[超簡単]初心者でもできる剪定ばさみの手入れ方法
手入れされた剪定ばさみで私も植物も生き生きと!

お庭で活動することが多くなりましたが、剪定ばさみの切れ味に不満を感じていませんか。
この記事を読めば、剪定ばさみの簡単な手入れ方法が分かるだけでなく、切れ味のいい剪定ばさみを使い続けることで植物が生き生きと育ってくれるようになりますよ。
さらに、植物が潤えばお庭管理も楽しく出来るでしょう。
恥ずかしながら、そういう筆者も数年前までは剪定ばさみの手入れは全くせず切れ味が悪くなるたびに買い換えていたズボラ人間でした。
しかし、剪定ばさみの手入れを行うようになってから植物はもちろん剪定ばさみ自体にも愛着を感じるようになり、お庭での作業に充実感をおぼえています。
どなたでも出来る剪定ばさみの手入れ方法を、今すぐにマスターしましょう。
この記事は、お忙しい方のために目次の見出しを追うだけでも内容を理解できるようにしています。
詳しく知りたい方は、このまま読み進めていただくか気になる小見出しをクリックしてみてください。
目次
剪定ばさみを手入れするメリット
コストを減らせる

剪定ばさみの手入れをおこなわないと切れ味が落ち作業に支障が出ます。
多少無理が効いたとしても、最終的には新しい剪定ばさみを購入する必要がありますよね。

一般的にはホームセンターでの購入になりますが、千円台から上は高額なものまで様々な剪定ばさみがあります。
切れ味が悪くなるたびに
「ホームセンターに行く→迷いながら選ぶ→数千円がお財布から飛んでいく」
この繰り返しをしなければいけません。
実は、お金のコストだけでなく時間コストも奪われているのです。
この事実、気が付いていましたか?
剪定ばさみの手入れをすれば、その時間を庭管理にかけられます。
手入れグッズの初期費用が少しかかるくらいなので、全体的なコストパフォーマンスは高くなるんですよ。
作業がスムーズに行える

忙しない日常の中、お庭が気になってふいに手入れをしたくなることってあります。
しかし、いざ剪定ばさみで作業をはじめようとしたら切れ味がイマイチで力まかせに剪定している方もいらっしゃるのでは?
効率が悪いうえに体力も消耗しモヤモヤとした思いだけが残りますよね。

逆に、いつでもピカピカな剪定ばさみであれば思い立った時にサクっと作業できます。
切れ味のいいカチカチとしたリズム音も気持ちが良いですよね。
ストレスがなく達成感もあるので次の作業への意欲もわくことでしょう。
植物を生き生きと育てることができる
剪定ばさみを使用すると刃の表面には樹液やヤニが付きます。
使用後に水でサラッと洗ってしまうと一見キレイになっているようですが、流水だけで完全に落ちることはありません。
逆に、付着した樹液やヤニから雑菌などが繁殖し知らない間に状態がどんどん悪くなっているのです。

そんな状態のままの剪定ばさみで手入れすると植物に病気を移すリスクが高まります。
さらに、刃の表面がガタガタになっていると切り口の表面もガタガタになり植物の組織を壊したり過度なストレスを与えてしまうのです。
みなさんが手術をする時を想像しましょう。
切れ味が良く手術後の跡もキレイになる刃とボロボロで傷口がキレイにならない刃を選べるとしたら、絶対にキレイな刃が良いですよね。

植物もキレイな刃でカットされたいのです。
手入れされた剪定ばさみであれば切り口も美しく植物へのストレスはなくなります。
剪定ばさみの手入れとなると難しく考えがちですが、想像よりハードルが低いうえにキレイになった時の達成感もあるのでぜひチャレンジしましょう。
剪定ばさみの手入れ方法:短時間コース
準備するもの
・刃物クリーナー
・古いタオルやキッチンペーパー
・椿油(サラダ油やオリーブオイルでもOK)
・厚手の手袋
・マスク
刃物クリーナーは刺激が強いアルカリ性なので、肌の弱い方はもちろんトラブルのない方でも必ずマスクと手袋をしましょう。
また、クリーナーの種類には液体と泡タイプがあり選択に迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一見、泡タイプの方が刃の表面に停滞する時間が長そうで効果があるような気がしますよね。
しかし一般的に泡タイプよりも液体タイプの方が浸透性が高いと言われています。
よりよく効果を感じたい方は液体タイプがオススメです。
さらに、手始めとして少量タイプのものを使ってみると良いでしょう。
作業方法
①作業台の上に古いタオルをしき剪定ばさみを置く。
アルカリ性である刃物クリーナーで思いがけず周囲が汚染されないようにするためにも、汚れても良い作業台の上で行いましょう。
さらに厚めのタオルであれば作業台自体に浸透していく心配もありません。
準備の最後には、必ずマスクと手袋を着用してくださいね。
②剪定ばさみの汚れた部分に刃物クリーナーを吹きかけ、1分ほど待つ。
日頃の手入れが行き届いている場合なら20秒ほどで大丈夫です。
今回使用した剪定ばさみは1年ほど全く手入れしていないので、長めの1分にしています。
画像向かって上になる刃先の先端に茶色くなった汚れが浮き上がっているのが分かるでしょうか。
③1分後、敷いたタオルやキッチンペーパーで拭きとる
手入れを1年も怠っていたからなのか、一部の汚れは1回では落ちませんでした。
しかし、刃先は見事に美しくなりましたよ。
拭き取る際につい力を入れてゴシゴシしてしまいますが、刃物を扱っている事を意識してケガには注意してくださいね。
④キレイになった刃に椿油を塗布する
椿油がない場合は、キッチンにあるサラダ油やオリーブオイルでも代用可能です。
筆者は毎回オリーブオイルを使用しています。
短時間コースはここで終わりですが、仕上げの様子は「しっかりコース」の最後でご紹介しますね。
剪定ばさみの手入れ方法:しっかりコース
先に紹介した短時間コースに「剪定ばさみの研ぎ直しを追加」した作業になります。
「刃物を研ぐ」と言うとおばあちゃん世代が料理用包丁を研ぎ石に当てて力いっぱい動かしていたイメージがありますよね。
その印象が強くて敬遠していたのですが、現代の研ぎ石は「シャープナー」というオシャレな名前に変わり作業もごくシンプルです。
「え、これだけ?」と物足りなさを感じるくらいかもしれません。
慣れない当初は休日などを利用して時間がある時に行うのがオススメですが、慣れてくると空いた時間でサクッと出来てしまうくらい簡単ですよ。
準備するもの
短時間コースの準備する物にシャープナーが加わります。
筆者愛用中のシャープナーは、研磨部がダイヤモンド粒子コーティングされたハンディタイプです。
「軽くなぞるだけ」で切れ味が復活するお手軽価格なものを使用しています。
作業方法(短時間コース+研ぐ作業)

①潤滑剤を塗布するまでは短時間コースと同じです。
②シャープナーで剪定ばさみを研ぐ。
刃先をなぞっていくような感じでシャープナーを動かしましょう。
シャープナーは優しく当てるようなイメージで大丈夫です。
表側が終わったら裏返しましょう。
裏側には表側で研いだときに出来た刃にできる引っ掛かりのようなもの(バリ)が出てくる場合もあるので、軽く数回なぞってください。
慣れてくると引っ掛かりがなくなるので感覚的に分かってくると思います。

③完成!
手入れを1年間していなかった剪定ばさみですが、刃先がピカピカになりました!
画像でお届けできないのが残念ですが、グリップを握って動かした時の快適性が抜群に上がりましたよ。
カチカチと鳴る音が心地良いです。
初心者の方でも手軽にできる手入れ方法でしたが、これなら早速外へ飛び出してお庭管理したくなるのも納得です。
手入れの行き届いた剪定ばさみでガーデニングを楽しもう!
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つい後回しにしてしまいがちな剪定ばさみの手入れですが、トライするハードルが低いことが分かっていただけたと思います。
ピカピカの剪定ばさみは費用や時間のコスト削減になり、充実したガーデニングライフにもつながることが分かりましたね。
まずは、剪定ばさみの簡単お手入れコースから初めてみませんか。
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この記事のライター
九州在住のガーデニングライター
家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡