つる植物を上手に取り入れてもっと自由に!もっとおしゃれに!動きのある庭づくり
つる植物を使って、上級者のお庭を目指そう

こんにちは。
ハーブガーデナーtaniです。
つる植物は、おしゃれなお庭には必ず使われているイメージですよね。
つる性の植物は、お庭に取り入れることで自然な動きや立体感を演出することができるので、自然とおしゃれなお庭に近づいていきます。
そこで今回は、花壇から垂らしたり、ハンギングしたりするのに使える、つる性の植物についてご紹介します。上手に取り入れて、お庭のアクセントにしましょう。
またこの記事では難しいイメージのつる植物ですので、初心者の方でも安心して育てられるものに厳選してご紹介いたします。
それでは早速まいりましょう。
目次
つる植物の使い方
①ハンギング:植物の見せ方の自由度が上がる

専用のバスケットやプランターに植物を植えて、上から吊り下げたり、壁面にかけたりして飾る方法です。地面だけでなく高さを生かした演出で、縦の空間も立体的に彩ることができるのが魅力です。広い庭や花壇が無くても植物を楽しめるので、飾り方の選択肢が広がりますよ。
②アーチ:ゴージャスでお庭のシンボルに!

憧れのイングリッシュガーデンに出てくるような、豪華な花のアーチ。土台となるアーチに、つる性植物を誘引して這わせていくことで、綺麗なグリーンのアーチになりますよ。剪定の手間はかかりますが、見栄えが華やかになるだけでなく、夏は涼しい木陰を作り出してくれたり、クリスマスにはデコレーションの役に立ったりと、お庭のシンボルとして存在感を放ちます。
アーチのほかに、ぶどう棚や藤(ふじ)棚のようにすることもできます。
③グランドカバー:繁殖力を活かして緑の絨毯に

つる性の植物は、丈夫で繁殖力に優れたものが多いです。それを利用して、お庭のグランドカバーとしても活躍してくれますよ。それも、地面だけの単調なカバーだけでなく、ちょっとした段差から垂らしたり、小物に這わせたり、登坂(とはん)させて壁面を緑の壁にしたり…と、つる性植物ならではの特性によって、より広い範囲の自由なカバーリングが可能です。
魅力たっぷりのつる性植物、ここからは、おすすめの種類をいくつかご紹介していきます。
おすすめのつる植物①:ヘデラ
初心者でも育てやすくかわいらしいつる植物

アイビーとも呼ばれ、地面を這うように育つ、常緑のつる性の植物です。丈夫な性質で、屋外でも屋内でも育てることができます。葉の色や形、斑(ふ)が入っているかどうかなど、様々な種類があるので、好みに合わせて選んでみましょう。
おすすめの見せ方: グランドカバー・ハンギング

育成が旺盛なヘデラは、どんどんとつるを伸ばしていくので広い範囲のグランドカバーや、寄せ植え、木の足元に植えてもよい雰囲気になります。
日陰でも育ちやすく病気にもなりにくいので、初心者にもおすすめ。ボリュームが出るので、単体でのハンギングもきれいに仕上がります。アンティークな雰囲気のあるアイアンやバスケットと相性が良いですよ。
おすすめのつる植物②:ハツユキカズラ
可愛らしいピンクの葉が混じった姿が魅力的

常緑のつる性植物です。白い斑(ふ)の入った葉の中にピンク色の新芽が混じり、とても可愛らしい植物です。新芽を綺麗に色づかせるためには、肥料と水を切らさないことが重要。日光が不足すると、色づかないことがあるので注意します。
秋にはアンティークピンクような紅葉も楽しめます。
おすすめの見せ方:グランドカバー・ハンギング

日陰や湿った場所でも育つので、様々な環境のグランドカバーとして対応できます。
グリーンとホワイト、そしてピンクのグラデーションが楽しめるハツユキカズラは、単体でも十分に庭を華やかに演出してくれます。シャビーな風合いのバスケットやアイアンに入れてハンギングしても素敵です。
おすすめのつる植物③:ワイヤープランツ
個性的な丸い葉が人気

ワイヤープランツは、その名の通り、細い針金のような茎に小さな緑の葉をつける植物です。つる性ではありませんが、動きが豊富で、フェンスや壁面にどんどん絡まりながら育成していきます。常緑で耐寒性が強いので、冬でも緑が絶えないのが魅力的です。
見せ方のポイント:グランドカバー

自由にのびのびと動く姿が魅力的なワイヤープランツ。這うように伸びていく姿は、可愛らしさの中にどこかワイルドな雰囲気も楽しめますよ。5月~8月頃には、緑の絨毯の中に、可愛らしい小さな花も咲かせます。レンガや木の什器と相性抜群なので、レンガの花壇から垂らしたり、壁に登坂させたりしてもおしゃれです。
ワイヤーという名がついているだけあって、グランドカバーとはいえかなり立体的に広がっていきます。
おすすめのつる植物④:カロライナジャスミン
魅惑の香りで庭を包む

細いつるを絡ませながら広がる常緑のつる植物です。高さ6mほどまで上に伸ばすことができます。香りの良い黄色の花が株一杯に咲くので、お庭中を良い香りで包み込んでくれますよ。日当たりの良い所で育てましょう。
おすすめの見せ方:アーチ・フェンス

カロライナジャスミンは、4月頃から花を付けます。つるを誘引させアーチに仕立てると、こぼれんばかりの黄色い花と甘い香りが楽しめ、とても魅力的です。
また、フェンスに絡ませるのも素敵ですよ。鮮やかな黄色が映えるブラウンや、上品な白との組み合わせが、カロライナジャスミンの華やかさを引き立て、おすすめです。
おすすめのつる植物⑤:テイカカズラ
シックな雰囲気と可憐な花が楽しめる

甘い香りの白い花を咲かせる、常緑のつる性植物。登坂が得意で、フェンスなどに絡ませると生垣のようになります。10m程度まで上に伸ばすことができます。花は、白い風車のようにかわいらしくたくさん咲かせます。日陰にも強く、深い緑色の葉が華美過ぎない落ち着いた雰囲気になります。日本原産の植物なので、難しい手間がかからず、旺盛に育ちますよ。
おすすめの見せ方:グランドカバー・アーチ
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基本的には、アーチやフェンスに絡ませるのがおすすめですが、グランドカバーとしても使用できます。日陰になるような場所では生育も緩やかになり程よい感じで被覆してくれます。
おすすめのつる植物⑥:モッコウバラ
初心者でも安心して育てられるバラ

モッコウバラは、常緑のつる植物です。バラのように難しい手入れなどは必要なく、バラと同じ美しい花を楽しませてくれます。また、トゲがなく園芸としてのバラというよりは、庭木として使用されています。
少しだけ寒さに弱いので、寒冷地での栽培に向かないかもしれません。
おすすめの見せ方:アーチ・フェンス

バラの仲間ですので、アーチやフェンスに絡ませることで上品な仕上がりになります。華やかさをプラスしたいときに活躍してくれます。
おすすめのつる植物⑦:ビンカマジョール
小さい葉と花がかわいらしいお庭で使いやすいつる植物

植木の足元や寄せ植えとしてよく使われる常緑のつる性植物です。
春に咲かせる青いかわいらしい花と、小さくてかわいらしい葉がお庭に彩を加えてくれます。葉の種類は、つやのある緑と白い斑(ふ)の入るものがあり、お庭のイメージに合わせて使い分けられるのもうれしいポイントです。
おすすめの見せ方:グランドカバー・ハンギング

一般的にはグランドカバーとして使われますが、葉がかわいらしいので寄せ植えでハンギングなどにしても見栄えがします。
少し段差のある所から垂らしたりすると、ビンカマジョールの魅力が引き立つでしょう。
まとめ
いかがでしたか?つる性の植物をプラスすることによって、全体に動きが出て生き生きとした雰囲気を演出することができます。飾る場所や合わせるものによって、様々なテイストや表情を楽しめます。比較的簡単に育てられるので、ガーデニング初心者でも安心してチャレンジできますよ。また、一年中緑を楽しめるものが多いのも嬉しいですね。魅力が一杯のつる性植物、是非、ガーデニングに上手に取り入れてみてくださいね。