【2021年最新】常緑ヤマボウシの新しい種類を5つご紹介
常緑ヤマボウシの新品種とは?

こんにちは。
グリーンロケットです。
今回は、今とても人気のある常緑樹ヤマボウシの新しい品種についてご紹介していきたいと思います。
これまで、常緑ヤマボウシの品種といえば
・ホンコンエンシス
・月光
・ヒマラヤ
・メラノトリカ
あたりが主だった品種だったのですが、今ではいろんな種類が出てきております。
このあたりは他でも紹介されつくされているので、この記事では常緑ヤマボウシの中でも今をときめく新品種をご紹介していきます。
また、今回常緑ヤマボウシの新しい品種を取扱うに当たって、生産者さんに直接、品種の特徴や魅力を聞くためお話を伺ってきました。
この記事を読めば、常緑ヤマボウシの新しい可能性を感じてもらえることと思います!
それでは早速まいりましょう!
目次
常緑ヤマボウシの新品種①:アップライトガク

アップライトガクは、美しい樹形を常に保てるという特徴のある常緑ヤマボウシ。
一般的に常緑ヤマボウシというのは、枝が横に広がってしまうもの。しかも幹や枝が柔らかいので、たまに垂れ下がるような枝も出たりしてしまいます。
そのため成長すればするほど、強い風を受けると、枝が折れたり、最悪幹が途中で折れたりということが起こってしまうことも。
この弱点を克服したのがアップライトガク。
枝がきれいに上を向く直立性と呼ばれるもので、横に広がりにくく、ノーメンテナンスでも樹形が乱れないという魅力を持っています。
また、真ん中の主軸一本が太くなるという特性を強く持っているため、風で倒されにくいというメリットも。
庭木として植える場合、枝を伸ばしたりしにくく、強風でも倒れずらいので、お隣の家に迷惑をかけにくいのは安心できるポイントです。
花色は白とスタンダードなのですが、二季咲きということで年に二回、花を楽しむことができます。
花色も葉もスタンダードですが、二季咲きで樹形が直立性なのが大きな魅力のアップライトガクでした。
常緑ヤマボウシの新品種②:ウィンターレッドペイジ

こちらのウィンターレッドペイジは、かなり有名になっておりますのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
一般的な常緑ヤマボウシも寒さにあたると葉が赤く紅葉するのですが、この紅葉の色がとても美しいのがウィンターレッドペイジの魅力です。
例えばホンコンエンシスは遠目で見ると少し黒みがかった感じになるのですが、このウィンターレッドペイジは、黒みがからないきれいな赤色になります。
また、花は白ですが開花時は少しピンク色がかっており、そのあと白に代わっていきます。
そんな花色の変化も楽しむことができるおまけまでついております。
さらに言うと、樹形も直立性をしており葉が密に生えるという特徴もあるので、樹形が整いやすく、目隠しやシンボルツリーにもぴったりなんです。
ちなみに、ウィンターレッドペイジは、寒さや霜にあたらないと葉の紅葉を楽しむことができません。
なので、鉢植えにして室内で管理する場合は、赤くならないとのことです。そのため、名前にウィンターがついているとのことでした。
花、実、紅葉が楽しめるという落葉樹の魅力をそのまま常緑にしてしまったような、ある意味最強の品種かもしれません。
常緑ヤマボウシの新品種③:イエローペイジ

こちらのイエローペイジは、大きめの美しい黄色の花が特徴の品種です。
黄色い花の品種といえば昔は「陽光」という品種がありました。
生産者さんにこの陽光とイエローペイジの違いを聞いたところ、違いを2点を教えてもらえました。
まず1つ目は、花の形が陽光は丸い花をしているのに対して、イエローペイジはとがった形をしていること。
もう1つは、陽光には「幹曲がり」と呼ばれる幹が曲がる性質があるのに対して、イエローペイジは、そこでも違いを示せるように直立性なっているとのことでした。
また、このイエローペイジは二期咲きという事で、6月と9月に花を楽しむことができます。
常緑ヤマボウシも早い段階で黄色花品種が出ていましたが、さすがに2期咲きではなかったのと、花付きもさすがにここまででは無かったですね。
そしてこちらも直立性という事で、樹形もとてもきれいです。本当にこちらも付け入るスキがございません。
ぜひこういった色味に特徴のある品種は別の種類と並べて植えていただけると、その違いをより感じていただけると思います。
スペースに余裕のある場合はぜひ、違いを楽しんでいただきたいと思います。
ちなみにですが、ヤマボウシの特徴として花色が白以外のものは、移植1年目はその色味が出ずに花が白い場合がありますが、2年目以降は花色が戻りますので、ご注意ください。
これは、このイエローペイジ以外でもそのようになってしまいます。白以外の花色のヤマボウシすべての特徴になります。
常緑ヤマボウシの新品種④:サマースカイツリー

サマースカイツリーは、大きめの白い花が咲く二期咲きの常緑ヤマボウシです。
花は少し早咲きとのこと。1回目が5月に咲き始めて、2回目が9月頃になります。
その他の見どころとしては、こちらも直立性なので樹形がまとまりやすいという点です。
少し幹が柔らかいので、1年くらい支柱を添えてあげると良いです。そうすることで真っ直ぐに伸びてくれます。
あとは、新芽の色が赤みを帯びているのも特徴的。他の品種と一緒に植えると、色の対比を楽しむことができます。
そして葉につやがあるので、遠目から見るとキラキラしてとてもきれい。夏の太陽が当たると、より葉がキラキラと輝きそうですね。
ちなみに、サマースカイツリーはなんと東京の早稲田通りの街路樹として導入されております。
常緑で魅力的な樹種という事で、このサマースカイツリーに白羽の矢が立ったそう。
東京都にもその高い魅力が認められたという事になりますね。
常緑ヤマボウシの新品種⑤:スカイウェイハル

個人的に一番気に入っているのがこちらのスカイウェイハル。
気に入っているポイントとしては、葉がライトな感じで、とにかく樹形が美しいところ。
特別な花や花付きではありませんが、樹形と葉のバランスがとても良いです。一見常緑ヤマボウシと気づかなそうなところもいいと思います。
良くも悪くも常緑ヤマボウシは個性的で、見た目で分かりやすいのですが、スカイウェイハルには黄色い花や、赤い葉などのキャッチーな特徴は正直はありません。
人目を惹くようなポイントは無いんですが、他のどんな木とも合わせやすくて、しかも常緑なので活躍の場がとても広いと思います。
実はこういう樹形とか雰囲気を見て選ぶのって、ランドスケープデザイナーや、造園家などのプロの方。
木を選ぶ時、空間を作る人は樹形で選んで決めることが大半です。花はその樹種を選べばすべてほぼ同じにつきますが、樹形はそれぞれ違うので、イメージに合った樹形やきれいな樹形を選んで決めているんですよね。
という意味でこれは、プロ向けに作られた、いわゆる玄人好みの常緑ヤマボウシという事になります。
まとめ
今回は常緑ヤマボウシの新しい品種をご紹介しました。
進化した常緑ヤマボウシの魅力、伝わりましたでしょうか?
新しい常緑ヤマボウシの品種は基本的に直立性で樹形が整いやすいため、メンテナンスが少なくて済むという共通点があります。さらに花も咲き、葉も美しく特徴的。
そのためお庭の目隠しやシンボルツリーにピッタリ。
この記事が、あなたが常緑ヤマボウシの新品種を知るきっかけになれば幸いです。
下記の動画では、今回の記事の内容をさらに詳しく解説しています。生産者さんに聞いたさらにマニアックな情報もありますので、よろしければご覧ください。