになります。
一度植えてしまえば、ほとんど手のかからないローメンテナンスでありながら、雑草防除まで担ってくれるクリーピングタイム。グランドカバーを探しているけど、忙しくて手間をかけられないという方の心強い味方になってくれますよ。
香りもお花も楽しめるクリーピングタイムを、育ててみませんか。

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この記事のライター

rangea

九州在住のガーデニングライター

家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡

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