「私の好きなハーブ」ライターのユキさんがハマるハーブの魅力とは
ハーブの魅力

ハーブ園で働いていた経験のある、ライターのユキです。
たくさんのハーブに囲まれて働いていました。
今はお庭を持てない生活で、プランターでハーブを育てていますが、いつかは自分のお庭を持って好きなようにハーブガーデンを作りたいと思っています。
あれを植えてこれを植えて、育ったらこう使って、、、とよく想像しています。
そんな私が感じる、ハーブの魅力をご紹介します。
目次
ハーブを植えると香りのあるお庭になる!

私は「好きなようにお庭をつくっていいよ」と言われたら、必ず植えたいと思っているものがあります。
ローマンカモミールとタイムです。
道路から玄関までがハーブの香る小道だったら、といつも考えます。
まず、枕木を埋め込んで小道を作り、枕木同士の隙間とその両脇に、グランドカバーとしてローマンカモミールとタイムを植えます。
ハーブが香るのは、触ったりこすったりした時です。
家族が踏んだり、通り過ぎるたびに靴がこすれると、とにかくいい香りがするのです。
お客さまが通るときも、香りでお出迎えしてくれます。
ローマンカモミールもタイムも、踏みつけに強いハーブなので、グランドカバーにぴったりです。
実家の駐車場ではタイヤが乗る場所は枕木を、それ以外はグランドカバーにタイムを植えていました。
車を停めてドアを開けると必ずタイムの香りがして、帰ってきたな、とほっとした記憶があります。

タイムやローマンカモミールの後ろには、寒さに強く香りの良いラベンダーグロッソを、さらにその後ろには背の高い、花の楽しめるアメジストセージやパイナップルセージを植えたいと思っています。
手の届くところには特に香りの良いものを、手で触れにくい場所には花を楽しめるものを、と考えながらお庭づくりの想像をします。
ローズマリーは常緑で冬でも葉が落ちないので、生垣のように道路に近いところや隣家との間に植えたり、シンボルツリーのように入口にローズマリーを植えて、クリスマスには飾りつけをしてもすてきだと思いませんか?
ラベンダーとローズマリーはどちらもいい香りで、私と子どもたちは、公園などで見かけると、通りすがりにさわる癖があります。
触ってはお互いの手をお互いの鼻に押しつけ、いい匂いだねー!と言い合います。
自宅の庭にあれば、子どもたちとこんなやり取りがたくさんできるな、と想像してうれしくなってしまいます。
思っていたよりずっと簡単だったハーブの育て方

私は、どちらかというとズボラです。
お庭のある実家に住んでいた時も、ハーブ園で働いていて忙しかったので、そんなに家のハーブにかまっていた記憶はありません。
家があったのは海がすぐそこに見えるほどの潮風のあたる砂地。しかも冬には雪が降る地域でしたが、そんな場所でもハーブは元気に育っていました。
庭植えで、水やりはほとんどお天気まかせ。
夏や、雨が何日も降らないときだけはしっかりと水やりをしていました。
そこで育てていたのは、ローズマリー、ラベンダーグロッソ、タイム、ミントなどです。
もちろん収穫はしていたので、それが剪定がわりになっていたと思います。
小さな苗から植えたハーブが数年でどれもハーブ園で見るような立派な株になっていました。

それでも、ハーブ園で働いていた人が育てたんだから、、、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、メインで育てていたのは私でなく、知識がない父と母でした。
お世話、と言ってもお話したように水やりです。
もちろん私もお休みの日は、植えられたハーブを観察して虫や病気がないか見ていましたが、私がしていたのはそれくらいです。
私が実家を出た後も、ラベンダーはぐんぐん成長を続け、久しぶりに帰るたびに「なんだかすごく大きくなったね」と話していたのを思い出します。
そして、私が働いていたハーブ園も、屋上だったり、切り開かれた山の上だったりと何か所かありましたが、どこもわりと過酷な状況でした。
特に夏の屋上の暑さは、ご想像の通りです。
そんな真夏の炎天下の中でも、元気に育っていたマロウやセージ類が今でも忘れられません。
自家製ハーブティーも簡単!

私はハーブティーがあまり好きではありませんでした。
カモミールやミントティーのように一種類でできたドライハーブティーしか身近では手に入らず、それしか知らなかったのです。
ハーブ園で働いて、初めてフレッシュハーブティーを飲んだ時は衝撃を受けました。
こんなに飲みやすくておいしいのだとびっくりしました。
初めて飲んだのはいろいろなミントを混ぜたハーブティーでしたが、すっとする清涼感がとてもさわやかでおいしかったです。
一掴みのハーブをティーポットに入れ、熱湯を注ぎ、3~5分待てば出来上がり。
コーヒーや紅茶と一緒で薄いとおいしくないので、私は少し濃いめに入れて飲むのが好きです。
私は、ハーブティーにできるもの、とくに飲みやすいものをハーブガーデンに植えたいな、といつも思います。
ミントやレモン系の香りのハーブです。
これらのハーブはブレンドすると、癖のあるものもより飲みやすくなります。
ハーブは一種類でハーブティーを作るよりも、何種類かをブレンドしたほうが格段においしくなります。

たとえば、私がよく飲むブレンドは、レモンバーム、ペパーミント、スペアミント、タイム、ローズマリーです。
なんと五種類。
レモンバームを少し多めにしたり、レモングラスを足してレモン風味を深める時もあります。
カモミールとレモングラスのブレンドもおいしいハーブティーになります。そこにミントを足すと清涼感がでてまた違ったおいしさがあります。
ラベンダーの季節にはラベンダーコーヒー、すっきりしたい時はローズマリーコーヒーもおすすめです。
ラベンダーの花を一つ、ローズマリーなら小指の先ほどの枝をひいたコーヒー豆の上にのせていつも通りコーヒーをいれます。
いつもと違ったコーヒーが楽しめるので気分転換にぴったりですよ。
お庭で摘んで入れるフレッシュハーブティーは、ドライハーブとは異なる、さわやかなやわらかい風味で楽しませてくれます。
本当に一種類だけよりたくさんブレンドしたほうがおいしいのか、ぜひ育てて試してみてください。
他にはどんなものがある?ハーブの使い方

ローズマリーやラベンダー、タイムはお庭に植えておくことで、虫除けにもなるとご存じでしょうか。
ジャーマンカモミールは植えておくと、周りのハーブを元気にしてくれると言われています。
植えておくだけで、虫除けになったり、他の植物を元気にしてくれたり、お庭づくりにはうれしい効果です。
虫除けで有名なのは、センテッドゼラニウムやローズゼラニウムです。
鉢植えにして玄関先や窓のそばに置いておくと蚊よけになります。
私も以前、鉢植えで玄関先に置いていました。
少し触れるだけで、強い香りを放ちます。
乾燥して、加工して使わなくても、植えておくだけでも役立ってくれるのがハーブのいいところです。

少し手を加えて、生活の中で使うこともできます。
たとえば防虫効果のある、ラベンダー、ローズマリー、タイムは乾燥させて小さな布袋に入れると、衣類用の自家製防虫剤になります。
お庭で育てたものなので、小さなお子さんがいるおうちなどは特に安心して使うことができますよね。
私も子どもたちが小さいころは、市販の防虫剤を使うのがちょっと気になったので、ラベンダーを使っていました。
他にも防虫効果のあるラベンダーやローズマリー、タイムが入ったハーブティーを飲んだ時は、ついでに濃いめのものを作っておいて、後でそれにタオルや雑巾を浸して網戸や台所の掃除に使っていました。
ただ水拭きするよりは、少しでも効果があるのでは、と思っています。
まとめ

ハーブの魅力、どうでしたでしょうか。
先日、知人が私の記事を読んで、
「ハーブって簡単に育てることができるんですね!知らなかった!」
と言ってくれました。
そうなんです。
簡単なんです。
ハーブは思ってるよりずっと簡単で、楽しいんです。
みなさんもぜひ、ハーブガーデンにチャレンジしてみてください。
この記事のライター
ハーブ園でハーブコーディネーターとしての働いた経験をいかしてガーデンライターに。
転勤族でお庭が持てないが、めげずにベランダでハーブを栽培中。
好きなハーブは香りのよいグロッソラベンダー。