ありきたりじゃつまらない!育てやすくて映えるセアノサスおすすめ6品種
ありきたりじゃつまらない!育てやすくて映えるセアノサス

「せっかく庭づくりをするなら、ちょっと人と違う植物を育ててみたい」
って思ったことありませんか?
そんなあなたにおすすめなのが、セアノサス。
春になると青い花がふわっと咲き、庭が一気に華やか&おしゃれに。
ちょっぴり個性派で、乾燥に強くて手がかからない、育てやすさも魅力です。
この記事では、そんなセアノサスの中でも特に人気のおすすめ6品種を、育て方のポイントとあわせてご紹介します。
「他の人とちょっと違う庭にしたい」
「かわいくて、でもお世話がラクな花木が欲しい」
そんな人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
セアノサスの基本情報
【学名】Ceanothus
【分類】クロウメモドキ科セアノサス属
【別名】カリフォルニアライラック
【原産地】アメリカ西海岸
【樹高】品種により様々(30cm程度の低木から5m程度になるものまで)
【開花期】主に春(4月〜6月頃)、品種によっては夏〜秋咲きもあり
【花色】青、紫、白、ピンクなど
【耐寒性】やや弱い〜普通(品種により異なる)
【耐暑性】やや弱い〜普通(高温多湿を嫌う)
セアノサスは、春から初夏にかけて鮮やかな青い花を咲かせる低木で、ライラックに似た花を咲かせることから「カリフォルニアライラック」とも呼ばれています。
ただし、セアノサスはクロウメモドキ科、ライラックはモクセイ科に属する全く別の植物です。
小さな花が集まって咲き、甘い香りを放つ品種もあります。
乾燥に強く、比較的病害虫にも強いため、手間をかけずに育てやすいのも魅力です。
セアノサスのおすすめ6品種
パシフィックブルー(Ceanothus thyrsiflorus ‘Pacific Blue’)
花期:4月~6月
花色:鮮やかな青色
樹高:約4メートル
耐寒性:-10℃程度
形態:常緑
樹高はやや高めで、シンボルツリーにおすすめ。耐寒性と耐乾性があり、育てやすい品種です。鮮やかな青い花が印象的で、庭植えにも鉢植えにもぴったりです。
マリーサイモン(Ceanothus x pallidus ‘Marie Simon’)
花期:5月~6月(秋にも返り咲き)
花色:淡いピンク
樹高:約1.5メートル
耐寒性:-12℃程度
落葉性:落葉
花壇のアクセントとして人気のある品種で、草丈はやや低め。セアノサスの中でも特に耐寒性に優れています。春の花の後に軽く剪定しておくと、秋にもう一度花を楽しめることもあります。
ヘンリーデスフォッセ(Ceanothus x delileanus 'Henri Desfosse')
花期:5月~6月
花色:濃い青
樹高:約1.5メートル
耐寒性:-3℃程度
落葉性:落葉
ブルーとラベンダーの中間のような、絶妙な花色が魅力。石鹸のようなやさしい香りも楽しめる品種です。花付きがよく、初夏から秋まで繰り返し咲くのも嬉しいポイント。樹形はややコンパクトです。
エルドラド(Ceanothus ‘Eldorado’)
花期:4月~6月
花色:青
樹高:2メートル
耐寒性:半耐寒性
常緑性:常緑
斑入りの明るい葉が印象的で、濃い青紫の花とのコントラストがとても美しい品種。春の庭にしっかりとしたインパクトを与えてくれます。常緑性で、カラーリーフとしても優秀。ドライガーデン風のスタイルにもよく合います。
パールローズ(Ceanothus × pallidus ‘Perle Rose’)
花期:5月~7月
花色:ローズピンク
樹高:約2メートル
耐寒性:-5℃程度
落葉性:落葉
コンパクトな樹形です。日なたを好みますが耐暑性はやや弱いため、真夏の強い直射日光が長時間当たる場所は避けるのが無難です。
スノーフリューリー(Ceanothus thyrsiflorus ‘Snow Flurry’)
花期:4月~6月
花色:白
樹高:約1.5メートル
耐寒性:半耐寒性
常緑性:常緑雪のようにふんわりと咲く白い花が特徴で、清楚な雰囲気が魅力。落ち着いた印象で、他の植物とも調和しやすく使いやすい品種です。葉も美しく、ナチュラルガーデンやホワイトガーデンの植栽にもよく合います。
セアノサスの育て方

日当たり
セアノサスは、日光がたっぷり当たる場所が大好き。
日照時間が足りないと花が少なくなることがあるので、できるだけ明るい場所を選びましょう。
ただし、真夏のギラギラした西日が長時間当たるのはちょっと苦手。
暑さで弱ってしまうこともあるので、夏の午後には少し陰る場所だと安心です。
寒い地域なら、冬の冷たい風が直接当たらない軒下や壁際がおすすめ。
品種によって寒さの強さが違うので、住んでいる地域に合ったタイプを選ぶのも大事なポイントです。
土
セアノサスを育てるなら、土は「水はけの良さ」がとにかく大事です。
じめじめ湿った土は苦手で、いつまでも水が残っているような環境だと、根腐れを起こしてしまうことも。
もし庭の土が粘土っぽくて重たいなら、腐葉土やパーライトを混ぜて、水はけをしっかり良くしてあげましょう。
さらに、少し高めに植える「高植え」にするのもおすすめ。
乾燥気味を好むセアノサスには、ぴったりの植え方です。
ちょっと手をかけるだけで、ぐっと育てやすくなりますよ。
高植えとは?
まわりの地面より根鉢を少し高めに植える方法のこと。一般的に乾燥を好む植物には有効な植え方です。
水やり
地植えの場合
根付いてからはあまり必要ありません。
自然の雨だけで十分育つことが多いです。
ただし植え付け直後や、真夏にカラカラに乾く日が続いたときは、水をたっぷりあげましょう。
逆に冬場の水のやりすぎはNG。
休眠期に水を与えすぎると過湿で根腐れを起こしやすいので、乾かし気味の管理が基本です。
鉢植えの場合
表面の土が完全に乾いたら水をあげます。
鉢の底から水が出てくるくらいたっぷり与えてOK。
夏は乾きが早いので気をつけて。
冬は地植えと同様、控えめで大丈夫です。
肥料
セアノサスはもともとやせた土地でも育つ植物なので、たくさんの肥料を必要としません。冬に寒肥、花の後にお礼肥として緩効性の肥料を与えるくらいで十分です。
ポイントは「控えめ」。
窒素分が多い肥料をあげすぎると、葉ばかり育って花つきが悪くなるので気をつけましょう。
剪定
1月〜2月(冬)
基本は剪定NG。
ただし、夏〜秋に咲く品種(例:マリーサイモン)はこの時期に剪定できます。
3月〜4月(早春〜春)
花芽ができはじめる時期。
剪定は控えましょう。
5月(開花期)
ちょうど見頃。剪定せず、花を楽しんでください。
6月〜7月(花後)
剪定のベストシーズン。
・花が終わったらすぐに
・混み合った枝や枯れ枝をカット
・強剪定は避けて、軽く整える程度に
8月〜10月(夏〜秋)
この時期の剪定はNG。
翌年の花芽を切ってしまう可能性があります。
11月〜12月(晩秋〜初冬)
基本的に剪定は避けて。
寒さが苦手なので落葉品種でも、強く切るのは控えた方が安心です。
病害虫
病害虫については、比較的トラブルが少ない植物ですが、一番注意したいのは根腐れです。これは土壌改良と水やりの管理でかなり予防できます。
また、時々アブラムシやカイガラムシが発生することがありますが、見つけたら早めに取り除いてください。
風通しを良くしておくことが、病気や害虫の予防につながります。
まとめ

おしゃれで個性的、それでいて意外と育てやすいセアノサス。
青やピンク、白などの花色も豊富で、庭をパッと明るくしてくれる頼れる存在です。
今回ご紹介した6品種は、それぞれに魅力があり、庭の雰囲気や好みに合わせて選ぶ楽しさもたっぷり。
「人とはちょっと違う庭にしたい」「ナチュラルで映える花木がほしい」そんな方にぴったりです。
ぜひお気に入りのセアノサスを見つけて、春の庭づくりをもっと楽しくしてみてくださいね。
この記事のライター
造園歴20年+αの植木屋&ガーデニングライター
★造園施工管理1級 ★造園技能士2級
植物の魅力を最大限に引き出し、美しく花咲く庭づくりをサポートするのがモットーです。
これまで培ってきた経験と知識を活かし、初心者の方にもわかりやすく植木や花のことをお伝えします。
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