【お庭で春を感じたい!】春に白やピンクのかわいい花が咲く庭木7選
サクラのような色の花が咲く庭木で春を感じたい!

寒かった冬もやっと終わりの兆しが見えてきて、春の花が待ち遠しい季節になってきました。
春の訪れを感じる花と言えばサクラ。お庭にサクラを植えるのは難しいけれど、春にお庭でサクラのような色の花が咲いたら素敵だと思いませんか?
そこで今回は、春(関東平野部の4月頃)に白やピンク系の花が咲く庭木を7種ご紹介します。お庭でも育てやすいサイズで、かわいらしい花が咲くものを選びましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
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目次
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サクラのような色の花が咲く庭木で春を感じたい!
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春に白やピンクの花が咲く庭木①「コデマリ」(落葉低木)
花のボリューム★★☆ ローメンテ度★★☆ -
春に白やピンクの花が咲く庭木②「シャクナゲ」(常緑低木)
花のボリューム★★★ ローメンテ度★☆☆ -
春に白やピンクの花が咲く庭木③「ジンチョウゲ」(常緑低木)
花のボリューム★☆☆ ローメンテ度★★☆ -
春に白やピンクの花が咲く庭木④「ミツバツツジ」(落葉低木)
花のボリューム★★☆ ローメンテ度★★★ -
春に白やピンクの花が咲く庭木⑤「ユキヤナギ」(落葉低木)
花のボリューム★★★ ローメンテ度★★☆ -
春に白やピンクの花が咲く庭木⑥「トキワマンサク」(常緑中木)
花のボリューム★★★ ローメンテ度★★☆ -
春に白やピンクの花が咲く庭木⑦「ハナカイドウ(別名:カイドウ) 」(落葉中木)
花のボリューム★★★ ローメンテ度★★★ -
春に花が咲く庭木、筆者ならこんな風に楽しみたい!
春に白やピンクの花が咲く庭木①「コデマリ」(落葉低木)
花のボリューム★★☆ ローメンテ度★★☆
コデマリの花と特徴: 小さな手毬のようなかわいらしい花が魅力!

小さな白い花が丸くまとまって、小さな手毬のように見えることから名付けられたコデマリ。かわいい花を細い枝いっぱいに咲かせ、その枝が枝垂れて風に揺れる様子が、春らしいふんわりとした雰囲気を作り出してくれます。秋には紅葉も楽しめますよ。
どんな雰囲気にも合わせやすい庭木で、玄関へのアプローチやお庭のアクセントにおすすめです。切り花にして飾るのもきれいですよ。
コデマリの花がきれいに咲く管理のポイント:日当たりと風通しの良い場所に植えよう

●日当たりと風通しの良い場所に植えると、花付きが良くなり、病虫害が予防できます。
●花が終わったらすぐに、枯れ枝や細い枝、長すぎる枝を元から切る透かし剪定をし、根元に化成肥料を撒くと花付きが良くなります。
●風通しが悪いと病虫害が発生しやすいです。もし病虫害が発生してしまったら早めにベニカXファインスプレーなどの殺菌殺虫剤を撒きましょう。
春に白やピンクの花が咲く庭木②「シャクナゲ」(常緑低木)
花のボリューム★★★ ローメンテ度★☆☆
シャクナゲの花と特徴:豊富な品種と豪華な花が楽しい!

豪華で大きな花を咲かせるシャクナゲ。ピンクの花を咲かせる品種が多い印象ですが、他にも赤や白、黄色など花色や花の形が様々で、数多くの品種があります。どれを植えようか迷うのも楽しい庭木ですよ。
春にはお庭の主役に、冬には常緑の緑の葉がお庭を明るくしてくれます。サブツリーやお庭のアクセント、半日陰の空間の彩りにもおすすめですよ。違う品種のものをいくつか取り入れるのも楽しいですね。
シャクナゲの花がきれいに咲く管理のポイント:花がら摘みと年2回の肥料がカギ

●花が終わったらすぐに花がら摘みを行い、根元に固形肥料を撒きます。秋にも肥料を撒くと花付きUP。
●植え付ける土壌にはピートモスと腐葉土を混ぜ込んで、土を酸性にしておくとよく育ちます。
●暑さは苦手なので、西日の当たらない半日陰で育てましょう。
●剪定はほとんど必要ありません。樹形を整えたい場合は、花後すぐに剪定を行います。
●害虫が付きやすい場合は、春と秋の2回家庭園芸用GFオルトラン粒剤などの固形殺虫剤を根元に撒いておくと予防できます。
春に白やピンクの花が咲く庭木③「ジンチョウゲ」(常緑低木)
花のボリューム★☆☆ ローメンテ度★★☆
ジンチョウゲの花と特徴:早春に甘い香りで春を告げてくれる花!

春先に白や淡いピンクの肉厚の花を咲かせるジンチョウゲ。花のボリュームは少なめですが、開花すると甘い香りで春を感じさせてくれます。早春から桜が咲く頃まで、長く花と香りを楽しめますよ。
お庭のアクセントやシンボルツリーの引き立て役、半日陰の空間の彩りにもおすすめですよ。花の咲いた枝先を少し切って室内に飾るのも素敵ですね。
ジンチョウゲの花がきれいに咲く管理のポイント:半日陰で、年2回肥料をあげよう

●花が終わった後と秋の2回、根元に固形肥料を撒くと花付きが良くなります。
●強い日差しが苦手なので、西日の当たらない半日陰に植えます。根が切れると枯れることがあるので、根は大切に。
●成長が遅く自然と樹形が整うので、剪定はほぼ必要ありません。枝が込み合ってきたら花が終わってすぐに少しだけ透かし剪定を行ってください。
●寒さに弱いので、寒冷地では鉢植えで育てるか、寒さ対策を。
春に白やピンクの花が咲く庭木④「ミツバツツジ」(落葉低木)
花のボリューム★★☆ ローメンテ度★★★
ミツバツツジの花と特徴:薄紫色の花と新芽とのコントラストが楽しい!

葉より先に薄紫色のおしゃれな花を株いっぱいに咲かせるミツバツツジ。ツツジの仲間の中では比較的早く花を咲かせます。花が咲き終わるころに出てくる黄緑色の新芽とのコントラストも素敵。咲き始めから咲き終わりまでの変化を楽しめる庭木です。
どんな雰囲気のお庭にも合わせやすい庭木で、特に雑木風のお庭に良く合います。お庭のアクセントや玄関前、花壇スペースにもおすすめですよ。
ミツバツツジの花がきれいに咲く管理のポイント:ローメンテだけど乾燥に注意

●日当たりの良い場所に腐葉土を混ぜ込んで植えると花付きが良くなります。
●肥料はなくてもOK。花付きが悪ければ花後と秋の2回、根元に固形肥料を撒きます。
●少し乾燥に弱いので、夏場は涼しい時間にたっぷりと水やりを。
●自然樹形が美しいので、剪定は必要ありません。切り戻したい時は、花が終わった直後に行ってください。
春に白やピンクの花が咲く庭木⑤「ユキヤナギ」(落葉低木)
花のボリューム★★★ ローメンテ度★★☆
ユキヤナギの花と特徴:白く可憐な小花が、枝垂れた枝いっぱいに咲く!

雪のように白く可憐な小花を、柳のようにしなやかに枝垂れた枝いっぱいに咲かせることから名付けられたユキヤナギ。花で真っ白になった枝が春風に揺られている様子は、ずっと眺めていたいくらい、暖かな春の雰囲気を感じます。秋には紅葉も楽しめますよ。
どんな雰囲気にも合わせやすく、玄関アプローチやお庭のアクセント、低い生垣にもおすすめです。切り花としても人気のある種類です。
ユキヤナギの花がきれいに咲く管理のポイント:成長は早いが、手入れは簡単

●日当たりと風通しの良い場所に植えると、花付きが良くなり病虫害を防げます。
●肥料は与えなくてもOK。花付きが悪ければ花が終わった後、根元に固形肥料を撒いておきましょう。
●成長が早いので、毎年花後に勢いよく伸びた枝や元気のない枝を元から切って透かすように剪定します。大きくしたくない場合は、地際から刈り込んでもOK。夏までに新しい枝が伸び、翌年も開花します。
春に白やピンクの花が咲く庭木⑥「トキワマンサク」(常緑中木)
花のボリューム★★★ ローメンテ度★★☆
トキワマンサクの花と特徴:リボンのような花びらがおしゃれ!

細いリボンのような花びらがおしゃれなトキワマンサクの花。満開になると株が花で覆われ、遠くからでも楽しめます。青葉白花、青葉赤花、赤葉赤花の3つの品種があるので、お庭の雰囲気や好みに合わせて選んでくださいね。
洋風の生垣として人気が高まっている庭木ですが、しなやかな樹形を活かしたシンボルツリーにもおすすめです。
トキワマンサクの花がきれいに咲く管理のポイント:日当たりの良い場所で毎年剪定を

●日当たりの良い場所に植えると、花付きが良くなります。
●肥料は必要ありません。
●成長が早いので、毎年花が終わったらお好みの大きさに剪定または刈り込みを行います。
●寒さには弱いので、暖地向きの庭木です。
春に白やピンクの花が咲く庭木⑦「ハナカイドウ(別名:カイドウ) 」(落葉中木)
花のボリューム★★★ ローメンテ度★★★
ハナカイドウの花と特徴:ピンクの花が木をふんわりと覆うように咲く!

ピンク色のかわいらしい花が木をふんわりと覆うように咲くハナカイドウ。濃いピンク色のつぼみと、淡いピンク色の花、そして黄緑色の新葉が混ざり合う様子は、まさに春爛漫!お庭がぱっと明るくなりますよ。
かわいらしい姿で、和風にも洋風にも良く合う庭木です。シンボルツリーはもちろん、サブツリーや盆栽としても人気ですよ。
ハナカイドウの花がきれいに咲く管理ポイント:日当たりと風通しの良い場所ではローメンテ

●日当たりと風通しの良い場所に植えると、花付きが良くなり病虫害を防げます。
●肥料はなくてもOK。花付きが悪ければ、花後根元に固形肥料を撒くと花付きが良くなります。
●成長はゆっくりです。数年に一度、冬に不要な枝や伸びすぎた枝を剪定してください。
●うどん粉病やアブラムシが発生することがあります。見つけたら早めにベニカXファインスプレーなどの殺菌殺虫剤を撒きましょう。
春に花が咲く庭木、筆者ならこんな風に楽しみたい!

ここからは筆者の想像になりますが、もし私の家にこの7種類の庭木をすべて植えられるくらいの庭があったら…
まず、玄関前にはコデマリを植えます。ふんわり揺れるかわいらしい花で、家族やお客様をお出迎え。
お庭のシンボルツリーはハナカイドウ、生垣はトキワマンサクで華やかに。お庭のアクセントにはユキヤナギを植え、こんもりとした自然樹形を楽しみます。
花壇スペースの奥にはミツバツツジを植えて立体感を。
日中の日当たりが悪くなりがちな勝手口の近くにはシャクナゲ数種とジンチョウゲを植えて、家事の合間に豪華な花と甘い香りをこっそりと独り占め。

花が咲き揃ったら、コデマリ・ユキヤナギ・トキワマンサクの枝を数本ずつ切って花瓶に生け、リビングに飾ります。ミツバツツジとジンチョウゲの枝も少し切って小さな花瓶に生け、玄関で甘い香りを楽しみたいな…。
と、想像してみるだけでも楽しくなってきませんか?
今回ご紹介した庭木をお庭に合わせて1つか2つ取り入れてみるだけでも、ぐっと春らしいお庭になりますよ。
あなたならどんな楽しみ方をしたいですか?ぜひ、色々と想像しながら春に花が咲く庭木を選んでみてくださいね。
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この記事のライター
樹木医で、千葉県臨海地域での樹木管理経験を持つライターです。
現在は自然豊かな雪国で暮らしています。
個性豊かな植物たちを育てること、眺めることが楽しい!幸せ!癒される…
そんな気持ちが沢山の方に伝わったら嬉しいなと思っています。