【花が咲くおしゃれな生垣】お手入れ簡単なおすすめ中木5選|目隠しにも!
花が咲くおしゃれな生垣をつくってみませんか?

生垣は、敷地の境界を圧迫感のない緑で仕切ってくれる庭木ですが、なんとなく和のイメージを持たれがち。でも生垣をつくるなら、華やかでおしゃれな生垣がいい!と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、花が咲いてお手入れがしやすい、生垣向きの中木(最高樹高3~5m程度)5種をご紹介します。季節を感じられる、すてきな生垣ができますよ。
※今回ご紹介する庭木は全て寒さに弱い種類なので、生垣として植えるなら関東以西がおすすめです。寒冷地の生垣に使える庭木は【雪国でも大活躍!】寒冷地の目隠しや生垣におすすめの常緑樹でご紹介していますので、参考にしてみてください。
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
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目次
花が咲く生垣おすすめNo.1 トキワマンサク
華やかさ★★★ 管理のしやすさ★★☆
トキワマンサクの花と特徴

今回ご紹介する庭木の中でも、ダントツに華やかでおしゃれな生垣をつくれるのがトキワマンサク。春に咲く花は、細くひらひらとした花びらが特徴的です。
品種は3つで、清楚で爽やかな雰囲気の青葉白花、葉と花のコントラストが楽しい青葉赤花、生垣全体が真っ赤に染まる赤葉赤花があります。赤花の品種は特に花付きがよい印象で、赤葉赤花を植えると一年中赤い生垣が楽しめます。
花いっぱいの生垣にする育て方

日当たりのよい場所に植え付けるとたくさん花が咲きます。
毎年1回、花が咲き終わった直後に刈り込みを行うと、きれいな形を保てます。成長が早めなので、理想の大きさよりも少し小さめに刈り込んでおくと、大きさを保ちやすいです。
病虫害がほとんど発生しない、育てやすい生垣になりますよ。
花が咲く生垣おすすめNo.2 プリペット(セイヨウイボタ)
華やかさ★★★ 管理のしやすさ★★☆
プリペットの花と特徴

初夏に甘い香りの白い花が楽しめるプリペット。小さめの葉と風に揺れる柔らかい枝が爽やかです。
品種は3つで、明るい緑の葉の「プリペット」、白い斑が入った葉が爽やかな雰囲気の「シルバープリペット」、葉の外側がレモンイエローで内側がライムグリーンの「レモンアンドライム」があります。特にシルバープリペットは花付きがいい印象で、花がいっぱいの生垣を楽しめますよ。
洋風のお庭によく合う雰囲気で、圧迫感の少ないおしゃれな生垣です。
花いっぱいの生垣にする育て方

日当たりのいい場所に植えると、花つきも葉の色もよくなります。寒さで冬に葉を落とすことがありますが、極度に乾燥させなければ春にまた芽吹きます。
毎年1回、花が終わった後に刈り込みを行います。しなやかな樹形が素敵なプリペットですが、成長が早いので刈り込むときには理想の大きさよりも小さくしておくと、大きさを保ちつつ樹形を楽しみやすいですよ。
花が咲く生垣おすすめNo.3 ブラシノキ
華やかさ★★★ 管理のしやすさ★★☆
ブラシノキの花と特徴

ブラシノキは、コップを洗うブラシのような形が特徴的な花を、初夏に咲かせます。花色は赤がメジャーですが、白花の品種もありますよ。
葉は細くあまり密生しないので、反対側が見えなくなるような生垣にはなりませんが、ナチュラルに目隠しをしたい方や、圧迫感のない生垣をつくりたいという方におすすめです。
南国ムード漂う個性的でおしゃれな生垣ができますよ。
花いっぱいの生垣にする育て方

日当たりと水はけのよい場所で元気に育ち、花つきがよくなります。
毎年1回、花が終わったら刈り込みを行いましょう。成長が早いので、少し小さめに刈り込んでおくと理想のサイズを保ちやすいです。
潮風に強いので海沿いの地域でも安心して生垣にできますよ。
※ブラシノキは、今回ご紹介している他の庭木よりも寒さに弱いので、生垣として植えるなら南関東以西の暖かい地域がおすすめです。
花が咲く生垣おすすめNo.4 カラタネオガタマ
華やかさ★★☆ 管理のしやすさ★★★
カラタネオガタマの花と特徴

個性的な香りが漂う生垣を作りたい方には、カラタネオガタマがおすすめ。初夏にバナナのような甘い香りがするエキゾチックな花を咲かせ、バナナツリーとも呼ばれている庭木です。
カラタネオガタマの花色は、赤みがかった白色や紫の花など、品種がいくつかあります。 生垣はもちろん、ちょっとした目隠しにも便利ですよ。葉は大きいですがそれほど密生しないので、圧迫感の少ない生垣や目隠しになります。
花いっぱいの生垣にする育て方

日当たりのいい場所に植えると、花つきがよくなります。移植に弱く、植え付け後に葉を落としてしまうことがありますが、徐々に回復するので極度に乾燥させないように注意して見守りましょう。
成長が遅く、数年に1度、形を整える程度に刈り込みを行うだけでいいのでローメンテ。風通しが悪くなると病虫害が発生しやすいので、枝が混み合ってきたら少し枝を間引いておきしょう。
花が咲く生垣おすすめNo.5 キンモクセイ
華やかさ★☆☆ 管理のしやすさ★★★
キンモクセイの花と特徴

三大香木の一つとされているキンモクセイの花は、秋に柑橘類のようなさわやかな甘い香りを漂わせます。花は小さく控えめですが、香りのよい花が咲く生垣をつくりたい方におすすめです。
葉が密生するので、しっかりと目隠しができる生垣をつくりたい方にもおすすめ。
キンモクセイよりも少しだけ香りが控えめで、白い花を咲かせるギンモクセイ、クリーム色の花のウスギモクセイという品種もあります。
花いっぱいの生垣にする育て方

キンモクセイも、日当たりのいい場所に植えると花付きがよくなります。
カラタネオガタマ同様成長がゆっくりなので、刈り込みは数年に1度、形を整える程度に行うだけで大丈夫です。枝が混み合ってきたら少し枝を間引いておくと、さらにたくさんの花が咲くようになり、病虫害も予防できます。
さいごに

生垣はお庭の中で多くの面積を占めるので、お庭の雰囲気を決める庭木になります。どんな生垣にしたいのか、管理はしやすいのかなど色々調べて、納得のいくお気に入りの生垣をつくれるといいですね。
生垣に適した庭木は過去の記事【完全版】生垣を造る!生垣使える木39種類をすべてご紹介!、洋風に似合うローメンテナンスな生垣10選|洋風のお庭におすすめの生垣でも紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
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この記事のライター
樹木医で、千葉県臨海地域での樹木管理経験を持つライターです。
現在は自然豊かな雪国で暮らしています。
個性豊かな植物たちを育てること、眺めることが楽しい!幸せ!癒される…
そんな気持ちが沢山の方に伝わったら嬉しいなと思っています。