【植えるだけでそれらしく】お庭を仕上げてくれるフィリフェラオーレア
ローメンテナンスで垂れ下がる美しい葉色が素敵なフィリフェラオーレアの魅力

優しい雰囲気を持つフィリフェラオーレア。
しなやかに垂れ下がる枝の先からライムグリーンの美しい糸状の葉が優しく揺れる姿を見かけた時に、私達の息切れ気味の心をそっと癒してくれます。
フィリフェラオーレアは、ローメンテナンスで初心者の方でも取り入れやすいうえに、お庭の高木と下草の中間に植えると立体感が出て、お庭を格上げしてくれる常緑中低木になります。
また、1年を通して変化していく美しい葉色は、寂しくなる冬の時期にもお庭を華やかに彩ってくれるので、フィリフェラオーレアのお庭での活躍ぶりに満足されるでしょう。
早速ですが、フィリフェラオーレアの魅力についてご紹介していきますね。
この記事は、お忙しい方のために
目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
フィリフェラオーレアとは
基本情報
属性:ヒノキ科 ヒノキ属
タイプ:常緑樹
植栽可能地域:東北以南
日照条件:日向~半日陰
土壌:土は選ばないが、植え付け時に腐葉土を3割程度いれる
性質:暑さ寒さに強い、高温多湿に注意、ローメンテナンス
フィリフェラオーレアの特徴1:
季節によって楽しめる美しい葉色

フィリフェラオーレアの名前のオーレアには「黄金」という意味があり、フィリフェラオーレアの美しい葉色を象徴する名前が付けられています。
その美しい葉色は、春から秋にかけてはライムグリーン、冬になると少しオレンジがかったイエローになり、一年を通して美しい葉色を楽しめる常緑中低木になります。
フィリフェラオーレアは、その美しい葉色に加えローメンテナンスという事もあり、住宅や街中の病院や公共施設などでも植栽されているのを見かけます。

春から秋にかけてのライムグリーンは、生き生きとしたフレッシュな印象があり、ふと見かけた時に私達の心を優しい気持ちにしてくれます。さらに、雨上がりに見かけるフィリフェラオーレアも、露などでキラキラ光る美しい葉色がとても素敵です。

冬になると、色が少なくなったり冬だけ地上部が無くなる品種などもあり、お庭に限らず街中の花壇なども寂しい印象になりますよね。
しかし、常緑中低木のフィリフェラオーレアの葉は、オレンジがかったイエローの美しい葉色でお庭に彩りを添えてくれます。
色が少なくなってしまう冬に、私達が手を入れなくても自然に美しい葉色を展開してくれるフィリフェラオーレアは、本当に貴重な常緑中低木と言えるでしょう。初心者の方に限らず、万人が取りれやすいフィリフェラオーレアなのかもしれません。
この美しい葉色をキープするためにも、場所が許す限り日向に植える事をオススメいたします。日光を浴びることで美しい葉色をキープするフィリフェラオーレアは、日の当たらない日陰だと葉の色は緑色しか出ず元気もなくなります。半日陰でも悪くはありませんが、それ以外の様々な環境条件によっては美しい葉色を望めないかもしれません。
日当たりに比例してフィリフェラオーレアの葉色はより美しく輝くと覚えておくと良いと思います。
フィリフェラオーレアの特徴2
しなやかに垂れ下がる枝と葉が魅力的

フィリフェラオーレアは、しなやかに垂れ下がる枝の先からライムグリーンの美しい糸状の葉が優しく揺れる姿が最大の魅力です。
お庭の中に、このしなやかに揺れる枝を持つフィリフェラオーレアがある事で、他の植物とは違った役割と効果を発揮してくれます。糸のように垂れ下がる姿は貴重で、葉が生い茂ると他の植物と違い、ふわふわと軽やかな印象を与えてくれます。
美しい葉がしなやかに揺れるフィリフェラオーレアの姿は、お庭のアクセントになるでしょう。
お庭の中で植えられる事が多い常緑中低木の中で、フィリフェラオーレアのような糸状の葉はかなり珍しいので、広葉樹中心の他の植物とのバランスも楽しめると思います。
フィリフェラオーレアの特徴3:
お庭に立体感を出してくれる名脇役

フィリフェラオーレアのような常緑中低木の役割をご存知でしょうか。常緑中低木は、空間が空き過ぎた高木とグランドカバーの間に配置する事で、高木とグランドカバーを緩く繋いでくれます。そして、空いていた空間が埋まり、流れるような曲線で高木からグランドカバーまで繋がることで、立体的で魅力的なお庭になるのです。
そんな常緑中低木の中でも、しなやかに垂れ下がる優しい雰囲気の枝と美しい葉色で一年中楽しませてくれるフィリフェラオーレアは、その個性も相まってお庭をグンと格上げしてくれるでしょう。
またフィリフェラオーレアはこんもりとするほかの常緑中低木と比べて、少し背が出る特徴あります。この地上でこんもりせず、高さが出ることでさらに立体感を演出してくれる効果があります。
フィリフェラオーレアの育て方1:
本当に手がかからないローメンテナンスな中低木
フィリフェラオーレアの植え付け時期は、10~5月になります。日当たりと風通しが良く、適湿で肥沃な土に植えましょう。病害虫にも強く、生育が良ければ肥料を与える必要もないフィリフェラオーレアは、ローメンテナンスな常緑中低木になっています。
また、地植えの場合は降雨のみで大丈夫ですので、初心者にも優しく扱いやすい常緑中低木であるといえるでしょう。
ほぼローメンテナンスと言えるフィリフェラオーレア。お庭作りの初心者の方やお忙しい方にも、大船に乗った気持ちでお庭に迎えて頂きたいです。
高木の下で、私達人間の手を借りずとも生き生きと成長しつつ、フィリフェラオーレアの存在感は抜群なことでしょう。
好きな高さで剪定すれば良いんです

フィリフェラオーレアは、自然樹形のままで育てていると4m程になり広円錐形になります。植物園や山間部の広い敷地の住宅の一角などで、大木となったフィリフェラオーレアを見かける事が出来ます。しかし、お庭で管理する場合は、1mの程度の高さで容易に維持することができます。
フィリフェラオーレアは萌芽力が強く刈り込みにも耐えられるので、好みの高さや広がりにコントロールすることが出来ます。ただし、幾つかの注意点があります。
剪定時の注意点
まず、フィリフェラオーレアが属する針葉樹は鋏などの金属を嫌う性質があるので、剪定後に葉色が茶色になり傷むことがあります。
その為、新芽が出てくる2月後半に行うと、新芽のお陰で茶色に変色した部分が目立たなくなり安心です。
また、フィリフェラオーレアは風通しが悪くなる「蒸れ」に弱いので、枝が集中しているところを透かすような感じで剪定すると良いでしょう。
もし失敗しても、萌芽力が強く刈り込みにも耐えられるのがフィリフェラオーレアなので、難しく構えず剪定にチャレンジしていただきたいです。
蒸れを防止するという意味で、フィリフェラオーレアは成長するごとに、内側の日が当たらなくなった葉が茶色く枯れます。この枯葉を定期的に手で払って落とすだけでも通気性が良くなって健康を保つことができます。
みなさんのお庭にフィリフェラオーレアを!

優しい雰囲気のしなやかさと美しい葉色でお庭を格上げしてくれて、初心者でも取り入れやすいローメンテナンスのフィリフェラオーレア。ご興味をもって頂けたでしょうか。みなさんのお庭の、どの辺りに取り入れようかと考えを巡らせるのも楽しい時間ですよね。
これから暖かくなってくる時期に、優しい春風が舞う庭先でユラユラとしなやかに垂れ下がるフィリフェラオーレアを眺めてみませんか。
この記事のライター
九州在住のガーデニングライター
家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡