大きくならない常緑樹6選!管理が楽なお庭を目指しましょう

キレイで楽チンなお庭にできる大きくならない常緑樹

大きくならない常緑樹:開花中のギンバイカ

「お庭に木を植えたいと思っているけど、大きくなりすぎたら管理が大変そう!だけど緑は欲しいしどうしたら良いんだろう。」と迷っていませんか。

そんな方に、管理が楽で大きくならない常緑樹をご紹介しましょう。

こちらの記事でいう「大きくならない」とは樹形2m前後の高さになります。

2m前後であれば成人男性の身長になり、目隠しになりつつもお手入れの際にも手が届く高さです。

管理をするストレスは少ないのに2mという高さは意外と存在感があるので、お庭や玄関周辺に常緑樹が欲しいと思っていらっしゃる方にオススメなのは間違いありません。

今回は、最大2m前後で管理が楽な常緑樹をご紹介しますね。 betcone.com


この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。

詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。

目次

  1. キレイで楽チンなお庭にできる大きくならない常緑樹
  2. 大きくならない常緑樹1:カラタネオガタマポートワイン
  3. 大きくならない常緑樹2:ギンバイカ
  4. 大きくならない常緑樹3:オスマンサスバークウッディ
  5. 大きくならない常緑樹4:ソフォラサンキング
  6. 大きくならない常緑樹5:ブッドレアシルバーアニバーサリー
  7. 大きくならない常緑樹6:ヒメシャリンバイ(姫車輪梅)
  8. 管理が楽な大きくならない常緑樹でストレスフリーなお庭づくりを

大きくならない常緑樹1:カラタネオガタマポートワイン

大きくならない常緑樹:カラタネオガタマポートワイン

和名:カラタネオガタマポートワイン

科名:モクレン科

属名:オガタマノキ属

耐寒性:普通(-5℃)

耐暑性:普通

大きくならない常緑樹:カラタネオガタマポートワインの葉

カラタネオガタマポートワインは江戸時代に中国から渡来してきた常緑小高木です。

ちょっと長いネーミングで覚えにくいと思われるかもしれませんが、カラタネオガタマという常緑樹のポートワインという品種になります。

カラタネオガタマポートワインの特徴は、小さめのキレイな葉とスッとした立ち姿がさわやかでスタイリッシュな印象をあたえてくれるということです。

カラタネオガタマポートワインの葉を近くで見ると、表面がキラキラと光っていて小さな葉が風にそよぐ姿はとても涼やかですよ。

大きくならない常緑樹:カラタネオガタマポートワインの花

カラタネオガタマポートワインは5〜6月にお花を観賞することもできます。

花の直径は2〜4cmほどで、花の中央に黄緑色の軸があり肉厚な6枚の花弁で構成された姿は、まさにモクレン科のお花という印象をうけるでしょう。

花弁の縁がワイン色で内側のクリーム色に向かってグラデーションで変化していく様子はかなりオシャレです。

存在感があるので開花した時にも目に留まりやすく、植えて良かったという満足度も高まるのではないでしょうか。

大きくならない常緑樹:カラタネオガタマポートワインの花の香りはバナナの香り

さらに、カラタネオガタマポートワインのちょっと面白い特徴ともいえるのが香りです。

開花時に、見た目からは想像できない熟したバナナの香りがします。

大きくならない常緑樹:カラタネオガタマポートワインの花はバナナチューインガムの香り

しかも、実際に香りを嗅いだ方の表現をお借りすると、バナナチューインガムのような香りというのがピッタリなのです。

カラタネオガタマポートワインという自然の花から、バナナチューインガムという人工的な香りがするという非常にキュートな常緑樹でもあります。

大きくならない常緑樹:玄関前アプローチ沿いの植栽

カラタネオガタマポートワインの香りを楽しむ方法として、玄関周辺やアプローチ沿い、駐車場周辺に植えることをオススメしたいです。

大きくならないので通るときに邪魔にならず、花の時期になれば横を通るたびにバナナの香りがして癒されるでしょう。

カラタネオガタマポートワインの最大樹高は大きくなったとしても3m前後で、成長も非常に遅いのが特徴です。

大きくなりすぎて困ると言うことは殆どないのでご安心ください。

カラタネオガタマポートワインの注意点として、移植に弱いということがあげられます。

まず、植え替えをしなくても良いように植栽計画をしっかりとすることが大切です。

植え付けた後に丸坊主になるくらいに葉が全て落ちてしまうこともあり、ビックリされるかもしれません。

しかし、カラタネオガタマポートワインは枝先の芽が生きていれば徐々に回復しますので安心してくださいね。

さらに、植える時期も寒くなる前の秋、もしくは春先の桜の咲く時期などがオススメです。

寒い時期は避けましょう。

耐寒性は-5°ぐらいまでありますが、東北以南が適地とされています。

大きくならない常緑樹:樹高が大きいカラタネオガタマ

カラタネオガタマポートワインは流通量が少ないのがデメリットです。

同じ仲間で普通のカラタネオガタマやオガタマノキという似た種類もありますが、こちらは樹高が大きめになってしまいますので間違えないようにしましょう。

大きくならない常緑樹2:ギンバイカ

大きくならない常緑樹:ギンバイカ

和名:ギンバイカ(銀梅花)

科名:フトモモ科

属名:ギンバイカ属

耐寒性:直接的な北風に少し弱い(-7℃)

耐暑性:強い

大きくならない常緑樹:ギンバイカの可愛らしい花

ギンバイカは、芳香が楽しめて個性的なかわいらしい白い花を枝先に開花させる常緑低木です。

明治時代に日本に渡来しギンバイカという和風な名前が付いているので日本原産と思われがちですが、実は地中海沿岸部原産です。

現代の日本には洋風建築が増えたこともあり、ギンバイカが現代風のお庭にすんなりと溶け込みやすくなっています。

ギンバイカの魅力が次第に見直されつつあるのも、そのような理由があるのです。

園芸店などに行くと「マートル」という表記で販売されていることもあり、ギンバイカという和風な印象から洋風なイメージへ変わっているのも頷けますね。

大きくならない常緑樹:ギンバイカの花のアップ

まず、ギンバイカは特徴のある可愛らしい白いお花が魅力的です。

5〜6月にかけて、真っ白な5枚の花弁の内側に長くて儚げな雄しべが沢山あるのが特徴的。

フワフワとした見た目が可愛らしく、街中や住宅街で見かけると思わず見入ってしまうでしょう。

さらに、ギンバイカはハーブの一種なので開花時に香り付きという特典もあります。

表現が難しいのですが、見た目からは想像できないスパイシー系の香りです。

大きくならない常緑樹:ギンバイカの艶のある葉

また、ギンバイカは小さくて艶のある葉が特徴的でそよそよと動く雰囲気が非常に可愛らしいです。

花と同様、葉も良い香りがするので触ってみたり鼻を近づけてみるといいでしょう。

このギンバイカの葉はハーブとして用いられることが多く、ハーブ界ではギンバイカという名前ではなくマートルという名で流通しています。

大きくならない常緑樹:さわやかなギンバイカ

さらに、ギンバイカの最終樹高は3mくらいにしかならないので、脚立などを利用すれば管理のストレスもないでしょう。

注意点として、耐寒性が-7°ありながら冬に北西の風が抜けるところだと枯れてしまう恐れがあります。

植栽する際は、植えるエリアの状況をよく確認してくださいね。

また、積雪の重みで枝が折れやすいと言われていますので、雪が降った早朝などに観察して早めに雪を降ろしてあげるなどのケアは必要かもしれません。

大きくならない常緑樹:満開の花が咲き誇るギンバイカ

ギンバイカは、さりげなくていい雰囲気を持った常緑樹です。

これまで、お庭の木として注目されてこなかっただけに流通量が少ない事もありますが、出会った際にはぜひお庭に取り入れてみてください。

しっくり馴染み非常に良い雰囲気に変えてくれると同時に、他のお宅のお庭よりちょっとランクアップするかもしれませんよ。

大きくならない常緑樹3:オスマンサスバークウッディ

大きくならない常緑樹:オスマンサスバークウッディ

和名:ハルザキモクセイ

科名:モクセイ科

属名:モクセイ属

耐寒性:強い(-7℃)

耐暑性:普通

大きくならない常緑樹:オスマンサスバークウッディ

オスマンサスバークウッディは、日本のキンモクセイの仲間で和名を春咲きモクセイと言います。

前述したギンバイカとカラタネオガタマポートワインが再度魅力を見なおされている常緑樹だとしたら、オスマンサスバークウッディは新登場した常緑樹というところでしょうか。

新登場と言っても、オスマンサスデラバイの矮性種(人為的に小さく作られた種類)としてかなり昔に作り出された品種なのです。

近年、限られた土地に植栽をしていく日本のお庭事情にピッタリな常緑樹として注目されつつあります。

大きくならない常緑樹:ギンモクセイの花

キンモクセイと言えば秋に黄色い小花を咲かせますが、オスマンサスバークウッディは春にキンモクセイと同じような小花を咲かせます。

しかし、色が白なので明らかにキンモクセイの印象とは違う爽やかなイメージをもたれるでしょう。

白い花を付けるギンモクセイの花よりちょっと大きいサイズのお花になります。

大きくならない常緑樹:オスマンサスバークウッディの可愛らしい小さな葉

また、オスマンサスバークウッディはキンモクセイの葉を小さくしたような葉で、可愛らしい印象があります。

そして、同じモクセイ科でありながら曲線を描くような形をした樹形がオスマンサスバークウッディの最大の特徴です。

ギンモクセイやキンモクセイが直線的な力強い樹形なのに対して、オスマンサスバークウッディは曲線を描き柔らかい印象をお庭にあたえてくれます。

風になびく姿も動きがあって良いですよね。

植栽というと直線的な樹形が多いので、そういう中にオスマンサスバークウッディを取りいれる事でお庭にリズムが出ることでしょう。

キンモクセイを取り入れたいけど、ちょっとお庭にアクセントが欲しい方などにはオススメの常緑樹です。

大きくならない常緑樹:桜の木の下にいる成人男性と男の子

さらに、オスマンサスバークウッディは矮性種なので樹高も最大2mぐらいにしか成長しません。

成人男性の身長くらいなので管理もしやすいのではないでしょうか。

成長もユックリなので温かく見守りながら育てたいですね。

大きくならない常緑樹:悲しい表情

しかし、オスマンサスバークウッディにはデメリットもあります。

と言っても、オスマンサスバークウッディ自体のデメリットではありません。

オスマンサスバークウッディは、実はまだあまり販売されていないということです。

昨年あたりから生産量が増えていないのがちょっと残念なところでもあります。

園芸店やネットショップなどを見ると、オスマンサスバークウッディに似た品種でオスマンサスデラバイという品種を見かけます。

実は、オスマンサスデラバイの矮性種がオスマンサスバークウッディになるのです。

名前がちょっと違うだけなのですが、オスマンサスバークウッディの方が大きくならずに管理しやすい常緑樹なので、間違って購入しないようにしましょう。

流通量次第になりますが、今後注目される常緑樹なので注目しておいてくださいね。

大きくならない常緑樹4:ソフォラサンキング

大きくならない常緑樹:ソフォラサンキング

科名:マメ科

属名:ソフォラ属

耐寒性:普通

耐暑性:普通

大きくならない常緑樹:ソフォラサンキングの黄色の花

ソフォラサンキングは、小ぶりな可愛らしい丸葉と春に咲く大輪の黄花のコントラストが印象的な常緑樹になります。

最近、生産されるようになってきたので、人のお庭にはない珍しい常緑樹を探している方にはオススメです。

大きくならない常緑樹:自由な枝ぶりのソフォラサンキング

ソフォラサンキングは、大雑把ともいえる枝振りと特徴的な葉っぱのバランスが魅力的です。

自由に伸びる細く華奢な枝に小さな丸い葉がつらなるソフォラサンキングですが、マメ科の常緑樹らしく、このような形の葉っぱをしています。

ここ数年で認知度も上がって来たのか、新築工事のスタイリッシュなお宅の玄関周辺などに植えられているシーンを見かけるようになりました。

前述したカラタネオガタマポートワインやギンバイカなどとは違い、このソフォラサンキングは自由に伸びる樹形が少し荒々しくもありながら抜け感のある雰囲気もあり、とても面白みのある常緑樹となっています。

オーナーメンタルな雰囲気も感じられ、お庭に1本取りいれるだけでオシャレに変身させられそうですよね。

大きくならない常緑樹:ソフォラサンキングの個性的な花

ソフォラサンキングのワイルド性が発揮されるのが春の開花期かもしれません。

遠くからでも目立つ垂れ下がるような黄色い花がまとまって咲きます。

かなり個性的なので思わず見入ってしまうような魅力がありますよ。

大きくならない常緑樹:ソフォラサンキング

また、ソフォラサンキングはニュージーランド原産の常緑樹で耐寒性は-7°までありますが、冬に北西の風が吹き抜ける場所に植えると枯れる可能性があるので気をつけましょう。

最終樹高は2mなので、剪定によって大きさを管理できるのもメリットです。

枝の分岐が少ないので、好みの樹形にするのにちょっと考える必要はあります。

しかし、ソフォラサンキングの良い意味での大雑把な枝ぶりを考えると、前向きにチャレンジしても良いのではないでしょうか。

成長は早いので、ちょっと剪定し過ぎてもソフォラサンキングがカバーしてくれるでしょう。

大きくならない常緑樹:goodまたはbad

個性的なソフォラサンキングは好みに偏りが出るかもしれません。

しかし、ソフォラサンキングはやや耐陰性もあるので玄関先やお庭など深く考えず様々なエリアに取り入れられます。

意外とどんなお庭にもスンナリと溶け込んでくれる常緑樹なのかもしれません。

大きくならない常緑樹5:ブッドレアシルバーアニバーサリー

大きくならない常緑樹:ブッドレアシルバーアニバーサリー

和名:西洋フジウツギ

科名:フジウツギ科

属名:フジウツギ属

耐寒性:強い(-12℃)

耐暑性:普通

大きくならない常緑樹:ブッドレアシルバーアニバーサリーのシルバーリーフ

ブッドレアは常緑や落葉など品種が多いのが特徴的ですが、その中で最も美しいシルバーリーフで私達の目を楽しませてくれるのがブッドレアシルバーアニバーサリーになります。

数あるブッドレアの種類の中でも、ダントツで美しい葉をもつのがブッドレアシルバーアニバーサリーです。

ブッドレアシルバーアニバーサリーの葉は白に近い新芽の色をしており、葉が古くなるにつれて緑がかっていきます。

緑がかっていくグラデーションを楽しむことができるのもメリットですよね。

葉を楽しめるブッドレアシルバーアニバーサリーですが、白いボール状のユニークな花が咲き、その花からとても良い香りがするという特典まで付いています。

その香りに誘われてアゲハやモンシロチョウなどの蝶々が集まる樹木として有名になり、別名をバタフライブッシュとも呼ばれているんですよ。

大きくならない常緑樹:ブッドレアシルバーアニバーサリー

また、ブッドレアシルバーアニバーサリーの最大樹高は2mほどにしかなりません。

耐寒性も-12℃ぐらいまであると言うことで、かなり育てやすい品種です。

育てやすい、花がきれいで蝶々が集まる、シルバーリーフも美しいブッドレアシルバーアニバーサリー。

お庭のアクセントとしていかがでしょう。

大きくならない常緑樹6:ヒメシャリンバイ(姫車輪梅)

大きくならない常緑樹:ヒメシャリンバイ

和名:姫車輪梅

科名:バラ科

属名:シャリンバイ属

耐寒性:普通(-7℃)

耐暑性:普通

大きくならない常緑樹:咲き誇るヒメシャリンバイのピンク色の花

ヒメシャリンバイは、日本では昔からよく使われている常緑樹です。

大気汚染や暑さ、潮風にも強い常緑性の花木であることから道路の緑地帯や公園などの生垣で見かけることが多く、刈り込みされた姿を自然と目にしている方が多いのではないでしょうか。

しかし、最近では生垣にはせずヒメシャリンバイ本来の姿をお庭で楽しむ方が増えています。

大きくならない常緑樹:ヒメシャリンバイのピンク色の花

ヒメシャリンバイは、新芽が赤く可愛らしいということと春になると梅に似たピンク色の小花が咲きキュートな雰囲気をお庭にあたえてくれます。

早春に春の訪れを感じさせてくれる常緑樹として取りいれる方が増えているのです。

そんな花に誘われてミツバチも飛んできますが、人の往来が激しいエリアに植えなければ何も問題はありません。

しかし、安易に蜂を刺激しないようにしましょうね。

大きくならない常緑樹:ヒメシャリンバイの葉

ヒメシャリンバイの葉は、やや肉厚で長楕円形です。

艶があり小さい葉でありながらも生き生きと印象をあたえてくれます。

寒い地方では紅葉することもあり、秋になると黒紫の実をつけます。

大きくならない常緑樹:玄関前でピンク色の花が咲き誇るヒメシャリンバイ

ヒメシャリンバイの最大樹高は3m程です。

ただ、高さのコントロールは剪定で簡単にできます。

ヒメシャリンバイは大きく樹形が乱れることはなく、ちょっと徒長している枝が目立ってきたなと思った時にその枝をカットするだけでも整います。

その際は、ヒメシャリンバイの樹形のアウトラインを整えることを意識すれば初心者の方でもストレスなく作業ができるでしょう。

ある程度の放任でも樹形が乱れることはないので、お忙しい方などにはオススメの常緑樹です。

管理が楽な大きくならない常緑樹でストレスフリーなお庭づくりを

大きくならない常緑樹:シャリンバイの花

最大2mの常緑樹で作るお庭ということでオススメの常緑樹を6つ紹介しました。

忙しい現代において管理が楽で大きくならない常緑樹は魅力的ですよね。

今回の記事は、GREENROCKETのyoutubeチャンネル内の「最大2mの木で作るお庭 常緑樹6選」をテキスト化したものになります。



紹介した常緑樹の様子をもっと見てみたい!という方は、ぜひyoutubeの方もご覧になってください。

より具体的なイメージができると思いますよ。

この記事のライター

rangea

九州在住のガーデニングライター

家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡

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