【虫苦手さん必見!】虫がつかないシンボルツリー5選
虫が苦手な方に!オススメのシンボルツリーと育て方

お庭にシンボルツリーがほしいけど、虫のことを考えると憂うつな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それなら、虫と出会いにくい理想のシンボルツリーを見つけてみませんか。
庭木には、虫が付きにくい種類と付きやすい種類があります。
虫がつきにくい庭木の選び方や管理の仕方を学んで、心地の良いお庭作りをしましょう。
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
虫がつかないシンボルツリーとは?

庭木の中には虫が嫌う成分を放つものや、さまざまな環境に対応できる強さを持っている種類があります。
虫が嫌う成分で連想されるのは、ローズマリーなどのハーブではないでしょうか。
そんな庭木は「虫がつきにくい庭木」として分類されます。
一方、虫がつきやすい庭木もあります。
虫がつきやすい庭木は、葉や芽を美味しい食事として虫を引き寄せ食べてもらいます。
食べてもらう代わりに、集まってきた虫によって受粉をするのです。
木と虫で相互関係が成り立つので、虫が集まりやすい → 人間からすると「虫がつきやすい庭木」となるのです。

そして、ここで1つ、みなさんに覚えていてほしいことがあります。
絶対に虫が付かない木というのはありません。
虫がつくつかないに関わらず、木は鳥や虫がいることで成長しているからです。
虫が苦手な方にとっては元も子もない話ですが、自然の営みをストップさせることはできないのです。

しかし、お話ししたように虫がつきにくい庭木はあるので自分たちで選ぶことはできます。
気に入った庭木をシンボルツリーとして取り入れることで、お庭が豊かになりストレスも軽減されると思います。
それでは、その代表的な庭木をご紹介しますね。
虫がつきにくいシンボルツリー:オリーブ

オリーブは、お庭にオシャレなアクセントを添える庭木です。
オリーブは日当たりが良く排水の良い土壌を選んで植えることで、その美しさを長く楽しむことができます。

そんなオリーブは、虫が苦手な方にピッタリ!
見た目の美しさだけでなく、虫に対しても強い耐性を持っています。
オリーブの葉や実には、虫が嫌う「オレウロペイン」という成分が含まれており虫を寄せ付けにくい効果があるのです。
頻繁に通るアプローチや玄関周囲でも、安心して植えることができますよ。

しかし、オリーブアナアキゾウムシには注意しましょう。
オリーブアナアキゾウムシは木に穴を空けて卵を産み、幼虫の食害によってオリーブの木を枯らすことがあります。
画像のように、どんぐりに穴をあけて住処にしている場合もあります。
オリーブの周りに木くずのようなフンが落ちていたり樹皮表面に黒い染みがある場合は、オリーブアナアキゾウムシが居る可能性が高いです。
見つけた際には除去しましょう。
虫がつきにくいシンボルツリー:常緑ヤマボウシ
-1706337017.jpg)
美しい葉で庭を彩る常緑ヤマボウシは、庭木の主役として四季折々の風情を楽しむことができます。
また、赤い実が付いたり晩秋になると赤く紅葉した姿で色の変化でも楽しませてくれますよ。
樹形は自然に整います。
「剪定しないとマズイ!」というプレッシャーも少ないのが常緑ヤマボウシの特徴です。

さらに、花びらではないですが、初夏になると白い花が咲いたような美しい姿を見せてくれます。
風通しの良い場所で適度な湿度を保つことができれば、害虫対策することは少ないでしょう。
虫がつきにくいシンボルツリー:トキワマンサク

トキワマンサクは春頃に細長い花をつける常緑樹です。
花の色も、赤、ピンク、白とさまざまなので、お庭の雰囲気で色を選ぶのも楽しいですよね。
トキワマンサクは約5mまで成長しますが、剪定次第で生垣やシンボルツリーと表情を変える庭木です。
葉や枝が成長するスピードが速いため定期的な剪定は必要です。

そんなトキワマンサクですが、葉の汁を吸う「カイガラムシ」には注意をしましょう。
画像は幼虫です。
発見したら、早めの駆除さえおこなえば問題はありません。
虫がつきにくいシンボルツリー:アベリア

アベリアは湿った環境に自生する常緑樹です。
あまり聞きなれないかもしれませんが、強健なため公園や街路樹で植えられていることが多いのがアベリアです。
みなさんも街中などで見かけられたことがあるのではないでしょうか。

寒さに強いアベリアは、病害虫にも強いのが特徴です。
花後の6〜7月に、枝先や古い枝、混みあった枝を切り戻す作業をしましょう。
まれに付着するとしたらハマキ虫やハダニですが、風通しを心がけることで防止できます。
虫がつきにくいシンボルツリー:シマトネリコ

斑入り模様の葉が美しいシマトネリコ。
成長が早く大きくなりやすいですが、ソヨソヨとそよぐ葉が魅力的なこともあり植えたくなってしまうのがシマトネリコなのです。
また、小さな可愛らしいお花が楽しめるのもシマトネリコの特徴です。

そんなシマトネリコは、虫に強く害虫対策のお手入れがほぼ不要です。
たまに見かけるといったら、ハダニやカイガラムシでしょうか。
ハダニは数が少なければガムテープなどでまとめて捕まえられます。
数が多い場合には、殺虫剤を使用しましょう。
カイガラムシは成虫になると薬剤が効きにくくなるため、小さいうちに捕獲します。

シマトネリコは大きくなるので、木の上部までの観察は難しくなります。
できたら、定期的に剪定をし密な状態にならないようにしましょう。
風通しの良い環境をキープすることで、シマトネリコの美しさと害虫対策を担うことができますよ。
シンボルツリーに虫を見つけたときの対処法

虫がつきにくい木と言われていても、お手入れが行き届いていないと虫は発生します。
虫を見つけた場合には、直接取り除くか、薬剤を散布するなどして対処しましょう。
数が少なければピンセットや割り箸を使用して捕獲します。
1つの場所に固まっていれば枝や葉ごと取り除きましょう。
毒を持つ虫もいるため、必ず肌の露出がない服装と手袋で作業してくださいね。

数が多い場合は殺虫剤を使うのが効率的です。
しかし虫の種類によっては効果が薄かったり、木が薬害を受けてしまうことがあるので薬剤の説明内容を読んでから作業を行ってください。
虫にとって居心地の良い環境を作らないようにするのがベストです。
虫がつきにくいシンボルツリーを選んでお庭を豊かに!

お庭に取り入れたいシンボルツリーは見つかりましたか。
虫がつかない木はありませんが、虫がつきにくい庭木を選ぶことでストレスは軽減されると思います。
今回は、庭木が虫と共存していることで美しい庭が整っていることもお伝えしました。
虫がいるからこそ、お庭に癒やしを提供してくれているのです。
苦手な虫と出会ったときに、少しでも前向きにとらえていただけたら幸いです。
この記事のライター
九州在住のガーデニングライター
家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡