ありきたりじゃつまらない!育てやすくて映えるセアノサスおすすめ6品種

ありきたりじゃつまらない!育てやすくて映えるセアノサス

セアノサス

「せっかく庭づくりをするなら、ちょっと人と違う植物を育ててみたい」
って思ったことありませんか?
そんなあなたにおすすめなのが、セアノサス。
春になると青い花がふわっと咲き、庭が一気に華やか&おしゃれに。
ちょっぴり個性派で、乾燥に強くて手がかからない、育てやすさも魅力です。
この記事では、そんなセアノサスの中でも特に人気のおすすめ6品種を、育て方のポイントとあわせてご紹介します。
「他の人とちょっと違う庭にしたい」
「かわいくて、でもお世話がラクな花木が欲しい」
そんな人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

目次

  1. ありきたりじゃつまらない!育てやすくて映えるセアノサス
  2. セアノサスの基本情報
  3. セアノサスのおすすめ6品種
    1. パシフィックブルー(Ceanothus thyrsiflorus ‘Pacific Blue’)
    2. マリーサイモン(Ceanothus x pallidus ‘Marie Simon’)
    3. ヘンリーデスフォッセ(Ceanothus x delileanus 'Henri Desfosse')
    4. エルドラド(Ceanothus ‘Eldorado’)
    5. パールローズ(Ceanothus × pallidus ‘Perle Rose’)
    6. スノーフリューリー(Ceanothus thyrsiflorus ‘Snow Flurry’)
  4. セアノサスの育て方
    1. 日当たり
    2. 水やり
    3. 肥料
    4. 剪定
    5. 病害虫
  5. まとめ

セアノサスの基本情報

【学名】Ceanothus
【分類】クロウメモドキ科セアノサス属
【別名】カリフォルニアライラック
【原産地】アメリカ西海岸
【樹高】品種により様々(30cm程度の低木から5m程度になるものまで)
【開花期】主に春(4月〜6月頃)、品種によっては夏〜秋咲きもあり
【花色】青、紫、白、ピンクなど
【耐寒性】やや弱い〜普通(品種により異なる)
【耐暑性】やや弱い〜普通(高温多湿を嫌う)

セアノサスは、春から初夏にかけて鮮やかな青い花を咲かせる低木で、ライラックに似た花を咲かせることから「カリフォルニアライラック」とも呼ばれています。
ただし、セアノサスはクロウメモドキ科、ライラックはモクセイ科に属する全く別の植物です。
小さな花が集まって咲き、甘い香りを放つ品種もあります。
乾燥に強く、比較的病害虫にも強いため、手間をかけずに育てやすいのも魅力です。

セアノサスのおすすめ6品種

パシフィックブルー(Ceanothus thyrsiflorus ‘Pacific Blue’)

花期:​4月~6月
花色:​鮮やかな青色​
樹高:​約4メートル​
耐寒性:​-10℃程度
形態:​常緑
樹高はやや高めで、シンボルツリーにおすすめ。耐寒性と耐乾性があり、育てやすい品種です。鮮やかな青い花が印象的で、庭植えにも鉢植えにもぴったりです。

マリーサイモン(Ceanothus x pallidus ‘Marie Simon’)

花期:​5月~6月(秋にも返り咲き)
花色:​淡いピンク​
樹高:​約1.5メートル​
耐寒性:​-12℃程度
落葉性:​落葉
花壇のアクセントとして人気のある品種で、草丈はやや低め。セアノサスの中でも特に耐寒性に優れています。春の花の後に軽く剪定しておくと、秋にもう一度花を楽しめることもあります。

ヘンリーデスフォッセ(Ceanothus x delileanus 'Henri Desfosse')

花期:​5月~6月
花色:​濃い青​
樹高:​約1.5メートル​
耐寒性:​-3℃程度
落葉性:​落葉
ブルーとラベンダーの中間のような、絶妙な花色が魅力。石鹸のようなやさしい香りも楽しめる品種です。花付きがよく、初夏から秋まで繰り返し咲くのも嬉しいポイント。樹形はややコンパクトです。

エルドラド(Ceanothus ‘Eldorado’)

花期:​4月~6月
花色:​青​
樹高:​2メートル​
耐寒性:半耐寒性​
常緑性:​常緑​
斑入りの明るい葉が印象的で、濃い青紫の花とのコントラストがとても美しい品種。春の庭にしっかりとしたインパクトを与えてくれます。常緑性で、カラーリーフとしても優秀。ドライガーデン風のスタイルにもよく合います。

パールローズ(Ceanothus × pallidus ‘Perle Rose’)

花期:​5月~7月
花色:​ローズピンク​
樹高:​約2メートル​
耐寒性:​-5℃程度
落葉性:​落葉
コンパクトな樹形です。日なたを好みますが耐暑性はやや弱いため、真夏の強い直射日光が長時間当たる場所は避けるのが無難です。

スノーフリューリー(Ceanothus thyrsiflorus ‘Snow Flurry’)

花期:​4月~6月
花色:​白​
樹高:​約1.5メートル​
耐寒性:半耐寒性
常緑性:​常緑雪のようにふんわりと咲く白い花が特徴で、清楚な雰囲気が魅力。落ち着いた印象で、他の植物とも調和しやすく使いやすい品種です。葉も美しく、ナチュラルガーデンやホワイトガーデンの植栽にもよく合います。

セアノサスの育て方

日当たり

セアノサスは、日光がたっぷり当たる場所が大好き。
日照時間が足りないと花が少なくなることがあるので、できるだけ明るい場所を選びましょう。
ただし、真夏のギラギラした西日が長時間当たるのはちょっと苦手。
暑さで弱ってしまうこともあるので、夏の午後には少し陰る場所だと安心です。
寒い地域なら、冬の冷たい風が直接当たらない軒下や壁際がおすすめ。
品種によって寒さの強さが違うので、住んでいる地域に合ったタイプを選ぶのも大事なポイントです。

セアノサスを育てるなら、土は「水はけの良さ」がとにかく大事です。
じめじめ湿った土は苦手で、いつまでも水が残っているような環境だと、根腐れを起こしてしまうことも。
もし庭の土が粘土っぽくて重たいなら、腐葉土やパーライトを混ぜて、水はけをしっかり良くしてあげましょう。
さらに、少し高めに植える「高植え」にするのもおすすめ。
乾燥気味を好むセアノサスには、ぴったりの植え方です。
ちょっと手をかけるだけで、ぐっと育てやすくなりますよ。

高植えとは?
まわりの地面より根鉢を少し高めに植える方法のこと。一般的に乾燥を好む植物には有効な植え方です。

水やり

地植えの場合
根付いてからはあまり必要ありません。
自然の雨だけで十分育つことが多いです。
ただし植え付け直後や、真夏にカラカラに乾く日が続いたときは、水をたっぷりあげましょう。
逆に冬場の水のやりすぎはNG。
休眠期に水を与えすぎると過湿で根腐れを起こしやすいので、乾かし気味の管理が基本です。

鉢植えの場合
表面の土が完全に乾いたら水をあげます。
鉢の底から水が出てくるくらいたっぷり与えてOK。
夏は乾きが早いので気をつけて。
冬は地植えと同様、控えめで大丈夫です。

肥料

セアノサスはもともとやせた土地でも育つ植物なので、たくさんの肥料を必要としません。冬に寒肥、花の後にお礼肥として緩効性の肥料を与えるくらいで十分です。
ポイントは「控えめ」。
窒素分が多い肥料をあげすぎると、葉ばかり育って花つきが悪くなるので気をつけましょう。

剪定

1月〜2月(冬)
基本は剪定NG。
ただし、夏〜秋に咲く品種(例:マリーサイモン)はこの時期に剪定できます。

3月〜4月(早春〜春)
花芽ができはじめる時期。
剪定は控えましょう。

5月(開花期)
ちょうど見頃。剪定せず、花を楽しんでください。

6月〜7月(花後)
剪定のベストシーズン。
・花が終わったらすぐに
・混み合った枝や枯れ枝をカット
・強剪定は避けて、軽く整える程度に

8月〜10月(夏〜秋)
この時期の剪定はNG。
翌年の花芽を切ってしまう可能性があります。

11月〜12月(晩秋〜初冬)
基本的に剪定は避けて。
寒さが苦手なので落葉品種でも、強く切るのは控えた方が安心です。

病害虫

病害虫については、比較的トラブルが少ない植物ですが、一番注意したいのは根腐れです。これは土壌改良と水やりの管理でかなり予防できます。
また、時々アブラムシやカイガラムシが発生することがありますが、見つけたら早めに取り除いてください。
風通しを良くしておくことが、病気や害虫の予防につながります。

まとめ

おしゃれで個性的、それでいて意外と育てやすいセアノサス。
青やピンク、白などの花色も豊富で、庭をパッと明るくしてくれる頼れる存在です。
今回ご紹介した6品種は、それぞれに魅力があり、庭の雰囲気や好みに合わせて選ぶ楽しさもたっぷり。
「人とはちょっと違う庭にしたい」「ナチュラルで映える花木がほしい」そんな方にぴったりです。
ぜひお気に入りのセアノサスを見つけて、春の庭づくりをもっと楽しくしてみてくださいね。

この記事のライター

さつき

造園歴20年+αの植木屋&ガーデニングライター
★造園施工管理1級 ★造園技能士2級
植物の魅力を最大限に引き出し、美しく花咲く庭づくりをサポートするのがモットーです。
これまで培ってきた経験と知識を活かし、初心者の方にもわかりやすく植木や花のことをお伝えします。
「ほんの少しの工夫で、誰もが振り返る庭に」
そんなヒントをたっぷりお届けします。

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